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徳田秋聲 (徳田秋声) の文学を中心につぶやきます。
― 亀井麻美 (@kameiasami) · Xより転載 ―

亀井麻美 : 2018/03/18のツイートまとめ

kameiasami

朝チュン🐤🐦🎶
03-18 06:03

いろんな人が、明治以来の長篇から一つとれと言われて暗夜行路をあげたという「大岡の発言」を引用していますが、中村光夫の文章をそのまま引いているのは明らかですね。
03-18 04:48

大岡昇平が『暗夜行路』を「近代文学の最高峰」と言ったとかいう、ウィキペディアに書いてある風説は、中村光夫が『志賀直哉』(五月書房、昭和33年)に「大岡昇平も明治以来の長篇で何かひとつとれといふ問ひにたいして、『暗夜行路』をあげてゐます」と書いたことに尾鰭が付いたんじゃないかしら。
03-18 04:26

が正岡忠三郎宛書簡(大正11年11月28日)で『暗夜行路』を「全くたすかる本だ。今日も拾ひよみしていゝことばかりにぶつかつた」と書いていることを指す。中原中也や富永など「日本文学に背を向けていた若者が、志賀直哉だけには興味を持っていた事情」については『朝の歌』(全集18巻142~146頁)参照
03-18 02:53

「『暗夜行路』は全篇作者の好悪の感情で貫かれている作品である。これを感情の叙事詩と見做すことが許されるなら、それを拾い読みして「助かった」と思う富永もまた、感情一途に凝り固まった生活を送り始めたことになる」
大岡昇平「富永太郎―書簡を通して見た生涯と作品」(全集17巻109頁)
富永太郎
03-18 02:50

「安物買い」の意味は引用のあとの一行でわかりました。
03-18 02:05

「志賀直哉も中学時代から読んだが、特に感銘はなかった。むしろ国木田独歩の方に強い感銘を受けた。もっとも『暗夜行路』を読んだ時には、淋しくなって、自分の出生について考えたりしたものである。いわゆる安物買いを教えられたのも『暗夜行路』だった」
大岡昇平「作家に聴く」(全集14巻144頁)。
03-18 02:04

茶はそれ以前から飲まれていて、『光を追うて』の等(秋聲)は、明治33年5月頃毎晩のように神田の「フルウツ・パアラとも喫茶店ともつかない泉屋といふ店と、洋食屋の多米楼(たべろう)」で「コーヒーや紅茶やミルクセイキを呑むことを覚え、パイナツプルやバナナのやうな新果にも食慾が唆られ」たと書いています。
03-18 01:45

「森山は湯のたぎつた鉄瓶と、リプトンス紅茶や砂糖壺や土瓶をもつて上つて来た栄子を見ると」(徳田秋聲『萌出るもの』一)。解説でも指摘されていますが、冒頭でリプトン紅茶を沸かして飲むまでが順を追って描かれています。リプトン紅茶の輸入を明治屋が開始したのは明治39年とのこと。
もちろん紅
03-18 01:41

「森山も何か自分の弱点を見透かされたやうな焦目を感じた」(徳田秋聲『萌出るもの』二) 
初版(近代名著文庫刊行会、大正12年2月)では焦目に「ひけめ」のルビが振ってありますが、昭和22年4月刊の風雪社版では「負目(ひけめ)」となっています。おそらく誤植と見做した一穂が訂正したのでしょう。
03-18 01:17

「蹂躙する」でなくて「蹂躙る(ふみにじ‐る)」でした。すみません。

「新しい自然の力が、そこにも此処にも磅礴してゐた」(徳田秋聲『萌出るもの』三)
ここでの「磅礴(ぼうはく)」は、広がり満ちる、満ちふさがる意。
03-18 01:03

「鬱勃としてゐる少年の慾望を圧潰さなければならないほど、残酷なことはありませんね。僕もさう云ふ目にあはされた一人ですからね。」
「え、萌出さうとする若草を、蹂躙するやうなものね。」
徳田秋聲『萌出るもの』(「婦人之友」大正10年6月~12月)より、三。いきなり核心的な台詞😉
03-18 00:41

近松秋江「雑感」(「読売新聞」大正6年3月3日。近松秋江全集10巻327頁)。徳田秋聲の通俗小説『誘惑』を褒めまくる文章😄
03-18 00:36

  1. 2018/03/19(月) 04:16:07|
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