モバイル アプリケーションのテストを効率化するために、Google は Firebase Test Lab for Android を導入しました。これは、Google が自身の製品をテストする際に使用するツールと同じものを使ってテストを自動化できるプラットフォームです。これによって、いくつかの簡単なステップで Google の物理端末上でテストを起動し、できる限り高品質なアプリケーションを保証します。
あなたのテストを Google の端末で
通常、Android アプリケーションのテストを行う場合は、アプリとのインタラクションを記述した計測テストを書きます。既に Espresso、UI Automator 2.0、Robotium のいずれかでテストを記述している場合は、Firebase Test Lab にホストされた端末上ですぐにテストを実行できます。
テストを記録し、書く手間を削減
Android Studio 2.2(以降)では、新しい Espresso テスト レコーダー ツールを使って簡単に計測テストを作成することができます。アプリをレコーディング モードで起動するだけで、アプリを監視しているテスト レコーダーがインタラクションをすべて記憶し、それを再現する Espresso テストコードを生成してくれます。このようにして作成したテストは、Firebase Test Lab で実行できます。
テストを書かなくてもテストが可能
Firebase Test Lab は独自のテストを書かなくても利用できます。Robo テストと呼ばれる完全に自動化されたインテリジェントなテストが、アプリをクロールしてユーザー インターフェースのインタラクションをテストします。コードを 1 行も書かなくても、自動的にすべての範囲をテストしてくれるツールのメリットを活用できます。
端末を選択して大規模なテストを実施
テストを実行するたびに、さまざまな端末のメーカーやモデル、Android のバージョン、設定(仮想端末もベータ版として利用できるようになりました)を選択できます。その後、Firebase Test Lab は、選択した複数の端末上でテストを同時にできるだけ早く実行します。テストが完了すると、Firebase プロジェクトにテスト結果が保存されます。
開発初期段階から何度もテストを実施
テストは、Google Play にアプリをリリースする直前だけではなく、開発プロセス全体で行うと最も効果的です。テストプロセスをシンプルにするために、Android Studio や Firebase Console などの既存のツールから直接 Firebase Test Lab のテストを起動できます。コマンドライン インターフェースを使うと、継続的インテグレーション環境でテストを実行することもできます。さらに、Google Play デベロッパー コンソールのリリース前レポートを受信するようにオプトインすると、アルファ チャンネルやベータ チャンネルにアプリの新しいバージョンをリリースするたびに 5 分間の Robo テストを無料で利用できます。このテスト結果は、Play Store デベロッパー コンソールに表示されます。
Firebase Test Lab でテストを始めるのは簡単です。初めてのテストを実行するさまざまなシナリオが説明されているコードラボの手順をご覧ください。こちらから詳細なドキュメントをご覧いただくこともできます。不明点がある場合や、問題が発生した場合は、Firebase Google グループで質問できます。