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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「日本のおかず」
先週、日本から届いた、「日本のおかず」を、時折眺めている。

新橋の和食の名店「京味」のご主人が、日本の昔からの「ご飯のおかず」について写真入りで紹介している本。文藝春秋でも、「京味の12ヶ月」という記事が連載中であるが、本書では、あえて、料理屋の料理ではなく、西氏が子供の頃から家庭で食べていた、ご飯のおかず、惣菜料理を紹介しているところが面白い。

もっとも、アメリカでは、自炊はほとんどしてないので、私自身の料理の参考にしている訳ではない。そういえば、昔はこんなご飯のおかずがあったなあ、とページを繰りながら懐かしむのが楽しい。<まるでジジイのような感想だなあ(笑)

魚の煮付け、季節の野菜の炊いたん、酢味噌和えや胡麻和え等、そういえば、昔、家でも婆さまがよく作ってたよなあ、と実に感慨深い一品も多し。

写真には、調味料を入れる順番や、素材の選び方、出汁の使い方など、平易かつ簡潔なヒントが付記されているのだが、これにまた味がある。おそらく聞き書きを文書に起しているのだろうが、よくできている。

料理というのは一種の科学であって、女達の台所での口伝も、厨房でのプロの技の伝承も、底にはちゃんとした同じ道理が脈々と流れている。そんなことがつくづく頷けるのであった。
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