2025年大阪・関西万博ボランティアスタッフ②
2025年大阪・関西万博ボランティアスタッフとして,
着々と準備を進めています。
というより,ボランティアスタッフ向けに
研修動画が用意されていて,
そのお膳立てに乗っかって,
着々と万博トリビアを吸収しています。
まぁボランティアスタッフだけで3万人いるので,
その人数を統率しようとすると,
これが最適解なんでしょう。
研修動画のクオリティの高さに感動しています。
この準備だけでも大変だっただろうなぁ。
不確定要素が多い中,手探りしながら,
協議して,これで行こうって
決めた過程があったんだなぁ。
そこはAIには代替できない「人」の協同が
あったんだろうなぁ。
内容にも感動していています。
人として大切なことを改めて言ってもらい,
気持ちが洗われるものばかりです。
SDGsの話,
ダイバーシティ&インクルージョンの話。
コミュニケーションの話,
アンコンシャスバイアスの話,
やってはいけない行動,
外国人とのコミュニケーションで大切にしたいこと,
リーダーの役割,
(テンションが高すぎるとついていけない人がいるよ,
リーダーって,率先して動くだけがリーダーじゃないよ。
お仕事終わりに,またみんなで一緒に働きたい,
って思える場にしていくのがリーダーだよ,とか)
そんなことも丁寧に触れられています。
観ているだけで,ワクワクしてきます。
私にとっても,これまでにない新しい挑戦です。
せっかくなので,楽しみたいと,
この経験を通じて成長する機会にしたいと思っています。
④うつ病の治療のイメージ
うつ病の治療のイメージは,
「不安やトラウマはなくならない。なくなるわけはないが,それに支配されなくなる」状態にもっていけるようにトレーニングをつんでいくこと。
それを脳の活動のイメージでとらえていく。
ぐっと感情を揺さぶられる状況に直面したとき,
健康な人の脳は,扁桃体(脳の中心部に位置し恐怖や興奮などの原始的な反射を引き起こす)活性化しているが,同時に前頭葉(思考や判断など高度な知的活動の中枢,脳の司令塔)や側坐核(報酬系,やる気スイッチ)も同時にはたらいている。
よって,治療が進んでいくということは,
前頭葉を鍛えていくこと=不安に支配されないこと=仕方がないと思うこと。
そこには主体性を要するもので,カウンセリングにかかるだけでよくなるのじゃなく,
やっぱり自分でそう考えることができるようにトレーニングを積む。
仕方ない=人生は詰まらない?そうじゃない。
生まれてきて良かったと思う瞬間というおは,何年かに1度,何十年かに一度はある。
これらを総括すると,禅の教え
「仕方がないと思い,生まれてきて良かったと思う瞬間を少しでも増やす」
これが治療方法。これを念仏のように唱えること。
自信を持って言える。正解に近い。真理に近い。
この日とどうなっちゃうんだろう,っていうくらい,ぐちゃぐちゃな状態・環境の人もいる。
そんな人でも,数年後には,あの最悪の時より良くなっているということがほとんどの人でいえる。
それは,100%輝かしい未来だったとかそういうのじゃないが,すくなくとも,その最悪期より幸せそうにみえる。
問題の本質となった虐待や人間関係はストレートには解決していない。
でも,その瞬間瞬間の最善策を撮り続けた結果,ここに落ち着いている。
そんなに周りの役に立っているわけでもないし,そんなに感謝されているわけでもない。
でもそれでいいんじゃないか。それが,人間らしさであり,素晴らしい。
***
たまたまほぼ日の「今日のダーリン」で糸井重里さんが,ご本人の誕生日で,
「生きることは、生きること自体を生きることです。
いやいや、これはもったいつけた言い方ですね。
でも、ほんとのことです。
赤ん坊は、生きること自体を生きているでしょう。
どうぶつたちも、植物も、みんなそうです。
みんな「なんのために生きるか」なんて問いかけない。
「ために」がなくちゃ生きられないなんてことはない。
「ために、ために」と言いすぎるのはおかしいです。
「ために」がなくて生きるものは、それだけで美しいです。」って言っていました。
私の中では,シンクロニシティでした。
***
③「仕方ない」
フロイトは,個人単体の心に絞った研究(「超自我・自我・エス」がその基本型)の後に,二者心理学へと関心が移ってきた。
うつ病での苦しさが8割がた取れてきたら,他者との関係の中で心の動きを感じる段階に移っていく。
他者と関わる経験を通じて,感謝され喜び,居場所をもらった嬉しさが沸き上がることを感じたり,他人のコントロールの出来なさ,苦しみ,諦めを感じる。それらの感情をを理解することで,さらに自己理解が進むことになる。
仕方ない,仕方ないと思う中でも,少しでも生まれてきて良かったという瞬間を増やしていく。
他者と関わることは,自分を救う,自分のために必要な作業になっていく。
(他人の役に立つことをするとそれが感謝されて自己肯定感があがるということの切り口よりも,自分のための作業と本質をとらえる方が,他人との関わりの意義を正しく理解できる気がする)
②身体を使って体得していく
うつ病の患者さん方は苦しんでいる。
苦しい,ということはあとちょっとのところまできている,ということ。
うつ病=脳の病気,脳の一部が炎症を起こした状態。
しかし,身体全体からすると,脳のほんの一部で起こっていることなので,その変化は小さくて見えにくい,可視化されにくい(血液検査等ではっきりと表れない場合もある,外傷のようにそとからはみえない)
もう少し身体全体に目を向けてみて,身体全体からの情報を増やす。
そうすると,脳のほんの一部で起こっていることに支配されている状態にあることが俯瞰できる感覚になる。
自分の苦しさが,一部であることに気づく。
職・庭園デザイナーの枡野俊明(ますのしゅんみょう)さんは,身体のトレーニングで学んできたことを庭づくりに反映させている。そんな人もいる。
身体からの情報をキャッチできるようにしてく。
マインドフルネス等が有効。
それがうつの改善につながる。
①自分らしさ
自分らしさって何でしょう。
心は脳なので,遺伝子である程度の設計図が出来上がっている。
ただ,遺伝子情報だけで人となりが決まるのではなく,
その脳にどんなデータがインストールされるか,にバリエーションがある。
もっとも,インストールされるデータも,自分で選択しているわけではなく,
親からの教えであったり,日本語を使っているということそのものだったり,マスメディアから入ってくることだったり,ありとあらゆるデータに触れている。
遺伝子とデータのかけ合わせが自分。
自分ではほとんどデザインできない。そうすると,自由意志とはないのではないかというのが精神科医は前提にしている。
瞬間瞬間には,自由意志はない。(状況や環境,遺伝子の組み合わせで選ばされている)
ただ,5,10年という中長期的なスパンでみると,自由意志を発揮できる余地がでてくる。
しかしながら,人のIQでは,5,10年後は理解の域を超えているものとなる。
1,2年後でさえ実際には想像し難い,把握できないともいえる。
「自分らしさ」の構造は,そんなふうになっている。
うつ病の方への再発予防訓練、職場復帰・再就職支援サービス
2024年11月のリヴァトレ大阪本町センターのオープン記念イベント
「メンタルヘルス不調×自分らしく働くために 〜精神科医 益田裕介先生と考える〜」に参加してきました。
「リヴァトレ」とは,株式会社リヴァが運営する
うつ病の方への再発予防訓練、職場復帰・再就職支援を提供する生活訓練/就労移行支援サービスのことです。
2024年11月8日現在 復帰者数1702人,就労継続率89%の実績があるとのことです。
公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士、社会福祉士、産業カウンセラー、社会保険労務士、キャリアコンサルタントなど資格保持者がスタッフとして多数 在籍しており,
必要に応じて主治医と連携しながら支援にあたっているとのことです。
イベントのきっかけを知ったのは,
精神科医益田裕介ドクターのYouTubeチャンネル
「精神科医がこころの病気を解説するCh」がきっかけです。
私は毎日のように動画を観ており,心や精神疾患等について理解を深めています。
益田ドクターのYouTubeチャンネル内で,株式会社リヴァの運営する奈良県の宿泊型転地療養サービス「ムラカラ」のことも観ていました。
「※「ムラカラ」とは、自然豊かな奈良県下北山村にあるシェアハウスでの生活や、
メンタルケアのプロによるサポートにより疾病と向き合い、
より自分らしい人生へと踏み出すためのサービスです。」とのこと。
うつ病の方への再発予防訓練、職場復帰・再就職支援サービスの具体的中身も知りたかったし
益田ドクターにも会えるということで,参加しました。
自分の頭の整理と備忘録を兼ねて,何度かに分けて感想を書きたいと思います。
以下①~④の記事。
会場は160人くらいいたと思いました。
益田ドクターの話を聴きながら涙を流している人多数,
ファンレターを渡す人,お土産を渡す人複数,
たまたま座り合わせた人と自分の状況について話しをする人々。
温かい会場の雰囲気がありました。
そんな行動に表れていなくても,外からは見えなくても,
会話はしなくても,黙ったままでも,
みんなここに来るだけの悩みや苦しみを抱えていて,
それぞれが大変な思いをしているんだと容易に想像されました。
地区別スクールソーシャルワーカー連絡会
大阪府教育委員会主催で,
定期的に行われている地区別の
スクールソーシャルワーカー連絡会に
大阪府スクールロイヤーとして同席させてもらいました。
まずは,高槻市のスクールソーシャルワーカーの
取組みが紹介されました。
多くの地区がSSWの拠点校を決めている
「配置型」であるのに対し,
高槻市は学校からの要請があったときにそれに応じる
「派遣型」でした。
以前は配置型としていたのを,
派遣型へと変えたとのことでした。
グループ交流の時間に,
配置型と派遣型,それぞれのメリット・デメリットについて意見交換されました。
配置型のメリットは,児童生徒の変化がみえやすいこと
デメリットは,スクールソーシャルワーカーが
週1勤務・月2勤務だったような場合に
即時即応が難しくなること
派遣型のメリットデメリットはその逆で,
即時即応が可能となるメリットがある一方で,
児童生徒の変化の観察がやりにくいこと,
学校現場の偶然(たとえば長期不登校だった児童生徒と
保護者がたまたた学校に来ていて上手く繋がれたとか)
に立ち会うチャンスが少ないこと,
等が指摘されていました。
同じグループになった各自治体からも
スクールソーシャルワーカーをもっと効果的に
活用していくための工夫が紹介されました。
・各学校に,SC・SSW担当教員を置いて
学校の動きと専門職の動きを
繋ぎやすくするように仕組化したところ,
・予算をかけてSSW支援システムを導入し,
入力すれば自動的にジェノグラム等が作成できる等,
ITの力を使って業務効率化や記録化を進めたところ,
・年度当初に重点ケースを決めて,
それを通してスクールソーシャルワーカーの
定着や活用を進める仕掛けをしているところ,
色々な工夫を興味深く聞くことができました。
また,要保護児童対策地域協議会との連携の
場面でスクールソーシャルワーカーが
力を発揮していることが
多くなったことも実感しました。
ケース会議のファシリテーターを
スクールソーシャルワーカーが
担っていることも多くなったことを実感し,
頼もしく思いました。
スクールソーシャー制度の導入から十数年を経て,
スクールソーシャルワーカーどのように活用したらよいか,
何を相談したらよいのか,分かりにくいという段階からは
随分と定着が進んだように思います。
できればもっとスクールソーシャルワーカーの
フルタイム勤務が常態化して欲しいなぁと思います。
そうするとスクールソーシャルワーカーももっと
コミットして活動しやすくなるし,
力を発揮できるようになると思います。
司法面接
大阪弁護士会が主催した性犯罪規定改正に関する連続企画
第4回『どうする司法面接 -2023年改正を受けて』
において,司法面接について学びました。
司法面接とは。
以下『司法面接研究会』のサイト引用します。
『司法面接とは、子ども(および障害者など社会的弱者)を対象に、以下の3つの目的を持って行う面接のことです。"forensic interview"と呼ばれることもあります。
目的1:子どもからの聞き取りが子どもに与える負担をできる限り少なくする。
目的2:子どもから聞き取る話の内容が間違った誘導の結果ではないかという疑念がもたれる可能性をできるだけ排除する。
目的3:子どもの関わった事件が何らかの作為による虚偽の話ではなく実際にあった出来事であるかどうかを検討するための情報を得る。
原則として1回,出来事に関する事実の聴取を行います。手続きとしては、まず信頼できる関係(ラポール)を築き,子どもから自発的に報告をしていただいたあと,オープン質問(お話しして,それから等),WH質問(何,誰,どこ等)を用いて面接を行います。録画により正確な記録を行い,子どもが何度も面接を受けなくてもよいようするなど、できる限り子どもの心理的負担を少なくする方法をとります。』
仲真紀子先生の話から,
心に刻んでおきたいポイントをメモしました。
「そのやなこと,最初から最後まで全部話してください」
子どもに語ってもらう。
会話のコントロール権を渡す。
まずは,本人の頭に浮かんでいることを,語ってもらう。
最後まで話をしてもら,というのが重要。
子どもに話をしてもらうことで,
後で裏が取れる情報があがってくる。
子どもの言葉だけで情報をとっていく。
他方,WHに添った質問をしようとすることは,
面接者主体になってくる。
面接者が次々に質問を考えて
一問一答になると,子どもは圧迫を感じる。
誘導になってくる。
子ども「はい,はい,そうなんです」
いつまで質問続くの?ってげんなりしてくる。
・子どもから「打ち明けられた人」はとっても大事な存在
打ち明けられた人がいるということは,
その後の開示が何倍も違う。
いじめ重大事態調査において,
仲真紀子先生が委員長として調査を実施した事案の
報告書において,
司法面接の手順書が紹介されていたので,
備忘のために引用しておきます。
報告書P36~
参考:学校での「重大事態」への対応
札幌市立中学校における重大事態調査報告書【公表版】
平成29年1月
(資料4, p.36-40に面接法ガイドラインあり)
「別紙4:面接の心得とプロトコル(手順書)」
子どもの権利委員会の先輩弁護士から,
性被害を受けた子どもが司法面接を受けることを
巡る課題が提示されました。
・司法面接の実施者は検察官が多い。
訴追を任務とする検察官が調査主体となっている。
・ケアにとって必要な事情を聞くことができないまま,
検察官による司法面接が終わるのを
ひたすら待っているような状態があったりする。
・検察官から対象の子どもに対しては,
検察官ということの説明はない。
「子どもの話を聞く人」という体でいく。
・性被害にあった子どもは,
諦め,落胆,自責の念,グルーミング
被害感情がない子もいる。
オープン質問をされて,何を,何のために
聞かれているのかわからないまま
次から次に質問が続く。
もっと詳しく教えてと聞かれることがしんどい。
・単発のことならエピソードトークができるが,
継続的な事案では,
いつのことか,なにをされたのか,
子どもには特定ができない。
日常なので。エピソードとして語るのが難しい。
被害日時の特定ができない。
訴追側はそれを聞く。
こどもにとってあまりに分からないことが多すぎて
答えられずに,泣き出して中断した。
責められているように感じてしまうことがあった。
・子どもにとって,
何のために聴き取りされているのか,説明がない。
質問の意味も知らされない。
・子どもは,一時保護されて携帯も見れないまま,
記憶喚起の機会もないまま,
司法面接に臨むことになる。
・子どもは一時保護されてとっても大変なで,
これから自分はどうなるんだろうか
いつ家に帰れるんだろうか。
そんなことも分からないまま,
話したくないことを話さなければならなくなる。
そんな心境のまま,
聞かれていることの重要性が分からないまま,
ふてくされて面接の場に行ってしまって,
ちゃんと話ができなかったりしたことがあった。
こんな話を聞いて,司法面接の場においても,
やっぱり子どもも説明を受ける権利がある,
って思いました。
当事者として,説明を受ける機会が
保障されるべき。
誰のための司法面接か。
大変学びになりましたし,
これから改善の余地も多い。
そして,いじめの調査の場面でも
応用できる要素がある,ということも思いました。
『ぼくらの七日間戦争』
夏休みの時季にyoutubeで
2週間限定公開になっていたから,
懐かしくて,久しぶりに,観てみた。
『ぼくらの七日間戦争』。2倍速で。
宮沢りえさん久しぶり。
ストーリーは全く記憶に残っていなかった。
あぁこんな話だったっけ?!
ただ,『ぼくらの七日間戦争』って当時,
我らのヒーロー的な,
カッコいい好きな映画って思っていた。
はずだった。
大人に反抗する中学生。
子どもの鬱憤を晴らしてくれる象徴のような映画と
受け止めていたんだろろうな。
当時のイメージとはうらはらに,
でも観てられなかった。直視できなかった。
ブルマ姿。体罰,髪型規制。制服チェック。
体罰,暴力のオンパレード。
暗記中心の一方的な授業。エスケープ。
子どもの人権しまくりやん。
当時はこの学校現場の光景が,
多少の誇張はあっても,あり得る範囲で
受け止められていた時代。
子どもの人権尊重っていう感覚は,
学校現場でも,社会の中でも。
約40年前より確実に進んだことを感じました。
教師の方も,子どもの前で虚勢をはらなくて
良くなった側面もあるんじゃないかな。
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