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最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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Luxemburg

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ときどき生存確認程度に記事を書いてます。体も心も生きてます。


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Under the Sun、護憲派アマゾネス軍団
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辛坊治郎というひとが、朝日新聞の投書欄を例にとって、朝日新聞がヘイトスピーチを掲載した、と非難している。



 投書というのは、このようなものらしい。



「少し前には沖縄県で、元米海兵隊員の米軍属の男による女性殺害・遺棄事件が起きた。私達住民は自分の事として憂慮している。私たちは日常的に、街中でもスーパーでも米軍関係者と出会っている。沖縄の事件の事を思うと怖い。(中略)地域住民全体が安心して生活する権利を、確保するか否かの瀬戸際である。私も憂慮する市民の一人である。憂うべき現在の問題に、敢然と対処して行かねばならないと切実に思う。」



 それに対して辛坊治郎は「米軍関係者を「怖い」って言うのは、誰がどう言いつくろっても間違いなく唾棄すべき差別」であるという。そういうものを掲載する「朝日新聞には猛省を求めたい」そうである。


 その上で、何がヘイトかわからないから、ヘイトスピーチ法というものも「 将来の運用いかんによっては、これが権力によって特定の言論活動を縛る出発点になる可能性が無いとは言えません」という。


 ヘイトスピーチを規制する、ということについては、このような問題点を含むことは間違いないだろう。その意味ではこの論者の言うとおりだと思う。この論者のように、本来正当な言論すらも、ヘイトと難癖をつけてくる人間が現れる恐れがある以上、こういう輩に付け入る隙を与える危険がある。


実際、こちらのサイトによると、「法案の発議者である参院法務委員会委員の西田昌司議員(自民党)は私の取材に対し、「米軍基地への抗議は憲法で認められた政治的言論の一つ。同法の対象であるわけがない」と明確に答えた。」という。



ヘイトとは何か


 概ね了解されているヘイトの場面とは以下のようなものである。ただし、これはヘイトの『定義」ではなく、特徴を記述したものに過ぎない。世の中には「叙述できても定義できない」と言われるものはたくさんある。用務員さんの仕事などはその一つで「こんなときにこれこれしたり、あんなときに・・・」と延々と記述するしかないが、だが用務員さんの仕事として概ね了解されている事項というのはある。



まずA国にB国民(民族)が暮らしていたとする。Bには、以下の特徴がある。



1 Bは少数であり、小さくなってビクビクしながら暮らしている(Aが多数派であることを頼みにして、日常的に嫌がらせをするなど)


2 Aの政府、警察が、Bを守り切らない、むしろ場合によってはAの差別感情にしたがって行動するおそれ(差別的に特定の人種に発砲するとか、学校に対して差別的に援助をうち切るなど)がある


3 なにかの言論をきっかけに、暴力や嫌がらせを受ける可能性がある(例えば「Bが井戸に毒を入れたらしい」という噂が広がればAによる暴行、虐殺をうけるおそれがある、など)



 ロシアやドイツにおけるユダヤ人、特に戦前の日本における朝鮮人などに当てはまる場合など、ちょっとした言論がとてつもない人権侵害に結びつく可能性があるような場合には、その言論は何らかの形で制限しなければならない、という考え方に基づくものといえるだろう。



 こういう歴史、認識をきちんと共有するところから始めた上で、法律によってヘイトスピーチを禁止するのでなければ、前提すら共有しない人間が全くの見当はずれのことを言う可能性がある、ということである。その典型的な例が、今回の辛坊治郎だろう。



 米軍関係者との関係で言うと、沖縄での現実はむしろ、Aが米軍兵および関係者、Bは沖縄の人々言うべきだろう。したがって、沖縄の報道機関などが、沖縄に対するヘイトの方だ問題であるというのは、極めて的を射た指摘というべきであろう。

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琉球新報(7/17)の報道によると、
沖縄と中国の歴史研究者らが一堂に会して琉球・沖縄の歴史や現状を議論する「第2回琉球・沖縄最先端問題国際学術会議」(中国戦略・管理研究会、北京大学歴史学部、北京市中日文化交流史研究会主催)が15日、中国の北京大学で始まった。初日は、日本による琉球併合(「琉球処分」)や中国との冊封・交易など琉球王国の歴史について研究成果を発表し、認識を深め合った。研究会は2014年に続き、2回目。


これに対して、中国ウォッチャーの石平(「せきへい」と読むらしい。石が苗字なのか、まとめてペンネームなのかは不明)さんのメールマガジンによると、

「日本の沖縄をテーマとした「国際会議」が、那覇でもなければ東京でもなく、中国首都の北京にて開催されたのはいかにも奇妙な出来事」

とし、しかもその中身が、

「沖縄の自己決定権や米軍基地問題、独立などをめぐって意見を交わした」

というから問題だという。なぜなら、

「沖縄の「米軍基地問題」や「独立問題」は言うまでもなく、日本の国防・主権に関わる重大問題である。このような問題が、中国という第三国の研究機関主催の会議で議題にされたことは異常というしかない。日本の内政に対するあからさまな干渉でもある」
「さらに問題視すべきなのは」
「会議の筆頭主催者となった「中国戦略・管理研究会」である。中国の場合、名称に「中国」と冠することのできる機関は中央政府直属の組織である場合が多いが、上述の「研究会」は政府のどこの所属であるか、いっさい明らかにしていない」

 問題だというからには、その根拠を挙げるのは、筆者の仕事であり、中国ウォッチャーと紹介された以上、ご自分でお調べになってから書くものだと思うが。

「研究会の本部は中国政府が国賓を迎えるための「釣魚台国賓館」に住所を置いているから、それが普通の「研究機関」でないことは明らかだ。
 研究会の理事会の構成を見ると、国防相を務めたこともある人民解放軍の元上将など、大物軍人が名を連ねているから、この研究機関の背後に中国軍があることはよく分かる。
 そして、中国政府・軍をバックにしたこの怪しげな研究機関の主催で、沖縄の「米軍基地問題」や「独立問題」を討議する「国際会議」が開かれたわけだ。それはどう考えても、中国政府と中国軍の戦略的意図に基づく高度なる「沖縄工作」の一環であろう」

という。いずれも推測に過ぎず、それなら、首相を務めたこともある鳩山さんがやったことは、全部日本政府の息がかかっていることになる。だからそれだけではなんともいえず、書くなら調査の上で、其の消退を明らかにする必要があるだろう。
 それに沖縄工作の一環だとしても、「高度なる」と言えるほどの技を感じないが。いかにも怪しげに描いて見せているだけで、論の中身はない。

 その会議の内容だが、琉球新報によると、
「沖縄側からは波平恒男琉球大教授ら3人が登壇。中国側から12人が研究成果を発表した。台湾の研究者からも報告があった。
 波平氏は「近代東アジア史の中の二つの併合」と題し、琉球併合と韓国併合の共通性を指摘した。また「日本復帰運動の中で沖縄人は日本人なのだと政治的要請の中で『日琉同祖論』の言説が語られ、十分反省されることなく今日まで来た」と述べ、琉球・沖縄史を見直す必要性を説いた。
 「『琉球処分』の再認識」と題して発表した宋成有北京大教授は「『処分』には本質的意味が隠されている。侵略的行為を正当化し、非合法を合法化し、非合理を合理的に装った」と強調。琉球併合が国際問題化し、琉球士族から救国要請を受けた中国は「当時、国力が弱っていて強く出れなかった」と説明した。
 このほか、沖縄側から前田舟子日本学術振興会特別研究員が「首里国学と久米村」と題して、大城洋介北京大大学院生(博士課程)が「琉球救国運動と清朝の琉球政策」をテーマに、それぞれ発表した。」

 琉球・沖縄史は、むしろ日本人が見直すべきことであり、韓国併合との類似性も、私を含めて反論できるほどの材料を持たない人のほうが多い。先に結論ありきではなく、本当はどうなのかという視点は必要だと思う。
 敗戦時、日本政府は「満州国は放棄せざるをえないだろう、しかし韓国は日本領のまま」と考えていたらしく、連合国から、日本の領土は本州、北海道、四国、九州と連合国が定める範囲、として日本固有の領土がその4島とその附属諸島に限定されることに驚いたという。ところが一方で、終戦工作の際、日本政府は「固有の本土」だけは死守したいと思っていたらしく、その範囲も実は四島で、本土決戦というときの「本土」の範囲と合致する。世界的な認識も、日本人の認識も、日本固有の本土とは、四島に限られるのではないだろうか。

 琉球は、中国と日本との中間に位置し、両国と等距離の外交を行う独立国であったのが、日本が軍事占領した島であり、もし今後を考えるのであれば、琉球の人たちが自らの将来を決定すべきことで、占領前に中国、日本と等距離にあった以上、日本と中国の研究者が、一同に会して研究会を持つのはむしろ有意義なことだろう。
 逆に、沖縄基地問題をどうやって解決するのか、「対案」を示した上で批判する態度が求められると思う。
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前回の続き。長くなったので2つに分割したのだが、その後半。
 仮に単なる言い間違いだとしても、ここしばらくの鳥越氏の発言には聞いていてはらはらさせられるものが多いのも事実だ。今年2月の記者会見では、高市早苗総務相の米議会勤務歴について「経歴詐称」と断じ、こう決め付けた。
 「見習い待遇で無給で未契約のフェロー。コピー取り程度、お茶くみ程度の役しかしていない」
 ところが、これに高市氏が議員立法やスピーチのための調査に従事し、1カ月2千ドルの研究費の送金を受けていたことを示して反論すると、弁護士を通じて回答した。


 まず、「・・・のも事実」というのは、ブログをやっているとよくでてくる、ネット右翼に多い言い回し語である。「多い」のは事実ではなく評価だ。自分の評価を、事実として人に押し付けているだけで、それに基づいて話を勧めてもただの思い込みにしかならない。
 高市さんの経歴については、彼が『決めつけた』のではなく、週刊現代などに報道されたとおりで、それによると、無給というのは事実で、何かの財団が研究生としてお金を負担し、派遣していた、というような報道らしい。
 「無給と決めつけた」に反論するのなら、「給料をもらっていた」としなければならない。「送金」というと、その財団側が費用を負担しただけで、むしろ無給であることをバラしてしまっている。

 「撤回・修正するのもやぶさかではない」
 根拠なく、高市氏を中傷していたことを事実上、認めたのである。鳥越氏は同じ記者会見で、保守系の学者らでつくる「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」が本紙などに意見広告を出したことに関してこう述べた。


 見習い待遇というのも、噂ではなく週刊現代が書いたもので、一般の週刊誌が書いていれば、それ相応の根拠があると考えてよい。
 鳥越氏が、「事実上認めた」というのは、ねじ曲げた引用をしたことを自らバラしてしまったのと同じである。もしも、コピーお茶くみを鳥越氏が本当に撤回したのなら、はっきり「それについて撤回した」と書くはずである。ところが、鳥越氏が一般論か何かで言ったことを引用し、無理に撤回したかのような捻じ曲げをしていることが、この文章からわかってしまう。

鳥越氏は同じ記者会見で、保守系の学者らでつくる「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」が本紙などに意見広告を出したことに関してこう述べた。
 「日本会議という右翼的な団体があって、そこからお金が出て、産経と読売に意見広告が出ている、ということがある程度分かってきている」
 この発言も日本会議に虚偽、事実無根として撤回と謝罪を求められることになった。一切、事実関係を検証しないまま、堂々と陰謀論を口にしてはばからない姿は、とてもジャーナリストの流儀とは思えない。

 日本会議が、主張した、虚偽、事実無根であることは一方当事者の言い分に過ぎない。それともひょっとして、産経にとって日本会議が主張することは絶対なのか?もちろん、一方当事者が主張したからと言って、「事実関係を検証しなかった」にはつながらない。ましてや「陰謀論」は飛躍の極みである。とてもジャーナリストの流儀とは思えない、と言う前に鏡を見たほうがよい。

 鳥越氏は3月の記者会見でも、「安倍晋三政権はテレビ報道を神経質に気にしていて、監視チームを作ってチェックしている」と明言したが、これも証拠も証言も示しておらず、根拠不明で裏付けは乏しい。過去に新聞記者だったことが信じられないぐらい「事実」を軽視してはいないか。


 残念ながら、2014年の11月に放送局宛に安倍個人ではなく、副幹事長、報道部長名義で、報道内容に対する文書を出しており、それなら「チーム」で行動していると考えるのは何らおかしくない。裏付けに乏しいどころか、実際の文書まで公開されている。
 さらに、NHKに対して、南京大虐殺や従軍慰安婦についての言及を禁止していることが内部文書で明らかになっている

 産経新聞は、日付とテレビ欄以外ウソしか書いていない、と言われているらしいが、それもやむを得ない。現在「新聞」と名乗っていることが信じられない。しかも、あちこち自ら墓穴をほって、痛々しいほどだ。だが、手の内を見せながら、ばれる手品をやるという見世物もときどきなら楽しい。
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 随分長い間休んでいたが、最近ちょっとした時間を見つけることもできるようになってきたので、無理しない程度(おそらく一ヶ月に一度くらい)に更新していこうと思って、また書くことにした。なんとかパスワードを覚えていたから、以前のブログの続きに書くことにする。exciteも残っているので、あちらを普通のもの、fc2は報道などで感じたことを書いていきたいと思う。ただ、久しぶりにこの手の文章を書くせいか、思うように進まないが、まあそのうち慣れてくるだろう。

 で、最初からお笑いか、と自分でも情けないが、最初から重たい文章は書けないので、産経新聞のお笑いでお茶を濁そうと思う。

 14日告示の東京都知事選で、民進、共産、社民、生活の野党4党はジャーナリストの鳥越俊太郎氏を協力して支援するという。どこの誰を支持しようと自由だが、かねて産経紙面で鳥越氏の「危うさ」を指摘してきた身としては、果たして大丈夫だろうかとの懸念を禁じ得ない。

「かねて産経紙面で」、というのは最初から笑わせる。産経新聞には縮刷版がないが、報道として残す価値がないし、どうせ一貫性などないのだからそのほうが産経にとってもありがたいはずだ。イラク戦争開始数カ月でブッシュが勝利宣言をした。それを当時の産経は、この戦争は長引くといって反対した朝日新聞は恥の報道大賞(正確にはわすれた。なんせ縮刷版がないから)と言って揶揄した。「かねてから産経紙面」というのは、どの口が言っているのか。

鳥越氏は自身の戦争体験について語り、「戦争を知る世代」だと強調する文脈でこんな発言をしていた。
「私は昭和15年の生まれです。終戦の時、20歳でした。もちろん、空襲も防空壕(ごう)に逃げたことも覚えています」
誰だって勘違いや言い間違いはあるし、いちいち揚げ足を取る気はない。だが、これはそんな問題だろうか。話の核心部分でこんな間違いは普通しない。

 話の核心部分は何ら間違っていない。昭和15年生まれだと、防空壕に逃げたことを覚えていて何らおかしくない。もし終戦の時20歳になっていたら、おそらく戦地に行っていたはずで、戦いましたとでも言ったなら大ウソをこいたことになる。話の核心は、自分は戦争を知る世代だ、という部分である。人の話の核心部分をつかむというのは、やはり義務教育でちゃんと教えるべきだ、とつくづく思う。

 つまり、揚げ足を取る気はないと言いながら、しっかり揚げ足取りだけをしているのだ。

 ちなみに、以前東京都知事だった石原慎太郎氏は、日韓併合(1910年)は、国際社会も認め、国際連盟(1920年)も承認していた、と言ったのだが、そちらは極めて問題が大きい。第一次世界大戦を経て、世界の侵略や戦争に対する認識は大きく変わっている。日韓併合の時代は、国際連盟もなく、国際法はオオカミたちの紳士協定だったが、国際連盟成立からは大きく流れが変わる。だから1931年の満州侵略は世界から問題にされたのだが、日本は、当時の陸軍用語で言うと「空気が読めない」状態だった。

 ということは、この話の核心部分で、中学校の歴史教科書レベルの間違いをした東京都知事を大丈夫なのかと、「かねてから産経紙面」は指摘していたのだろうか。それとも、国語がその程度なんだから、社会まで手が回らず、こんな発言に気が付きもしなかったか。

 いやいや、そういうのはただの空中戦のようなもので、東京都知事を選ぶ話なんだから、いきなり戦争がどうこうという話をするなよ、と確かにそうだ。だが、石原の歴史認識をめぐって韓国は、「これが都民のメッセージと受け取っていいんだな」と言っている。また、東京都知事が尖閣列島の土地を購入して、中国との間に緊張が走った。それ以降、戦争ができる国、に向かって日本は猛進している。東京都知事の歴史認識が、日本をどんどん危険な地位に押しやることがある以上、これを問題にするのは当然なのだ。

 もうこんなに長くなってしまった。お笑いの解説ほど白けるものはないし、復活初回ということもあって、今日はこれでやめる。


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 松江市教育長が、ネット右翼の圧力に負けて中沢啓治原作の漫画、「はだしのゲン」を学校図書館などで閉架扱いにした件で賛成・反対の議論が沸き起こっている。普通に考えれば言論の自由に対する侵害ではないか、という反対論になりそうだが、賛成論もきちんと検討すべきだと考え、今回は「言論プラットフォーム アゴラ」なる立派なお題目のサイトに掲げられている「『一冊の本だけを読む人に気をつけよう』----西洋の諺」という石井孝明さんという方の議論について検討してみたい。

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 読売が「名文」と自称する編集手帳の広告文は、全部取り上げたので、最終回。前回があまりに悪質すぎるのに対して、今回は毒にも薬にもならない感じがするが、やはり悪質さが染み出てきている。
 今回の写真は、女子バレーボールか何かでチームが試合に勝ったのか、周りの選手とともに手を挙げて、おそらくハイタッチをしているような情景なのだろう。そこに下の文章が添えられている。

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 編集手帳に関しては、あちこちのブログなどで、いい文章であると書いている人もいる。レベルといい、内容といい、あまりに低劣で悪質に過ぎることから、身内によるステマか、日本語が読めない人だけなのだろう。

 今回の写真は、赤ちゃんがつぶらな瞳をおそらくお母さんの方に向けてなにか語りかけ、「あー」とか「おー」とか可愛い声が聞こえてきそうなもの。その写真に次の文章が添えられている。

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 読売「編集手帳」の内容がばかげていることは分かったとして、そんなもの放っておけばいいではないか、というメールをいただいた。まあそうだと思うが、一つは自分なりに考えるためのトレーニングの素材として扱っている。もちろん、たたき台という意味での素材ではなく、反面教師としてである。もう一つは、そのへんの壁に描かれたセンスの悪い落書きくらい放っておくが、落書きからからインクの悪臭が発生しているのだ。
 今回の題材は、一人の若者が、ロッカールームで一人ぽつんと座っている写真だ。ゴレンジャーか何かの服を着て、ヘルメットを手に物思いにふけっているように見える。この文と写真からすると、高校野球などのアマチュア野球に全てをかけてきたが、おそらくプロから声がかからず、生活のためにデパートの屋上か何かでかぶりものを着てこういうアルバイトをしている若者の姿と見られる。そんな写真に下のような文章が添えられている。

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 読売新聞の「編集手帳」。下手な文章に底の浅い考察で本当にがっかりさせられる。現代社会では一日に出現する活字の量だけで、昔の人間が一生に目にする文字数を超えるなどと言われることがあるが、これだけ粗製乱造されるようだと、それらが一定の水準を持っているということはありえず、駄文も交じっているだろう。その駄文を名文と称する読売新聞の記事の内容は推して知るべきというところか。
 今回は、親の愛をテーマにしたものである。年配と思われる女性が水仕事をしている写真、その背中を見るような視線に添えられた文章がこれである。

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 読売新聞の社内広告ポスター、「編集手帳」について前回取り上げたが、今回は2回目となる。
 前回は「紅葉」をテーマにしたもので、文章が下手だ、という話を書いたのだが、今回は内容の浅はかさについて触れてみたい。

 今回のテーマは「いじめ」ということらしく、学校の校庭でひとり寂しげに歩く少年の後ろ姿の写真に、次の文が添えられている。

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 読売新聞に「編集手帳」という欄がある。あまりまじめに読む気にもならない文章なのでほとんど無視していたが、最近電車の車内広告などで目につくように、というより目障りになってきたため、ちょっとこれに触れてみたい。

 車内広告では、その編集手帳の一節を詩的なフォトブックの一ページというスタイルで紹介し、読売新聞の世界を味わって欲しいようだ。会社としても随分自信があるようで、自分で「名文」とまで書いている。さらに、おそらく中高生を相手に文章のお手本として使ってくれということだろう、書き写しノートのようなものまで販売しているようである。

 最近目について、どうしても一言いいたくなったのが、紅葉という広告である。夕暮れの空を見上げる若い女性が何かに感極まったのか、頬に涙を伝わせている写真に次の文章が添えられている。

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 「お家芸」とされる柔道が不振らしい。なんでも、男子で日本に金メダルのなかったのは史上初のことだとか。
 タイでもムエタイの競技人口が減っていて、テコンドーなどのほうがかっこいい、ということになっているらしいが、その話を聞いても嫌いならやめりゃいい、という感想を持つのが普通だろう。いちいち発祥だとか本元だとかお家芸などにこだわらなくてもいいと思うのではないか。

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 中教審が、教員になるには大卒では足りず、大学院2年修了(修士)レベルが必要であると答申した。いじめや不登校などの対処には修士でないとダメだということらしい。
 しかし、本当に教員の学歴の問題だろうか。修士まで持っている教員というのはもちろんいるわけだが、その先生のもとではいじめや不登校が少ないという何らかの根拠でもあるのだろうか。思いつきで「今の教育が悪いのはこれこれが原因だ」などと決めつけ、教員志望の学生に仮にあと2年学校に通ってもらうとすれば、いっそう費用と手間がかかることになって、法科大学院と同じでお金持ちの坊ちゃんお嬢ちゃんしか先生になれない事態を招かないか。

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 総選挙といえば、過去2回の総選挙は「自分たちで世の中が変えられるかも」と多くの人が感じたかもしれない。騙されていたとはいえ、小泉が改革をするかもしれないなどとその時ばかりは夢を持たされ、少なくとも自分たちの一票で世の中が変わるかもしれないという効力感をもった人が多かったように思う。しかし、小泉の時代に一人あたりのGDPで見ても先進国トップクラスから最下位クラスまでジェットコースターのように落ちたのだから、次は政権交代しかなかった。

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生活保護の増加については、おそらくほとんどの人が現状を望ましくないと思ってはいるだろう。生活保護がこれだけ増えるのは何が悪いのか、派遣労働の現状なのか、不正受給があるからか、生活保護患者を短期入院させては転院させ、グルになってたらい回しで儲ける医療機関などの貧困ビジネスが問題なのか。いろんな問題が積層していて、簡単にどれと犯人を見つけられない現状は、言いようのない苛立ちを感じさせる。だが、何かがおかしい、という時にどこに矛先を持っていくか、その矛先に人間性というものが表れる気がする。

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 水族館にいくと、陸上では見られないような気持ちの悪い生物を見たいし、そうでないと入園料を支払った元が取れないと思ってしまうが、インターネットでいうならそれはさしずめ2ちゃんねるということになるだろう。今まではそれはそれで楽しんで来たのだが、最近ではまず最初に「フジテレビが韓流ドラマをやりすぎで、まるでよその国のテレビ局のようだ」という文句、さらにそれに対する「抗議行動」の話がトップにきて、目障りでしょうがない。
 私は別に韓流ドラマのファンではないが、それだけファンがいるのだろう。ファンがいるなら視聴率が上がる。視聴率が上がるなら、営利企業であるテレビ局が放映するのは当たり前となる。何がおかしいのか。一体何に怒りを向けているのだろうか。
 文句があるなら、もっと面白いドラマを作れない日本のドラマ制作者にいえばいいし、制作費を削るから日本の番組の質が低いというならその点に文句をいえばよい。いや、質の問題ではなく、大したことのない番組にハマる女性が多いというなら、その女性達の心を日本男児がしっかりつかまえられない自分たちを責めればよい。いやいや、そういう女性は随分とご年配の方が多い、というのなら、彼女らのせっかくの楽しみを奪うことはなく、時代が変わるのを待てばよい。
 何にしてもテレビ局はお客様がいるから放映する、それだけのことである。それをテレビ局が韓流を「ごり押し」しているなどと、ありもしないことをいうのは本当に幼稚だ。自分が勉強しないために先生が他の子にいい点をつけたのを「えこひいきしている」と文句をいうのに等しく、笑えない幼稚さと無能さというしかない。

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今日の反原発デモは東京だけで6万人もの参加者があったといわれる(警察発表は2万5000人)。これだけの規模の集会が行われているのに、NHKの夜七時のニュースは一秒たりとも報道しなかったという。国民からお金を強制的に徴収しておいて、こんなに重大なことを全く報道しないとは、という批判を受けたのか、9時のニュースでは報道するらしいという噂があったのでちょっとテレビをつけてみた。
 そしたらなんと、冒頭は台湾からの支援に感謝する人たちが沖縄から台湾まで遠泳をしたというニュース。こういう話は種類としては、ニュースの最後に話題の一つとして紹介されるようなものだ。誰かが誰かに感謝の花束を贈ったとか歌を贈ったというのは、いやなニュースが多いなかで、最後に心温まる話題として少し紹介されるのが普通である。冒頭にしかも延々とやると異様な感じがする。今日はニュースがなかったのかとすら思わせる。
 続いて台風のニュース。これは気になる人も多いだろうから最初に持ってくるのもおかしくないが、特に大きい台風が近日中に大都市を直撃するような場合でない限り、これもまた異様な配置。
 次に、原子炉安定化に向けた一歩、というニュース。
 3号機の温度が冷温停止への一つの目安となる100℃を下回ったこと、それを受けて国際会議で原子炉の安定化についての報告をすることになっている、という大本営発表のお笑い番組のような内容だ。
 このニュースを読みあげている人は正気なのだろうか。燃料が原子炉を突き抜けて地面にまでいっていることが問題になっている現在、もはや燃料がほとんどのこっていないと思われる原子炉がやっと100℃を下回ったなど、タチの悪いブラックジョークでしかない。これを国際会議で報告するというのは、笑われにいくようなもので、外国でまでお笑い興行をするつもりなのだろうか。
 もしそうなら、国際会議への出席だって多額の税金がかかるだろうが、国民が税金を払って笑いものにされるというニュースを受信料を払って聞くわけで、こんな国民だから原子力も推進できたのだろうな、と改めて感心してしまう。

 しかし、本題はここから。
 なんと、この「明るいニュース」と抱き合わせの形で、反原発デモがちらっとだけ紹介された。明るいニュースの一部として紹介されると、「もう安心していいのに、いつまでも騒いでるバカなやつがいる」というふうにしか聞こえないから、編集というのは大したものだ。その上、大江健三郎さんのスピーチで、方法としては民主主義のデモしかない、という部分だけが放映されると、電波を独占するメディアの前でいかに君たちは無力か知りなさい、といわれているような印象を受ける。
 テレビをほとんど見ず、必要なときにはワンセグで数分だけ見るような生活をしていると、こんなふうに、たまにテレビを見たときのショックは大きい。ここまで歪めて報道しなければならないところまで日本は追い込まれているのか、と再認識させられる。
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 入学式や卒業式で君が代を歌わせ、それについて職務命令を出す、という異常さは、私が知る限り日本だけにみられる奇習で、これをやってもおかしくない国といえば、世界を見渡して、ご近所のあの国くらいのものだろう。
 ところが、その異常を当たり前と思う感覚の人もいて、有名なのは東京都知事だが、こんどは大阪府知事が起立しない教員は意地でもやめてもらう、とまで言い出している。バラエティー出身でそれ以外に芸はないなのだから、どうせならノリツッコミしない教員はクビとでも言えばいいのに、お笑いにも何にもならない。考えてみたら彼が出ている番組では、お笑い芸人に向かって顔が不細工だなどと正面から言い、その品性と人間性のなさゆえに、相手の芸人を凍りつかせていた。もちろん、芸人は多かれ少なかれ、自分を卑下して不細工だなどといって笑いを取ることはあるし、その芸人もそういって笑わせてはいた。しかし正面切って面白くもなんともない言い方で言われるとさすがに憮然としていた。それが今の彼の政治にも現れている。

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 東京都水道局が、4月6日の水質検査の結果を公表(PDF)している。もちろんこのこと自体はよいことであり、それを見た人は、ヨウ素、セシウムともに「未検出」とあるのをみて、安心するだろう。「未検出」といわれれば「測定限界以下」と思う人も多いはずだ。ところが、不検出とは、測れないという意味ではないらしい。20ベクレル/kg以下のことである、と書いている。

 それ以下の数字はどうなっているのか。3月17日の結果を見るとまったく違うことが書かれている。このときには0.3ベクレルなどの数字を並べ、WHOの基準である0.5または1ベクレルに達しないと胸を張っている。0.3などもちゃんと測れるのである。
 一応下に東京都水道局のウェブページ(3月17日)を貼っておいた。
水質検査
 ではなぜ、いま正しく数字を出さないのか。10や20の数字を出すと、必要以上に恐れる人が現れ、風評被害が広がるとでもいいたいのかもしれない。しかし、このような数字の操作をすればするほど不安になる。20以下が未検出といわれると、私は、20ベクレル近くの数字が出ていると「邪推」させていただいている。そしてそれはWHOの基準の20倍から40倍もの数字である。

 東京都は測定した正しい数字を公表せよ。この期に及んで愚民政策はもう勘弁願いたい。

(4/18追記)
 願いが叶ったのか、東京都水道局は4月15日から測定した数値を発表するようになった。


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 福島第一原発4号機が危機的状況にある。テレビでは、専門家が「4号機については、点検中のため燃料が取り出されている」と解説するのを聞いて、アナウンサーは、「それは安心ですね」といっていた。こういうレベルの人がいるから簡単に国民はだまされるのである。実際には、取り出そうが使用済みだろうが冷やし続けなければならない。逆に、プールにむき出しておかれていて、簡単に近づけない状態より、原子炉の中にあったほうが遮蔽されることになる上に、冷やすための配管設備だって完備しているからよほど扱いがよい。

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 ニュースなどでは、いよいよスカイツリーが高さ500メートルを超えた、と騒いでいる。この塔を近所にたてられる人の気持ちはいかがなものかと思っていたら、やはりスカイツリーを考える会という周辺住民の会があるらしい。こういう声はきちんと報道されているのだろうか。私の知る限りでは日本中が地デジの象徴であるスカイツリーを喜び、完成を楽しみにしているかのようで、テレビでは礼賛一色だが、礼賛一色の報道をしている近所の国を年中批判しているくせに、自分の姿は見えないのだろうか。

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 昔から政治家というのはどういうものか、暴言や失言が多い。
 バカヤローと言ったとか言わないとかという上品・下品という程度のことならいざ知らず、その人の人間性や知性を表してしまい、それが政治家としての資質を左右するとなれば、問題にするのは当然だと思う。
 私が思い出すのは、渡辺美智雄(みんなの党代表:渡辺智美の父)が窯洞(ヤオトン:中国の山岳地帯の横穴式住居)を指して、中国は政治が悪いからあんなところに住む人がいる、と言って問題視された一件。
 彼は国際問題になる前に言い訳をして、いや中国の政治が悪いと言ったのではなく、日本の政治がいいと言ったのだ、と言ったが。それが言い訳になると思えるレベルにあきれた。野党に投票するのは、毛バリに引っかかる魚と同じで知能指数が低い、と言ったほどの人なのに、彼になら知能指数が低いと言われた方が安心かもしれないと感じたものである。

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 鳩山が辞任した。なんだかあっけない幕切れだったが、大政治家の孫という点では安倍晋三の時を思い出す。
 さすがに一緒にすると失礼か。アメリカに無料ガソリンスタンドを提供することに政治生命をかけ、それがうまくいかないとなると、所信表明演説をした直後、みんなに一番迷惑のかかる時を選んで辞任したお孫さんとは違い、少なくとも鳩山は沖縄の負担軽減を主張して、それに政治生命をかけた形になった。

 今回のことでまず思うのは、今後当分は沖縄のために一肌脱ごうという与党政治家は日本には出てこないだろうということだ。
 過去には、沖縄返還の前後、「核抜き、本土並み返還」を主張した三木武夫がいた。あのときもなんだか正面切ってものを言う日本の政治家はアメリカにとってずいぶん邪魔だったようだが、40年ぶりにこういう政治家が出てきたと思ったら、やはりつぶされた。

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 この間、新党結成ブームが降ってわいたように起こり、芸人がどんどん登場して賑わいを見せるお笑い番組のようになっている。ギャラは無料だからマスコミは笑いが止まらないだろうが、ほとんど「旬でない」芸人ばかりであって、飽きられるのも早そうだ。

 どうしてこうなるかというと、無責任で無関心だからだ。誰が?・・・政治家もマスコミも多くの国民も。

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 中国で4人もの日本人が死刑の執行をうけた。いずれも麻薬犯罪であるという。その執行数、さらにその犯罪の内容からショックを受けている人が多いと思うし、もちろん私もその一人である。ただ、日本も死刑存置国であることから、この事態のとらえ方にはなかなか複雑なものがある。
 日本は人を殺したときにだけ死刑が適用されるから、あんな国とは違うという人もいるかもしれないが、内乱罪や外患誘致罪などは人を殺さなくても死刑である。ただ現実にそういうことがないから適用されていないだけで、さらにいえば殺すに至らない殺人未遂でも死刑は可能である。
 そもそも何を重大犯罪であるとみるかはその国家の問題であって、いつも「内政干渉だ」などという人の言葉を借りるなら、それこそ「内政干渉」である。

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 フィンランドの教育に関する講演会をききにいったことがあって、そのときに講演者が「成績上位の教育についてはうまくいっているが、下位はうまくいってないのが韓国、上位も下位もうまく行っているのがフィンランド、上位も下位もダメなのが日本」と言っていた。学力調査と同時に、子供たちが勉強に対して面白さや意欲を持っているかについて調査したもので、講演者は学力の比較よりもむしろこの点を問題にしていた。
 上位の子たちも追い込まれるようにして勉強させられ、楽しさを感じない日本、少なくとも上位の子たちは楽しんでのびのびしているらしい韓国。もちろん、上位も下位ものびのび楽しむことができることが理想とはいえ、上位の子供たちすら勉強に面白さを感じることができないのはいったいどういうことか。

 今回のオリンピックで、「国家という重いものを背負わない人間がいい成績を出せるわけがない」という石原都知事。女子フィギュアでは韓国選手の方がプレッシャーを感じているなどと言われていたが、日本選手の方が重圧を感じていたというのが正解だろう。

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 今回のリコール騒ぎに、多くの人が「品質のトヨタ」が・・・という。
 しかし、以前から触れてきたとおり、私は「トヨタ=欠陥車メーカー」と思ってきたので、今回の事件はむしろ遅きに失した感じがする。
 アメリカのサイトでは2002年ごろだったかレクサスの暴走や、BBという車に問題がある(横転しやすい)ということは指摘されてきたので、「フロアマットがずれてアクセルが開きっぱなしになる」などといわれても、ああ、いつものあれか、いつまでフロアマットでごまかしきれるかな、という程度の認識しか持たない。

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 民主党政権には正念場、厳しい年になりそうだが、自民党がおそらく次の参議院選で消滅に近い打撃を受けることだろうから、数の上では安泰だろう。

 しかし、問題は民主党が安定するかどうかではない。日本がよくならないことである。なぜよくならないのか、というとはっきりしている。マニフェストなるばかばかしい外来語にだまされて右往左往しているからである。

 もちろん、高速道路無料化というマニフェストに期待して投票したという人も中にはいるかもしれない。しかし、大半は「自民党にうんざりした」から変化を求めただけである。強いていうなら民主党のマニフェストは「変化」だけでよいのだ。
 マスコミがうんざりするほど悪くて、ブレだの何だのというのに惑わされてさらにブレるからよけいにおもしろがられる。笑い飛ばしてむちゃくちゃやる気持ちでいればいい。

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 内閣は、沖縄基地問題を従来の合意から一歩踏み出して、県外や国外移設も含めて再度アメリカ側と協議することにしたようである。米軍は侵略基地として日本が場所を提供したいと言うからいただけ、というのが本当のところで、最近は日本を守ってくれている、などとおめでたいことをいう人が少なくなったため、従来の市兵衛合意の前提が揺らぎつつある。
 それとともに中国との距離も縮まりつつあり、習近平国家副主席と天皇の会談もまさにその表れということになるだろう。もちろん右翼は面白くないらしく、天皇との会談設定は、天皇の政治利用であるという。
 天皇の政治利用というのは、オリンピックの総会に皇太子がいってアピールせよ、などというようなことを言うのである。
 さらに天皇を軽視するともいうが、天皇軽視とは総理大臣になるかどうかもまだ未確定の段階で「陛下の予定を空けておけ」などと指示するようなことを言うのである。

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 このところニュースというと事業仕分け、事業仕分けだが、実際のところ、こちらにはよく分からない。
 もちろん、無駄を明らかにする作業は必要だし、それを密室から引きずり出すことも必要だ。
 ただ、本当のところはお茶の間で観察するには難しい話が多いはずで、手っ取り早くショー仕立てにしようとするせいか、目に余る光景が連発している。

 たとえば、次世代スパコン。「世界一でなくて二番じゃどうしてだめなのか」などはその典型である。これでは事業仕分けは単なる揚げ足取りの場である。
 もちろん、切りたくなる気持ち自体は分かる。実際、その予算でハコ物を作るらしい。だから、使い道や効果について哲学をもって議論する場にすべきである。

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