その前に私と村野瀬さんとの関係(といってもあやしい関係ではない…)をご存知でない方もいると思いますので、ちょっと説明しておきましょう。
過去に村野瀬さんの従軍慰安婦問題に関する記事『「謝罪」を台無しにする歴史修正主義者』・『「歴史修正主義」は「カルト信仰」に似ている』を巡って、いろいろと彼女のブログに異見をコメントしていたのですが、相当そのことが嫌だったらしく(確かにしつこかったかも知れない…その点は反省デスorz)、出入り禁止(というか私の方も出入りしないことを宣言)を申し渡されてしまいました。
その後、改めて彼女のブログ上で、『歴史修正主義という「レッテル」にまさにふさわしい言動でしょう、これって。』という記事で、私は見事名指しで「歴史修正主義者」との烙印を押され、ネトウヨ分析の具材にされるという栄誉を賜ることに(笑)。
今回の記事では、どうしても彼女について言及することになります。中にはそのことを不快に思われる方もいると思われるので、あらかじめ私自身そうした扱いを受けていること。そして、彼女の行為を裏返したにすぎないことをご理解いただきたいと思います。
さて、それでは本題に移りましょう。
ナチスドイツの犯罪行為について、否定的な意見を述べること(ホロコースト・ディナイアル)が許されないのはどうしてか?と私は前々から疑問に思っていました。
なぜなら、ホロコースト等を否定する者に対して、証拠を突き付ければそれで済む話であるのに、なぜ言論封殺という手段を使ってまでホロコーストを絶対化しようとするのか?
という点について納得できなかったわけです。
たまたま、昨年末、トーキング・マイノリティさんのブログで質問したり、ホロコースト産業についてのHPを見てその理由が納得がいきました。私が下手な説明するよりリンク先を見ていただければよくわかるかと思います。以下紹介します。
欧米は本当に言論の自由が保障された社会か?
・「言論の自由」を謳歌しながら、「ホロコースト」に疑問を持つことを禁止しているのはなぜか?
・「ホロコースト否定論」を唱えたものは投獄し、イスラム教への中傷誹謗は、どうして野放しなのか?
・イランの核兵器開発はその「可能性」を攻撃するが、イスラエルの「実質的」な核兵器開発にどうして目をつむるのか?
(中略)
欧米でホロコーストがタブーとなっていることが、上記だけでもお分かりになられたと思う。ユダヤ人6百万人虐殺説に異論を持つことも認められず検証も不可ならば、預言者への冒涜が許されないイスラム圏と何処が違うのか?昨年10月半ば、フランス下院が第一次大戦時のオスマン帝国によるアルメニア人虐殺を演説や出版物で否定すれば、1年の禁固刑もしくは4万5千ユーロの罰金を科すという法案を賛成多数で可決したのを見れば、ホロコーストのみならず、アルメニア人虐殺も欧米で検証がタブーとなりつつある。
【以上トーキング・マイノリティより一部引用】
『ホロコースト産業』について
ホロコースト産業―同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち
(2004/12)
ノーマン・G. フィンケルスタイン
商品詳細を見る
この本の中の「見出し」には次のようなものがある(一部抜粋)。
この「見出し」を見るだけで、この本に書かれている事柄が大雑把ではあるが、分かるだろう。
◆イデオロギー兵器としてのザ・ホロコースト
◆戦後ある時期までナチ・ホロコーストは注意を払われなかった
◆第三次中東戦争(1967年)が全てを変えた
◆アメリカで“突然流行”し、組織化されていったホロコーストの話題
◆イスラエルが資産になった途端にシオニストに生まれ変わったユダヤ人
◆ユダヤ人の選民意識を強化したザ・ホロコースト
◆アラブにナチズムの汚名を着せようとするシオニスト
◆でっち上げられたホロコースト否定論というお化け
◆年々水増しされる「生存するホロコースト生還者」の数
◆スイスの次はドイツに対するゆすりが始まった
◆和解金のうちわずかしかホロコースト生還者・相続者には支払われない
◆生還者たちが死んでいくなかで更に多くの金がホロコースト産業の金庫に流れ込む
◆民主党の大統領選挙資金の約半分は「ユダヤ・マネー」
◆歴史的事実を発見するためではなく金が目当て
◆スイスの銀行による和解案受け入れは正義ではなくゆすりの勝利だ
◆なぜホロコースト産業はフランスの銀行には比較的好意的なのか
◆ドイツは50年代以降、ホロコースト生還者に600億ドル以上支払ってきた
◆貪欲なホロコースト産業の要求はとどまるところを知らない
◆彼らの主張──ナチの大虐殺を忘れるな、ただし他の大虐殺は全て忘れよ
◆これまでアメリカは「過去の責任」について自身と直面したことがない
◆アメリカ政府は過去115年以上にわたり1372億ドルもをだまし取ってきた
【以上「ホロコースト産業」紹介HPより引用】
見ていただければわかるかと思うのですが、やっぱりこういう裏があるわけですね。
そうであるからこそ、「言論封殺」という手段が必要とされるのでしょう。
ここでも欧米の腹黒さ・見事なまでのダブルスタンダードを垣間見ることができますね。
そこで、村野瀬さんの記事に戻りますが、彼女の意見を私なりに探ってみると、次のとおりになるかと思います。
1.日本の戦争犯罪は、ホロコースト同様である。
2.フランス(というか、ヨーロッパ)でその手の発言をすることは有罪判決を受けるほどの行為だ。
3.そういう刑罰が存在している欧米は、進んでいる。
4.日本もそうならないかなぁ(?)
大体、こんなところで間違いないのではないかと。
まず、1.について、そのように思うのならそれなりの証拠を示してもらえば私も納得するのですが、今まで彼女を始め左翼の方々から信憑性のある具体的な証拠を示してもらったことがないんですよね。ナチスのように計画的に殺戮した証拠がどこにあるんでしょうか?私には疑問でなりません。
2.と3.の点については、欧米を絶対視し、礼賛し、その基準を以って日本を断罪するという彼女の特徴が良く現れていると思います。
また、4.については、言論に言論で対抗する自信がないせいか、「言論封殺」の手段として欧米同様の刑罰にあこがれているふしが伺えますね。(4.については、あくまで推測ですので違っていたら失礼。)
しかし、一体、彼女のような左翼とは何者なんでしょう?
あくまで、純真かつ世間知らずで、欧米かぶれの女性にすぎないのか?
それとも、平和主義者の仮面をかぶった偽善者で日本版ホロコースト産業の代弁者なのか?
いずれか私には判断がつきません。
結局のところ、彼女は自らのアイデンティティを持たないがゆえに欧米の平和・民主・人権という上っ面の看板にコロリと騙され、欧米という視点によってしか物事を判断できない人間であると判断して差し支えないのではないかと私は考えています。
いずれにしろ、彼女の主張には、自らの主張に都合の悪いことは、「言論封殺」という手段を用いても構わないというとんでもない「考え」を透かし見ることができて興味深いです。
最後に彼女の言葉を引用します。
日本で「南京虐殺はなかった」とか「従軍慰安婦は単なる商行為であった」とか主張する向きは、日本に生まれて幸運だったというべきかもしれません。
確かに私を含めいわゆる「歴史修正主義者」は、日本に生まれて幸運だったと思います。
この点だけは村野瀬さん、あなたの意見に百パーセント同意いたしますm(__)m
【追記】
なお、私は、ホロコーストそのものを否定しているわけではありません。ホロコーストを否定する言論を力で封殺するのはいけないと考えているだけです。否定論者には、確たる証拠や言論にて対抗すべきと考えます。その点、誤解なきようお願いいたします。
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