◇ 高度成長期並みの高さ = 内閣府は8日、ことし1-3月期のGDP改定値を発表した。それによると、実質成長率は年率換算で3.9%。速報値の2.4%から大幅に上方修正された。この結果、14年度の実質成長率はマイナス0.9%となっている。この数値からも明らかなように、成長率は昨年4-6月期のマイナス6.8%から急速に改善した。
速報値から大幅に上方修正された原因は、企業の設備投資が大きく伸びたため。速報値の設備投資は前期比0.5%増だったが、その後の詳しい調査で2.7%増に引き上げられた。その他の項目は、速報値とほとんど変わっていない。たとえば個人消費は前期比0.4%増で修正なし。輸出や輸入の数値も変わらなかった。
驚くべきことは、名目成長率の高さだ。名目成長率というのは物価の変動を考慮せず、いわば時価でみたGDPの増加率である。速報値でも7.7%だったが、これが9.4%に上方修正された。わずか1四半期の年率換算値ではあるが、瞬間的にはかつての高度成長期にも匹敵するスピードになった。最近の中国の成長率にも劣らない。
ふつうは物価の変動を考慮した、実質成長率が重視されている。物価の上昇でGDPが増加しても“水ぶくれ”だと考えられるからだ。しかし企業の経営にとっては、名目成長率が重要。売上高にしても利益にしても、その数字は常に名目値だからである。いま日本の企業業績は絶好調。1-3月期の高い名目成長率は、それと無縁の数字ではない。
≪9日の日経平均 = 下げ -360.89円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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