Firebase の拡張により Android、iOS、モバイルウェブ開発向けの統合アプリ プラットフォームとなり、開発期間の短縮、アプリの品質向上、ユーザーの獲得、アプリの収益化をサポートする新しいツールを追加しました。さらに、すべてを相互に結びつける新しいアナリティクス サービスが導入されていますが、当初から一貫している次のような原則は変わっていません。
デベロッパーの満足度: デベロッパーが納得するのは、使いやすく、ドキュメントが充実した直感的な API です。
プラットフォームをまたぐ動作: iOS、ウェブ、Android のすべてにおける構築をサポートします。
可能な限りすべてを統合: Firebase には 1 つの SDK、1 つのコンソールがあり、ドキュメントやサポートの場所も 1 つだけです。どんな機能でもすべて自由に組み合わせることができ、それらの機能間で適宜データをやり取りすることで、より多くのことをすばやく処理できます。
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Firebase Analytics の紹介
Firebase Analytics は、無償で制限なしに使えるまったく新しいモバイルアプリ用アナリティクス ソリューションです。Google アナリティクスによる経験が活かされたこのソリューションには、いくつか重要な違いもあります。
まず、Firebase Analytics はユーザーとイベントが中心になっています。ページビューやスクリーンビュー、セッションに注目するのではなく、アプリ内でのユーザーの行動についてインサイトを得られます。また、ネットワーク間で受け渡される属性によってユーザーのアクセス元を判断できるため、有料の広告キャンペーンの成果を確認することもできます。これらはすべて 1 つのダッシュボードから確認できます。
また、Firebase Analytics は他の Firebase サービスと統合されており、Audience と呼ばれる機能によってアプリ内で実行されたアクティビティについての情報を一元的かつ正確に提供します。Audience とは、一般的な属性を持つユーザーのグループを定義するものです。定義すると、別の Firebase 機能からこのグループにアクセスできるようになります。この点を説明するため、本記事の中では随時 Audience に触れます。
Messaging、Storage、Config で開発をスピードアップ
優れたアプリを構築するために、さまざまなバックエンド サービスが展開されています。
クラウドから端末へのプッシュ メッセージング サービスのうち、世界でもっとも人気のある Google Cloud Messaging は Firebase と統合され、Firebase Cloud Messaging(FCM)という名前になりました。無料で制限なく使用できる FCM は iOS、Android、ウェブを対象としたメッセージングをサポートしており、信頼性やバッテリー効率が最大限に最適化されています。大規模向けに構築されており、既に 1 日あたり 1700 億件のメッセージを 20 億台の端末に送信しています。
よくリクエストされる機能に、画像、動画などの大きなファイルを格納する機能がありました。そこで、そのようなファイルを簡単かつ安全にアップロードやダウンロードできるよう、
Firebase Storage を追加しました。Firebase Storage は Google Cloud Storage を使用しています。そのため、非常に拡張性が高く、Google Cloud プロジェクトから保存されているファイルに簡単にアクセスできます。Firebase Storage クライアント SDK には高度なロジックが組み込まれており、ネットワークの条件が悪くてもスムーズな処理を行うことができます。
Firebase Remote Config は、即座に更新できる変数を使って実行中にアプリの調整やカスタマイズを行い、ユーザーに最高の体験を提供できるようにするものです。新版を公開せずに機能を有効化、無効化したり、ルック アンド フィールを変更することもできます。また、特定の Firebase Analytics Audience を対象に設定を行うことができるため、それぞれのユーザーに最適な体験を提供できます。
さらに、既存のバックエンド プロダクトである
Firebase Realtime Database、Firebase Hosting、Firebase Authentication にも継続して大きな投資が行われています。Realtime Database の UI がまったく新しく作り直され、Hosting がすべてのデベロッパーに無料でカスタム ドメインを提供できるようになるなど、多くの点が改善されました。もっとも大幅にアップデートされたのが Authentication です。SDK がまったく新しくなり、バックエンド インフラもアップグレードされました。Google アカウントと同じテクノロジーを使うことで、セキュリティ、信頼性、拡張性が強化されています。メール確認、アカウントのリンクなどの新しい認証機能も追加されました。
Test Lab と Crash Reporting の紹介
今まで以上に高品質なアプリの提供をサポートするため、Firebase に 2 つの新しいサービスが追加されています。
アプリのクラッシュはユーザーにとってあってはならないことであり、ビジネスに損害を与えます。Firebase Crash Reporting は、公開後の iOS または Android アプリの問題の診断や修正をサポートするために、優先順位つきのアクションに直結するレポートを生成します。Crash Reporting が Firebase Analytics の Audience と接続されたので、特定の端末、特定の場所、その他のカスタム セグメントから、どのようなユーザーでクラッシュ率が高くなっているかを判断することができます。
昨年の Google I/O で発表された Cloud Test Lab は、Firebase Test Lab for Android となりました。Test Lab を活用すると、ユーザーよりも早くアプリの問題を発見することができます。これは、Google のデータセンターにホストされた実際の端末で、アプリに対して自動テストやカスタマイズしたテストを行うものです。
Notifications、Dynamic Links などでアプリを拡張
5 つの強力な拡張機能によって、アプリを公開してからもユーザーを増加させ、リピート率を向上させることができます。
Firebase Notifications は一部のユーザーに簡単に通知を行う機能です。対象は、Firebase Analytics の Audience を使用して選択できます。Notifications コンソールからは、ユーザーのリピート率の向上、アプリの拡張、マーケティング キャンペーンの実行が可能です。コードは 1 行も書く必要がありません。
Firebase Dynamic Links を使うと、2 つの方法で URL の可能性を広げることができます。1 つ目は「永続性」です。リンクはアプリのインストール プロセスを通して永続化されるため、ユーザーが最初にアプリを開く際に適切な場所に案内することができます。このような「温かい歓迎」によって、アプリの使用頻度や保持率を高めることができます。2 つ目は、ブラウザや端末の種類など、実行時の条件に基づいて動的にリンク先を変更できることです。これはウェブ、メール、ソーシャル メディア、物理プロモーションで使用でき、成長チャネルの分析に役立てることができます。
Firebase Invites は、ユーザーをサポーターに変えます。ユーザーは SMS やメールを使って紹介コードやお気に入りのコンテンツをまわりの人々に簡単に共有できるため、アプリをアピールしたり保持率を高めたりすることができます。
以前は Google App Indexing と呼ばれていた
Firebase App Indexing は、数十億の Google 検索からアプリの新規ユーザーや既存ユーザーを獲得することができます。アプリが既にインストールされている場合、ユーザーは検索結果から直接そのアプリを立ち上げることができます。新規ユーザーには、アプリをインストールするリンクが表示されます。
ユーザーを獲得するための Google の広告プラットフォームである
AdWords も Firebase に統合されています。Firebase は AdWords アプリのインストールを追跡し、Firebase Analytics ダッシュボードに生涯価値を報告します。AdWords で Firebase Audience を使って特定のユーザーのグループのリピート率を向上させることも可能です。AdWords では、アプリ内イベントをコンバージョンとして定義し、自動的にユニバーサル アプリ キャンペーンなどの広告を最適化することができます。
AdMob によるアプリの収益化
デベロッパーがアプリから収益を上げて維持可能なビジネスを構築できるように、Firebase は 100 万以上のアプリで使用されている広告プラットフォームである AdMob とも統合されています。アプリに Firebase SDK を組み込むと、簡単に AdMob を使ってみることができます。AdMob を使用すると、快適なユーザー エクスペリエンスを提供できるネイティブ広告などの最新の広告フォーマットから選択することができます。
新しいコンソール、ドキュメント、SDK の紹介
新機能の追加に伴い、ウェブサイトとドキュメントを新しいホーム
firebase.google.com に移動しました。
さらに、まったく新しいコンソールでアプリを管理できるようにしました。このコンソールはデザインを刷新し、今まで以上に使いやすいように再構築されています。また、このコンソールは Google Cloud や Google Play などの他の Google サービスと密接に統合されています。
Firebase は Google Cloud Platform と同じ基盤アカウント システムを使うようになりました。これによって、Cloud プロダクトと Firebase アプリを合わせて使うことができます。たとえば、Firebase Analytics の機能から生の分析データを BigQuery にエクスポートして、高度なクエリを実行することができます。Cloud と Firebase の統合は今後も引き続き進めてゆき、規模に応じて拡張できる完全なパブリック クラウドを提供して参ります。
新しいコンソールを使うと、Firebase アカウントを Google Play に関連付けることもできます。これによって、アプリ内購入などのデータを Firebase Analytics に渡したり、ANR(応答しないアプリケーション)のデータを Firebase Crash Reporting に渡すことができ、アプリのステータスを一元的にチェックすることができます。
さらに、新しい C++ API のベータ版の提供を始めたことをお知らせします。ドキュメントや
スタートガイドはこちらから 入手できます。
新しい価格プランのお知らせ
Analytics、Crash Reporting、Remote Config、Dynamic Links など、新しいプロダクトのほとんどは無料で制限なく使用できます。
有料プロダクトであるTest Lab、Storage、Realtime Database、Hosting の 4 つは、
価格体系がシンプル になりました。以下の形態で利用することができます。
十分に利用できる無料プラン
月額が予測可能な初期スタートアップ向けの固定レートプラン
大規模アプリ対応の従量プラン
変更のない点
多くの点が変更されていますが、Firebase の中核原理は変わっていません。使いやすい API、直感的なインターフェース、包括的なドキュメント、密接な統合によるデベロッパーの満足度向上には、強くこだわっています。また、iOS、Android、ウェブ向けのクロスプラットフォーム開発に注力するとともに、お困りの皆様が成功できるよう、サポートいたします。
既に Realtime Database、GCM、App Indexing などの Firebase の機能をお使いの方であれば、アプリを変更する必要はありません。サポートは継続されますが、新機能にアクセスするために最新の SDK にアップグレードすることをお勧めします。
今後に向けて
ここまで進化してきましたが、これはまだ入り口でしかありません。Firebase はさらに洗練され、さらに機能が追加されてゆきます。たとえば、JavaScript SDK はまだすべての新機能をサポートしていません。このギャップを埋める作業は現在進行中です。改善に役立てるために、皆様のフィードバックもお待ちしています。
機能のリクエスト もぜひお寄せください。
使ってみる
すべての新機能はすぐにお使いいただくことができます。Shazam、SkyScanner、PicCollage などのアプリでは、既に新機能が利用されています。実際に使ってみるには、
サインアップ または
新しいサイト にアクセスしてください。詳しい情報は、
ドキュメント をご覧ください。
ぜひ感想をお寄せください。お待ちしています。
Posted by
Takuo Suzuki - Developer Relations Team
[この記事は James Tamplin、Francis Ma、Firebase プロダクト リードによる The Firebase Blog の記事 "Firebase expands to become a unified app platform " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
1 年半前、Google は Firebase を買収 しました。それ以降、この活気あふれるコミュニティに参加しているデベロッパーは 11 万人から 45 万人超に拡大しています。Firebase はアプリ構築という手間のかかる作業をサポートする Backend as a Service(BaaS)です。
Realtime Database、User Authentication、Hosting という既存の機能によってアプリ開発ははるかに簡単になりますが、Firebase にはそれ以上の可能性が秘められています。そこで本日は、主な機能強化点について説明します。
Firebase の拡張により Android、iOS、モバイルウェブ開発向けの統合アプリ プラットフォームとなり、開発期間の短縮、アプリの品質向上、ユーザーの獲得、アプリの収益化をサポートする新しいツールを追加しました。さらに、すべてを相互に結びつける新しいアナリティクス サービスが導入されていますが、当初から一貫している次のような原則は変わっていません。
デベロッパーの満足度: デベロッパーが納得するのは、使いやすく、ドキュメントが充実した直感的な API です。
プラットフォームをまたぐ動作: iOS、ウェブ、Android のすべてにおける構築をサポートします。
可能な限りすべてを統合: Firebase には 1 つの SDK、1 つのコンソールがあり、ドキュメントやサポートの場所も 1 つだけです。どんな機能でもすべて自由に組み合わせることができ、それらの機能間で適宜データをやり取りすることで、より多くのことをすばやく処理できます。
VIDEO
Firebase Analytics の紹介
Firebase Analytics は、無償で制限なしに使えるまったく新しいモバイルアプリ用アナリティクス ソリューションです。Google アナリティクスによる経験が活かされたこのソリューションには、いくつか重要な違いもあります。
まず、Firebase Analytics はユーザーとイベントが中心になっています。ページビューやスクリーンビュー、セッションに注目するのではなく、アプリ内でのユーザーの行動についてインサイトを得られます。また、ネットワーク間で受け渡される属性によってユーザーのアクセス元を判断できるため、有料の広告キャンペーンの成果を確認することもできます。これらはすべて 1 つのダッシュボードから確認できます。
また、Firebase Analytics は他の Firebase サービスと統合されており、Audience と呼ばれる機能によってアプリ内で実行されたアクティビティについての情報を一元的かつ正確に提供します。Audience とは、一般的な属性を持つユーザーのグループを定義するものです。定義すると、別の Firebase 機能からこのグループにアクセスできるようになります。この点を説明するため、本記事の中では随時 Audience に触れます。
Messaging、Storage、Config で開発をスピードアップ
優れたアプリを構築するために、さまざまなバックエンド サービスが展開されています。
クラウドから端末へのプッシュ メッセージング サービスのうち、世界でもっとも人気のある Google Cloud Messaging は Firebase と統合され、Firebase Cloud Messaging(FCM)という名前になりました。無料で制限なく使用できる FCM は iOS、Android、ウェブを対象としたメッセージングをサポートしており、信頼性やバッテリー効率が最大限に最適化されています。大規模向けに構築されており、既に 1 日あたり 1700 億件のメッセージを 20 億台の端末に送信しています。
よくリクエストされる機能に、画像、動画などの大きなファイルを格納する機能がありました。そこで、そのようなファイルを簡単かつ安全にアップロードやダウンロードできるよう、Firebase Storage を追加しました。Firebase Storage は Google Cloud Storage を使用しています。そのため、非常に拡張性が高く、Google Cloud プロジェクトから保存されているファイルに簡単にアクセスできます。Firebase Storage クライアント SDK には高度なロジックが組み込まれており、ネットワークの条件が悪くてもスムーズな処理を行うことができます。
Firebase Remote Config は、即座に更新できる変数を使って実行中にアプリの調整やカスタマイズを行い、ユーザーに最高の体験を提供できるようにするものです。新版を公開せずに機能を有効化、無効化したり、ルック アンド フィールを変更することもできます。また、特定の Firebase Analytics Audience を対象に設定を行うことができるため、それぞれのユーザーに最適な体験を提供できます。
さらに、既存のバックエンド プロダクトである Firebase Realtime Database、Firebase Hosting、Firebase Authentication にも継続して大きな投資が行われています。Realtime Database の UI がまったく新しく作り直され、Hosting がすべてのデベロッパーに無料でカスタム ドメインを提供できるようになるなど、多くの点が改善されました。もっとも大幅にアップデートされたのが Authentication です。SDK がまったく新しくなり、バックエンド インフラもアップグレードされました。Google アカウントと同じテクノロジーを使うことで、セキュリティ、信頼性、拡張性が強化されています。メール確認、アカウントのリンクなどの新しい認証機能も追加されました。
Test Lab と Crash Reporting の紹介
今まで以上に高品質なアプリの提供をサポートするため、Firebase に 2 つの新しいサービスが追加されています。
アプリのクラッシュはユーザーにとってあってはならないことであり、ビジネスに損害を与えます。Firebase Crash Reporting は、公開後の iOS または Android アプリの問題の診断や修正をサポートするために、優先順位つきのアクションに直結するレポートを生成します。Crash Reporting が Firebase Analytics の Audience と接続されたので、特定の端末、特定の場所、その他のカスタム セグメントから、どのようなユーザーでクラッシュ率が高くなっているかを判断することができます。
昨年の Google I/O で発表された Cloud Test Lab は、Firebase Test Lab for Android となりました。Test Lab を活用すると、ユーザーよりも早くアプリの問題を発見することができます。これは、Google のデータセンターにホストされた実際の端末で、アプリに対して自動テストやカスタマイズしたテストを行うものです。
Notifications、Dynamic Links などでアプリを拡張
5 つの強力な拡張機能によって、アプリを公開してからもユーザーを増加させ、リピート率を向上させることができます。
Firebase Notifications は一部のユーザーに簡単に通知を行う機能です。対象は、Firebase Analytics の Audience を使用して選択できます。Notifications コンソールからは、ユーザーのリピート率の向上、アプリの拡張、マーケティング キャンペーンの実行が可能です。コードは 1 行も書く必要がありません。
Firebase Dynamic Links を使うと、2 つの方法で URL の可能性を広げることができます。1 つ目は「永続性」です。リンクはアプリのインストール プロセスを通して永続化されるため、ユーザーが最初にアプリを開く際に適切な場所に案内することができます。このような「温かい歓迎」によって、アプリの使用頻度や保持率を高めることができます。2 つ目は、ブラウザや端末の種類など、実行時の条件に基づいて動的にリンク先を変更できることです。これはウェブ、メール、ソーシャル メディア、物理プロモーションで使用でき、成長チャネルの分析に役立てることができます。
Firebase Invites は、ユーザーをサポーターに変えます。ユーザーは SMS やメールを使って紹介コードやお気に入りのコンテンツをまわりの人々に簡単に共有できるため、アプリをアピールしたり保持率を高めたりすることができます。
以前は Google App Indexing と呼ばれていた Firebase App Indexing は、数十億の Google 検索からアプリの新規ユーザーや既存ユーザーを獲得することができます。アプリが既にインストールされている場合、ユーザーは検索結果から直接そのアプリを立ち上げることができます。新規ユーザーには、アプリをインストールするリンクが表示されます。
ユーザーを獲得するための Google の広告プラットフォームである AdWords も Firebase に統合されています。Firebase は AdWords アプリのインストールを追跡し、Firebase Analytics ダッシュボードに生涯価値を報告します。AdWords で Firebase Audience を使って特定のユーザーのグループのリピート率を向上させることも可能です。AdWords では、アプリ内イベントをコンバージョンとして定義し、自動的にユニバーサル アプリ キャンペーンなどの広告を最適化することができます。
AdMob によるアプリの収益化
デベロッパーがアプリから収益を上げて維持可能なビジネスを構築できるように、Firebase は 100 万以上のアプリで使用されている広告プラットフォームである AdMob とも統合されています。アプリに Firebase SDK を組み込むと、簡単に AdMob を使ってみることができます。AdMob を使用すると、快適なユーザー エクスペリエンスを提供できるネイティブ広告などの最新の広告フォーマットから選択することができます。
新しいコンソール、ドキュメント、SDK の紹介
新機能の追加に伴い、ウェブサイトとドキュメントを新しいホーム firebase.google.com に移動しました。
さらに、まったく新しいコンソールでアプリを管理できるようにしました。このコンソールはデザインを刷新し、今まで以上に使いやすいように再構築されています。また、このコンソールは Google Cloud や Google Play などの他の Google サービスと密接に統合されています。
Firebase は Google Cloud Platform と同じ基盤アカウント システムを使うようになりました。これによって、Cloud プロダクトと Firebase アプリを合わせて使うことができます。たとえば、Firebase Analytics の機能から生の分析データを BigQuery にエクスポートして、高度なクエリを実行することができます。Cloud と Firebase の統合は今後も引き続き進めてゆき、規模に応じて拡張できる完全なパブリック クラウドを提供して参ります。
新しいコンソールを使うと、Firebase アカウントを Google Play に関連付けることもできます。これによって、アプリ内購入などのデータを Firebase Analytics に渡したり、ANR(応答しないアプリケーション)のデータを Firebase Crash Reporting に渡すことができ、アプリのステータスを一元的にチェックすることができます。
さらに、新しい C++ API のベータ版の提供を始めたことをお知らせします。ドキュメントやスタートガイドはこちらから 入手できます。
新しい価格プランのお知らせ
Analytics、Crash Reporting、Remote Config、Dynamic Links など、新しいプロダクトのほとんどは無料で制限なく使用できます。
有料プロダクトであるTest Lab、Storage、Realtime Database、Hosting の 4 つは、価格体系がシンプル になりました。以下の形態で利用することができます。
十分に利用できる無料プラン
月額が予測可能な初期スタートアップ向けの固定レートプラン
大規模アプリ対応の従量プラン
変更のない点
多くの点が変更されていますが、Firebase の中核原理は変わっていません。使いやすい API、直感的なインターフェース、包括的なドキュメント、密接な統合によるデベロッパーの満足度向上には、強くこだわっています。また、iOS、Android、ウェブ向けのクロスプラットフォーム開発に注力するとともに、お困りの皆様が成功できるよう、サポートいたします。
既に Realtime Database、GCM、App Indexing などの Firebase の機能をお使いの方であれば、アプリを変更する必要はありません。サポートは継続されますが、新機能にアクセスするために最新の SDK にアップグレードすることをお勧めします。
今後に向けて
ここまで進化してきましたが、これはまだ入り口でしかありません。Firebase はさらに洗練され、さらに機能が追加されてゆきます。たとえば、JavaScript SDK はまだすべての新機能をサポートしていません。このギャップを埋める作業は現在進行中です。改善に役立てるために、皆様のフィードバックもお待ちしています。機能のリクエスト もぜひお寄せください。
使ってみる
すべての新機能はすぐにお使いいただくことができます。Shazam、SkyScanner、PicCollage などのアプリでは、既に新機能が利用されています。実際に使ってみるには、サインアップ または新しいサイト にアクセスしてください。詳しい情報は、ドキュメント をご覧ください。
ぜひ感想をお寄せください。お待ちしています。
Posted by Takuo Suzuki - Developer Relations Team