村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

次の北海道新聞の社説。「公務員採用減　若者にしわ寄せは困る」という趣旨そのものには完全に賛成です。若者の雇用を削減しては絶対にいけません。

若者の雇用を削減してはいけないということについてはまた別の記事にしようと思っていますが、今回はkojitakenさんの記事にリンクして、こういう公務員採用減の問題点についての説明に代えたいと思います。

●kojitakenの日記
国家公務員新規採用4割減は「身を切る改革」の当然の帰結
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120307/1331073248
2012-03-07

（引用ここまで）


さて、この北海道新聞社説は、その先がいけません。まず社説全文を記録。

●北海道新聞
[社説]
公務員採用減　若者にしわ寄せは困る
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/355956.html
2012年3月8日

　政府の行政改革実行本部（本部長・野田佳彦首相）は２０１３年度の国家公務員の新規採用を０９年度に比べ４割以上削減する方針を確認した。
　民主党は０９年の衆院選マニフェスト（政権公約）で国家公務員の総人件費２割削減をうたった。官の肥大化にメスを入れることは必要だ。
　だが新規採用抑制ばかり進めるのは安易である上に、若者の雇用をいっそう狭き門にする副作用もある。
　一方で、国の出先機関の地方移管などは進んでいない。抜本的な公務員制度改革が置き去りにされてはならない。
　消費税率引き上げに理解を求めるパフォーマンスのため、若者にばかりしわ寄せが及ぶのでは困る。
　０９年度の国家公務員の新規採用は約８５００人だった。１３年度は５千人以下に抑える方針だという。
　政権交代後、民主党はマニフェストに沿って採用削減を進めており１１年度は０９年度比３７％減の約５３００人だった。４割減はこれに上乗せするものだ。
　岡田克也副総理は「大胆に少し乱暴にやらせてもらう」と意欲を示す。
　採用抑制は長期的に総人件費の削減につながり、行政改革の効果は小さくない。だがやり方は言葉通り乱暴すぎないか。
　まずは公務員の仕事の無駄をしっかり洗い出すことだ。業務を吟味して必要な職員数を算定し、その上で採用を抑えるのか現職を減らすのか判断すべきだ。
　国家公務員を減らすには出先機関の廃止や地方移管にもっと真剣に取り組む必要がある。都道府県庁との二重行政による無駄は一向に解消されていない。
　国家公務員給与は平均７・８％削減が決まったが、２年間だけの復興財源だ。天下り法人への支出削減など切り込むべき無駄はまだある。
　公務員だけに負担を押しつけるのではなく、国会議員の側も定数や歳費の削減が待ったなしだ。
　採用抑制は新卒者の雇用に影響を与えることも忘れてはならない。
　長引く不況で各企業は新規採用を抑えており「就職氷河期」が続いている。
　国家公務員の採用抑制はこうした状況を助長することになる。
　「官」の入り口を狭めるのならば、同時に民間の雇用を拡大する政策に力を注がなくてはならない。
　若者が仕事に就けず十分な賃金を得られなければ消費が上向かない。晩婚化や少子高齢化にもつながる。消費税や所得税などの収入も伸びず年金財政や医療費にも影響する。
　そうした悪循環を断つことも政治の責任だ。

（転載ここまで）


「まずは公務員の仕事の無駄をしっかり洗い出すことだ。業務を吟味して必要な職員数を算定し、その上で採用を抑えるのか現職を減らすのか判断すべきだ。 」と社説は書いていますね。しかし、その数行先に、「公務員だけに負担を押しつけるのではなく、国会議員の側も定数や歳費の削減が待ったなしだ。 」とも書いてあります。

今すぐ国会議員を削減したいのですか、北海道新聞さん？

では、数の減った国会議員で、誰が公務員の「業務を吟味して必要な職員数を算定し、その上で採用を抑えるのか現職を減らすのか判断」し、「公務員の仕事の無駄をしっかり洗い出すこと」ができるのですか？

今でさえ公務員の業務を吟味できていないのに、国会議員の数を減らしてどうするのですか、北海道新聞さん。それとも、国会議員以外の人にやってもらうのですか？そうだとしたら、どのような人たちにやってもらうのですか？公務員自身にやってもらうのですか？それとも、第三者委員会みたいなのを作ってやってもらうのですか？どのような権限で？...あ、第三者委員会を作って数万人単位で公務員志望の若者を委員として雇用して、公務員の業務内容を吟味する仕事をしてもらうのでしょうか、北海道新聞さん？だとしたら、いいアイデアかもしれませんね。

...というのは、北海道新聞に対する皮肉ですが、人員を減らしてしっかり仕事をせよというのはおかしな考え方です。というか、何をどう変えるとどうなるかという想像力をこの社説筆者ははたらかせていないのだと思います。さらに、北海道新聞は、日本の国会議員の数が諸外国と比較して多いということはなくて、それどころかむしろ少ない、いえ、かなり少ないという基本的知識がないのでしょう。調べようともしていないのでしょう。

国会議員は選挙を通じて選ばれた国民の代表であり、その国会議員の数を単純に削減することは、民主政治の削減です。国民の意思を政治に反映させる回路の削減です。そのことが北海道新聞にはわかっていないようなので、うちのブログでも今までに何度も書いてきましたが、次のようなあたりをリンクしておきましょう。

■国民から「参政権」を奪う「国会議員定数削減」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3135.html

↑この記事にさらに参考記事へのリンクがありますので、「国会議員削減」が国民の参政権にとって利益にならない理由を理解するために、参考にしていただければうれしいです。

個々の議員の仕事の質に確かに問題はあるので、より優秀な国会議員を選ぶにはどうすればいいのか、今の国会議員により意味のある仕事をさせるにはどうすればいいのか、そのことを論じることは必要です。しかし、それは、「国会議員数削減」とは全く別の問題です。「国会議員数削減」ははっきりとした間違いなのです。

北海道新聞がやるべきことは、このような矛盾した社説を書くことではなくて、どの国会議員がどのような仕事をしているのか、その仕事は国民生活の支援のためになっているか、単なる政治ごっこになっていないかを独自取材で「しっかり洗い出すこと」だと思います。国会議員の「業務を吟味して」どの議員が良い仕事をしているか、どの議員が政治ごっこをしているかを分析したうえで、誰が国会議員として優秀かどうかを判断すべきなのです。

それができないのなら、この社説は、正当な主張とセットで、民主主義にとって有害で無益な主張を読者の頭に刷り込む、とても罪深い社説であると私は判断します。

北海道新聞の猛省を期待します。

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2012-02-19
【追加募集：2月28日消印☆】「築地市場移転予定地の取得に関する監査請求」にご協力を！
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-11169418853.html

↑『がけっぷち社長』さん作。また、税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

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お花畑めざして遠い家への道のりを生きてることを喜ぶことを罪ではないと信じて歩き始める千里の道の身近な一歩が社会を変えると思うので、虹とモンスーンの下のイルコモンズのふたの下の弱い文明の市民社会フォーラムのそこに存在する良き人生と生活への切実な望みを民主党にわからせるために、低気温のエクスタシーの中のアブナイ日本が壊れる前に、生まれてきて良かったと感じられる社会にしたいけどとりあえずどうすべきかkimeraれない情報の海の漂流者さんとニュース・ワーカーさんと農家の婿さんと一緒に、イル・サンジェルマンの散歩道のくろすろーどにあるアダージォな午後のカフェの窓辺でお茶にクリーム入れて福島老朽原発を考える会（フクロウの会）でみんななかよく鍋パーティーして、世界の片隅で税制についてのニュースや軒づけ日記やkodebuyaの日記やガン闘病記やフリスキーの日記や夏天故事やルンペン放浪記やペガサス・ブログ版や転成仁語やイラク・ホープ・ダイアリーや広島瀬戸内新聞やおこじょの日記や虹の日記やvanacoralの日記や黙然日記やフランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや社会科学者の時評やフランスメディアニュースや琉球新報や沖縄タイムスや辺野古浜通信や高江の現状や月刊イオや日刊イオを読んで、沖縄問題と北アイルランド問題を同じように考えてみようと思って、消費税と社会保障と国家予算についてのマスコミに載らない海外記事を1947年教育基本法の理念の今日行く審議会とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座と内田樹の研究室で超左翼おじさんと見て、大脇道場と内田樹の研究室とアフガン・イラク・北朝鮮と日本と山口県上関町の祝島と地元紙で識るオキナワと横板に雨垂れの海鳴りの島と知られざる晴天のカナダで虹のカヤック隊も一緒に沖縄・辺野古海上基地の問題を中心にはげしく学び、はげしく遊んだところで、「どこへ行く、日本。」とか、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら小出裕章先生や京野きみこさんやさとうしゅういち（佐藤周一）さんや湯浅誠さんや戸倉多香子さんや保坂展人さんやテルヤ寛徳（照屋寛徳）さんやすぐろ奈緒さんや小坂和輝さんや西山千嘉子さんのためにレイバーネットの団結は力ですくらむ組んで多世代交流のブログ広場の多文化・多民族・多国籍社会で「人として」日本ジャーナリスト会議で転がるひよこ豆とグリーンピースのように情報流通を促進できるかとか思いながら、明日も晴れの空と風と、月と、星のもとで白砂青松の雪裏の梅花やブーゲンビリアや梨の木やフランスねこや薔薇、または陽だまりの猫や古い寺を多く見て日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書きながら国会議員定数削減・比例削減に反対するInternet Zoneのサイバー政治団体秘書がシジフォスにも負けずに、ウェブにはびこるネトウヨどもを滅多切りして「Apes! Not Monkeys! 　本館」と「Apes! Not Monkeys! はてな別館」に行った後、原発の「今」を考えるために、「フランス西部放射能検査協会」と「放射能研究広報独立委員会」と「フランス放射線防護原子力安全研究所」と「フランス・原子力安全局」と「フランス・脱原発ネットワーク」と「フランス・脱原発ネットワーク・パリ」と「原子力資料情報室」とEX-SKFとEX-SKF-JPと「ピース・フィロソフィー・センター」とたんぽぽ舎に立ち寄って、fukushima 福島第一GenpatsuでonaironaironairされているBeltix Talkを聞きながら金子勝先生のツイッターを復唱して詩空間の中の迎春閣之風波での言ノ葉攻防の模型とかキャラ弁とか歴史とかを眺めながら、「ざまあみやがれい！」と言われてもなお「子供を守ろう」、「Everyone says I love you !」、「人々に力を!!」、「民主主義を今！」、「なんくるないさぁ～やってみれ～♪」とエヴァ・ジョリーのEELVとみどりの未来をドイツから学び、CLick for Anti War 最新メモをいろいろたくさん幅広く、んで、楽しく読む・考える・書くきまぐれな日々のおしごと日誌。
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