時々の記録

一次試験の終了と、二次試験までのお話でした。

いよいよ一次試験が始まりました。描くデッサンのテーマは、自画像でした。どんな絵を描こうか、八虎は悩みます。そんな時、前の席の女の子が後ずさり、八虎が使っていた鏡を割ってしまいました。幸い、すぐに代わりの鏡が用意されましたが、それがヒントになって八虎は自分が描く自画像が決まりました。

八虎が描いたのは、分割されて縞模様になった自画像でした。大葉先生のアドバイスに従い、その絵では描きこむ場所とあえて描きこまない場所を、八虎は描き分けました。途中に昼食を挟んで５時間の試験でしたが、その絵を描き終えた八虎の感触は悪くありませんでした。

さすがに、その夜は疲れて眠りこんだ八虎でしたが、翌日からはもう予備校があります。一次試験の結果が出てないこともあり、生徒たちは今ひとつ作品づくりに集中できません。それを見越していた大葉先生の提案で、翌日は八虎たちは博物館に行くことになりました。

単純に息抜きで博物館を楽しむのかと思いきや、一通り館内を見終えた後で、大葉先生は生徒たちに自分がここで一番惹かれたものを描くように指示しました。最初は観客の視点で、２回目は制作者の視点で、その２つの視点から博物館をみせることが大葉先生の狙いだったのでした。

そしてついに、一次試験の合格発表が行われました。予備校の中で合格したのは、マキと橋田、そして八虎でした！
次はいよいよ油絵を描く二次試験ですが、なんとその試験は３日間かけて行われるのだそうです！！！
芸大の受験って技術や才能に加えて、体力や精神力も要求されるものなんですね。驚きました。(^^;