2011年6月27日(月)
【ラ・フォル・ジュルネ 東京】では、多くの海外アーティストが来日を中止し、
公演中止に追い込まれた演目が多かったが、この傾向は、【ラ・フォル・ジュルネ】
に限ったことではなく、全国各地で公演中止に追い込まれたものが多々ある。
有名処では、アンネ・ゾフィー・ムターさんの来日中止などがあった。
海外演奏家の来日中止以上に大きいのは、フクシマの放射能汚染で、演奏会そのもの
が開催できなくなったものも多いことだ。
地震と津波による会場の損壊は東京電力の責任ではないが、その後の原発事故は、
完全に東電の責任範囲であるだけに、農漁業はまちろん、各分野での損害賠償請求が
今後は広がってゆくだろう。
原発事故 損害46億円 クラシック音楽協、賠償請求へ (産経新聞) - 2011年6月24日(金)08:00
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原発事故 損害46億円 クラシック音楽協、賠償請求へ (産経新聞) - 2011年6月24日(金)08:00
福島第1原発の事故の影響で、海外奏者の来日中止が相次ぐなど大きな損害を被ったとして、社団法人日本クラシック音楽事業協会が、国を通じて東京電力に賠償を求める方針を固めたことが23日、分かった。同協会によると、売り上げ被害総額は46億円を超えるという。東電への賠償請求は農林水産業や自治体で相次いでいるが、文化の分野でも同じ動きが広がりそうだ。
同協会は23日、経済産業省に原発事故の損害賠償に関わる調査報告書を送付。今後、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会で審議される見通し。文科省によると、過去8回開かれた同審査会で文化団体の申し立てを扱ったケースはない。
同協会では23日までに各地のホールやチケットセンター、音楽事務所などから754件の原発事故による被害報告を受けた。目立ったものでは、フィレンツェ歌劇場の日本公演中止や、ドイツ人バイオリニスト、アンネ・ゾフィー・ムターの来日中止などがあった。
同協会では、これらの報告を、公演施設の使用不可による公演中止と、風評被害による演奏家帰国および来日拒否による公演中止・延期に大別し、さらに個々のケースを調査。原発と被害との因果関係については、海外の国や公的機関から音楽家に出された途中帰国の指令や、来日拒否に関する手紙やメールのコピーなどで証明するという。
同協会の善積(よしづみ)俊夫常務理事(73)は「原発事故の影響で音楽事務所の中には『事業継続が1年もたない』という切実な声もある。異文化交流ができない損失に加え、被害総額は日本のクラシック産業のチケット売り上げ総額の約2割を占めており、クラシックという音楽文化が衰退する可能性が高い」と訴えている。
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