徳田秋聲全集月報には徳田道子さん(近松秋江次女)が全集刊行当時に執筆した随筆が3編収められていて、いずれもたいへん味わい深いものですが、そのうちの1編「燻銀のような徳田秋聲先生」(月報34、平成15年5月)に次のようなエピソードがあります。
03-31 22:56
つけたという里見弴の話は恐らく事実で、秋聲は明治37年に短篇『おとゞひ』を「時好」辰之第六号に発表してもいますので、若い頃には勉強のためお手本にした事もあったでしょう。このあたりの事情については、瀬崎圭二氏の論文「三越刊行雑誌文芸作品目録」(同志社国文学)が大変参考になりました。
03-31 19:56
そうで(「【座談会】父・祖父秋聲を語る(一)」徳田秋聲全集月報36、平成15年9月)、私小説でも着物については微に入り細に入り記述していることから考えて、少くとも自然主義時代以降は「時好」をあんちょこにする必要は無かったのではと思います。ただ、紅葉が鏡花に「時好」貰ってこいと言い
03-31 19:55
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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