ここで言われている「時好」は、三越が出していた広告雑誌で、お得意さんの家へ無料で送っていたものを貰ってきて小説を書く際の参考にしたのだとか。
そういうこともあったのでしょうが、秋聲はおしゃれで自分の着る和服にうるさく、よく目が利き、娘達に買う反物も秋聲が選んだものは良く似合った
03-30 23:58
「丸谷 昔の小説家は着物のことくわしく書きましたからね。読者がそれみんなわかったのかと思うくらい。
「里見 わからないのが多いだろうねえ。だけど、ほんとに書いたね。
「丸谷 しかし『時好』で調べるのはいい手ですね。安上がりで。」
ここで言われている「時好」は、三越が出していた広
03-30 23:44
上の例はまだ分かりやすいですが、辞書を引いてああそうかと納得することも少なくありません。
昔の人は、日常見慣れている着物であればどんなに事細かに書かれても判ったのでしょうか。例えば里見弴と丸谷才一の対談には次のような一節があります。(「いろんなことするから人生」昭和52年5月)
03-30 23:39
③のお霜は「帯が木綿更紗」「単衣ものが褪げちよろ」「洗晒しの中形の裾」などとも書かれています。
①は女学生の服装ですよね。②は大店の後妻、③は素人じゃあるまい達磨かと噂されている女ですが、私などは、潰島田と聞いて、ああだから陰口を叩かれているのかと気付くまでに少し間が掛かります。
03-30 23:29
秋聲の小説には和服や日本髪の描写がたくさん出て来ます。たとえば、
①立現れたのは、束髪の美人で、宛然東京式の蝦茶式部であつた(『薄るゝ心』)
②仇な半襟に銘仙の袷の黒い襟を脱衣紋に、細くない糸織の袷羽織を着て(『我が身』)
③方角違いに避けたお霜と云ふ潰島田の女は(『みち芝』)
03-30 23:28
@syuuigusou 文庫本は、単行本よりも多めにルビを振る傾向があるため、どうしても版面がゴテゴテと汚くなる傾向があります。古井さんの本はごく最小限のルビしか振らないので見た目にも美しいですよね。
03-30 21:01
序文を寄せています。善麿の序文に新聞社の同僚のO君とあるのは小野敏夫でしょう。
以上を纏めますと、
M―:碧川企救男(三木露風の義父)
O―:小野敏夫
D―:土岐善麿(土を「ど」と音読か?)
A―新聞:東京朝日新聞
03-30 02:49
@kameiasami 調査したところ、どうやら大正13年4月に「東京朝日新聞」学芸部長に昇格したばかりの土岐善麿(哀果)と思われます。善麿が社会部記者から学芸課長就任したのは大正12年10月です。善麿は秋聲、久米正雄、菊池寛らとともに大正14年3月聚芳閣発行の『流るゝまゝに』へ
03-30 02:30
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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