◇ 相次ぐ引き締めも効果なし = 中国統計局の発表によると、3月の消費者物価は前年比で5.4%の上昇だった。2月の上昇率4.9%を大きく上回り、2年8か月ぶりの上昇率となっている。人民銀行による度重なる金融引き締めにもかかわらず、物価の上昇に歯止めがかからない。中国政府にとっては、威信を問われる最大の問題となってきた。
3月の結果をみると、特に食料品が11.7%の上昇。2月よりも上昇幅を広げている。食料品の価格上昇は一般大衆の不満を醸成しやすいから、政府としても悩みのタネ。今回も預金準備率を、すぐさま引き上げた。昨年からこれまでに預金・貸し出し金利を4回にわたって引き上げ、預金準備率は計11回も引き上げている。
さらに中国経済界では、4月中にも追加の利上げが行われるという見方が支配的になっている。しかし3月は、食料品に加えて工業製品の値上がりも目立ってきた。これは国際的に原油や金属が値上がりし、輸入価格が上昇したためだ。また国内で賃上げが進んだことから、製品コストも上昇し始めている。
こうしたコスト・プッシュ型の物価高には、金融を引き締めてもあまり効果がない。効果が出るほど引き締めれば、景気がおかしくなってしまう。そこで輸入物価の引き下げに効果が期待できる元の切り上げ論が、再び浮上してきた。最近のレートは1ドル=6.53ドル前後。これを短期間に6ドル近くにまで切り上げるという見方も、一部では出始めている。元相場の推移は、よく見ておく必要がある。
≪18日の日経平均 = 下げ -34.87円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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