それから一国には賢明な元老、自分自身を離れてものを見る元老が欲しいですな。どんな国でも必ずあるもので、何等かのかたちで必要だと思ふな。」
徳田秋聲「輿論片鱗」(「我観」大正14年9月)より。最後に(東京日々)とあります。
https://t.co/vwerFJ4190
「徳田秋聲全集」未収録。
06-17 16:08
【賢明な元老が欲しい】
「政変は一目瞭然ですな、新聞に出たのと同じことですよ。唯この政変を機として加藤〔引用註:高明〕が偉らさを見せた、又偉らくなつて来たと思ふですな。(中略)
私自身は加藤は好かなかつたが、あの素気なくて、愛嬌がないところがいゝと思ふね。
06-17 16:08
【川崎長太郎が徳田秋聲に弟子入りした時のこと】
伊藤忞「八ツあたり」(「日本及日本人」大正14年10月)
https://t.co/LXDFZn0YfE
06-17 15:52
二度くらゐ一緒に出る約束にしたこともありますが、何年かのあいだに実行できたのは一度か二度でせう。
(二)郊外通でありませんから、よくはわかりませんが、武蔵野は一体に感じが粗雑で、展望がないうへ、憂欝すぎるので、私は余り好きません。」
https://t.co/nVxU2av0mu
「徳田秋聲全集」未収録。
06-17 15:50
アンケート「(一)日曜(公休日)を如何にご家族と御過しなさいます乎/(二)郊外の行楽散策地は何処が御好きです乎」(「実業」大正14年4月)
「小説家 徳田秋聲
一、職業が職業ですから私には日曜も祭日もありません。子供の方でも都合のつかない時もあつて、一致の行動を取るのが困難です。月に
06-17 15:49
出べき人を引出し、出べからざる人を引込めたいと思ひます。文壇の地位なぞといふことも人と人との関係で決められることが割合に多いやうで、そこに不遇な人もできる訳です。」
https://t.co/ZCDD1dbdxT
「徳田秋聲全集」未収録。
「出べからざる人を引込めたい」とはなかなか凄い発言です。
06-17 15:47
アンケート「一、十三年度に於て私の注目したる新進作家/二、十四年度文壇に対する希望若しくば予想」(「文学界」大正14年1月)
「〇徳田秋聲
一、行わたつて見てゐませんから、軽々しくお返事はできません。
二、十四年の文壇に格別更めて何うといふ希望はありません。人についていへば、
06-17 15:45
しかし又見切りをつけることも出来易いのです。」
https://t.co/5iVKcKc7kS
「徳田秋聲全集」未収録。
06-17 15:40
アンケート「思ふて未だなし得ざる事(上)」(「実業」大正14年1月)
「文士 徳田秋聲
思ふて成し得ざる事だらけです。人間は年を取るに従つて慾求が多くなるものです。色々の意味で生活を豊満にしようと言ふ慾望は熾んになるのですが、
06-17 15:40
とあるのが面白いです。
生涯自身の住居に不満を抱いていた秋聲の夢がここに縷々書かれていますね。
なおこの文章、「徳田秋聲全集」未収録、別巻著作目録に未登録です。
06-17 10:06
https://t.co/XRBcsvrnBq
「洋風のものの手のぬいてあるのや、あまり金のかゝつてない建物や調度は、まるでそこらの幽霊事務所と云つた感じがして嫌なものである。それからもう一つ、立つてばかりゐると頭が悪くなると云ふ事である。足の充血すると云ふ事は衛生上から考へてもよくない事だ」
06-17 09:55
するのには、狭い落ちついたらよつと気の利いた庭なぞのある部屋が一番よい。そして此の書斎続きの寬つろいだ洋風の応接間には本箱なぞ置いといて、日本間の書斎で飽きが来たら、又いつでも応接間に行つて、読むなり書くなりしたい」
徳田秋聲「日本室と洋間との間」(「中央建築」大正13年11月)より
06-17 09:53
【秋聲の夢】
「洋服を着たあとでは、ゆつたりとくつろいだ和服を着てみたくなるし、和服ばかりきてゐるとまた恰好のよい洋服が着てみたくなる」
「書斎は、洋風の応接間、それも出来るだけ広くとつた隣りに、六畳とか四畳半の日本間にして続かせたいと思ふ。くつろいで勉強したり、物を考へたり
06-17 09:53
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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