****************
北朝鮮、平昌パラリンピックにも代表団派遣へ
朝日新聞デジタル - 2018年1月17日13時53分
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180117001902.html
北朝鮮は17日、板門店の韓国側施設「平和の家」で開かれた韓国との次官級実務協議で、3月9日から18日まで開かれる平昌(ピョンチャン)パラリンピック大会に代表団を派遣する考えを正式に伝えた。南北朝鮮は今後、国際パラリンピック委員会(IPC)も加えた協議を経て、北朝鮮代表団の規模など詳細を決める方針だ。ソウル=牧野愛博
北朝鮮、五輪中に楽団派遣 韓国合意 次官級協議17日開催
西日本新聞 - 2018年01月16日 06時00分
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/386726/
【ソウル曽山茂志】
韓国と北朝鮮は15日、軍事境界線にある板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で、平昌冬季五輪への北朝鮮芸術団派遣に関する局長級の実務協議を行った。韓国統一省によると、北朝鮮が過去最大規模の140人以上で構成する芸術団「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」を五輪期間中に派遣し、首都ソウルとスケート競技会場のある北東部江稜(カンヌン)で公演することで合意。北朝鮮代表団全体の派遣問題を議題にする次官級の実務協議を17日に板門店で開くことでも合意した。
聯合ニュースによると、北朝鮮当局が派遣する芸術団体の韓国公演は2002年8月以来、約15年半ぶり。韓国統一省は「北朝鮮の芸術団公演が南北関係の改善と文化的同質性の回復に寄与できるよう最善を尽くす」との談話を発表した。
南北協議の韓国政府首席代表は15日、芸術団は女性音楽グループ「牡丹峰(モランボン)楽団」のヒョン・ソンウォル団長が率いるとの認識を示した。同楽団は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の指示で設立され、音楽を通じた政治宣伝の中核を担っているとされている。
韓国政府によると、管弦楽団はオーケストラ演奏に加え、歌やダンスも披露する見通し。牡丹峰楽団メンバーが含まれるとみられるが、北朝鮮側は「統一を願う雰囲気に合わせ、公演は南北でよく知られる民謡や世界的な名曲などで構成する」と説明したという。
一方、朝鮮中央通信など北朝鮮メディアは14日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が10日の年頭記者会見で、2年ぶりの南北協議の実現に関してトランプ米大統領の功績が大きいと述べたことについて、「和解局面に冷や水を浴びせる妄言」と批判。「五輪に参加する代表団の列車やバスがまだ平壌にあることを忘れてはならない」と主張し、南北の主導権争いに敏感な様子もうかがわせた。
=2018/01/16付 西日本新聞朝刊=
南北協議:北朝鮮が平昌五輪に「芸術団」140人派遣合意
毎日新聞 - 2018年 1月16日 12時55分
https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20180116/k00/00m/030/112000c
別の実務者協議を17日に開催
【ソウル米村耕一】
韓国と北朝鮮は15日、南北軍事境界線付近の板門店(パンムンジョム)で、北朝鮮が平昌(ピョンチャン)冬季五輪に際して派遣する「芸術団」の公演を巡って実務者協議を行い、韓国側によると、北朝鮮が約140人の管弦楽団を韓国に派遣することで合意した。ソウルと平昌周辺で五輪競技会場にある江陵(カンヌン)で公演するという。
北朝鮮側は、一連の南北対話を最終的には非核化に関連する対話につなげたいとの韓国政府の思惑については強く批判してけん制しつつ、平昌五輪については協力する姿勢を示した格好だ。
韓国側は選手団や応援団派遣を含む全般的な案件に関する南北協議の開催を12日に提案したが、北朝鮮側は芸術団派遣に関する協議を先行させるよう要求。「それ以外の協議については今後、通知する」と伝えてきていた。
北朝鮮側は15日、別の実務者協議を17日に開催するよう韓国側に提案し、韓国側は受け入れた。17日の協議の主題は明確になっていないが、開会式での共同入場や南北共同チーム編成の可能性などを含む全般的な問題が議論されるとみられる。
一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が10日の記者会見で「核問題が解決されてこそ南北関係が改善する」などと述べたことに関連して、「北南関係改善問題の延長線上に『北の核放棄』の実現を見据え、われわれを誘導しようとしている」と強く反発した。
また、北朝鮮は韓国側が提案している南北離散家族再会事業についても、9日の閣僚級会談で、2016年に集団脱北した北朝鮮レストランの女性従業員の早期帰還を優先すべきだとの立場を強調するなど、消極姿勢を見せている。北朝鮮側は今後も協議の主導権を巡り、こうした駆け引きを継続するとみられる。
金正恩氏お気に入りのガールズバンド「モランボン」、平昌五輪で公演か
CNN - 2018.01.16 Tue posted at 14:00 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35113216.html (CNN)
韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯で15日に開かれた南北協議に、北朝鮮代表団の一員として予想外の女性が出席した。玄松月(ヒョンソンウォル)氏。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の私設ガールズバンド「牡丹峰(モランボン)楽団」のメンバーだった。
玄氏の出席は、来月韓国で開かれる平昌(ピョンチャン)冬季五輪にモランボンが出演する可能性を示唆している。
先週発表された共同声明によると、北朝鮮は選手団や応援団、芸術団、観戦団、テコンドー実演団、記者団などで構成する代表団の派遣を予定している。
15日の声明では、140人で構成する「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」を派遣する計画も発表された。ただ、この声明ではモランボンについては言及していない。
モランボンは2012年に金委員長自らが結成したバンド。軍服姿で登場することもあり、金委員長をたたえる楽曲を披露している。
過去には外交目的で使われたこともあり、2015年に北京への派遣が発表された際は、中国と北朝鮮の関係改善の証しと受け止められた。ただ、この公演は後に中止になった。
朝鮮中央通信は2012年に行われたモランボンの結成公演について、「金正恩氏の指導の下、繁栄国家の建設における最終勝利を目指して突き進む北朝鮮の兵士や人民の不屈の精神力を表した」と論評。「公演の最後に金正恩氏は、熱烈な声援を送るパフォーマーと観客に手を振り返した」と伝えていた。
日本だけが蚊帳の外。北朝鮮問題の対話路線に乗り遅れた安倍官邸
『高野孟のTHE JOURNAL』- 2018.01.09 4525 by 高野孟
http://www.mag2.com/p/news/346153 対話気運に水をかけようとする? 日本の愚かさ
──朝鮮半島情勢の新展開
少なくとも、平昌冬季五輪が終わる2月25日までは、朝鮮半島で戦争が起きないことがほぼ確定した。
北朝鮮の五輪への参加問題を中心に南北関係改善について議論するため9日にも高官級会談を開くとの南北の合意に対し、
米国は直ちに五輪期間中は米韓の軍事演習を行わないことを確約し、さらにトランプ大統領が6日キャンプ・デービッドでの会見で、南北会談の内容が
「五輪だけにとどまらずそれ以上のものになるよう期待する。適切な時期に米国も(対話に)参加するだろう。そうした対話から何かが生まれるのであれば、全人類にとって、世界にとってすばらしいことだろう」
と、対話全面支持とも受け取れる発言をした。
そこで問題は、五輪後もこのせっかくの対話気運を後退させずに、北の核問題の交渉を通じての解決へ向けてどう軌道に乗せていくことができるかである。
ところが、日本政府とマスコミの姿勢は依然として「対話のための対話は不要。北が『もう許して下さい』と膝を屈して来るまで軍事的・経済的圧力を強化し続ける」という、何の成功の見込みもないどころか、北の暴発や不測の事態による戦争勃発を防ぐ手立てを伴わない、一本調子の危っかしいもので、その立場から、むしろこの対話気運に水をかけようとさえしているように見える。
(以下略)