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2022年4月30日(土)に東京・JR東日本四季劇場[秋]で開幕する新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』。
来月から予定されている本格的な稽古開始を前に、四季芸術センター(横浜市あざみ野)では連日、クリエイター陣による打ち合わせや俳優を交えたワークショップ、装置・衣裳・小道具の製作といった準備が進行中です。
細田守監督がアニメーションで描いた多種多様なバケモノや祝祭感あふれる異世界を、いかに立体化し、劇場空間に出現させるのか――未だベールに包まれている"バケモノたちの世界"ですが、その一端が垣間見える舞台セットのビジュアルイメージを初公開!
バケモノ界・渋天街の舞台装置を、「少年・蓮(九太)がこの舞台上の街に迷い込んだら......」という目線で捉えた、装置デザイン・石原敬さん(BLANk R&D)によるコンセプトアートをご紹介します。
装置デザイン 石原敬さん(BLANk R&D)コメント
"渋天街"を舞台美術として描くにあたり、最も意識したことは「バケモノたちが住む、文字のない異世界」であるということでした。
私たち人間は文字や記号を頼りに、つまりは「視覚」で情報を得て物事を判断しています。
それでは、文字に頼らないバケモノたちは、何で判断しているのだろうか。それは、"五感"ではないかと。
特に都会にいると忘れてしまいがちな自然の匂い。食べ物に限らず花、土、布、それぞれの持っている匂いで、街を溢れさせたいと考えました。
また、私たちが生きている世界では、構造物として、一面青色という場所は身近にありません。
真っ青で囲まれた空間を渋天街のモチーフにすることで、お客様を異世界に引き込むことができたら、とても嬉しく思います。