宗綱にかけ向ふ。宗綱聞ゆる早態(はやわざ)なれば、すきまあらせず組んでおさへ、二刀さし通すと覚え、そのまま亡(うせ)てあともなく光も消えにけり〉
林義端「玉櫛笥」(元禄8年板行)第1巻の3「闇夜の牛鬼の事」より。
〖板本〗
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01-20 15:08
東の方にかしらを向け、西に尾をなし、最(いと)も細き桐の葉末に犬のごとく蹲踞い、蝶蜻蛉よりも軽げにとまり居たり。
宗綱すこしも臆せず、「これなん聞きつたへし牛鬼なるべし。かかる奇異の化物に出で逢ふこそ幸いなれ。委細見届けばや。」とおもひ、門前にすすめば、化物はや飛んでお〔降〕り、
01-20 15:04
道すがら二十日余りの月待ち侘びて、目ざすも知らぬくらき夜なるに、俄かに空中旭の出づるごとくくわつと光出でける。(中略)打ちあふぎ見れば、(中略)侍の門のうちに大きなる桐の木あり。その木梢に三歳ばかりなる小犢、なまこは鏡のごとくかがやき、二つの角を振り立てて、その光ること甚だし。
01-20 15:04
①『新編浮世草子怪談集』「江戸怪談文芸名作選」第1巻。国書刊行会、2016年8月。
②古谷田奈月『フィールダー』集英社、2022年8月。
【備前国周匝、茶臼山城下の牛鬼】
〈ある夜、〔黒嶋左近入道〕宗綱、(中略)うしみつばかりに、(中略)中間一人召しつれ我が館に帰る。
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01-20 15:03
Author:亀井麻美
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德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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