「ちづこ」の災難 |
選挙報復か 波紋広がる にかほ市長、指名外し・補助金減額
取材に答える横山にかほ市長=13日午前、市長室
昨年10月の秋田県にかほ市長選で3選された横山忠長市長(66) が、破った相手陣営の関係者が関わる団体の補助金をカットしたり、 関係会社を市発注工事の指名競争入札から外したりしたことが発覚し、 波紋が広がっている。選挙戦の報復とも取れる行動に「やりすぎだ」 「こんなことで注目されて恥ずかしい」と批判やあきれる声が出てい る。
<激戦の余波続く> 市長選では、8900票余りを獲得した横山市長が、会社役員佐藤 ちづ子氏(66)を2700票差で下した。激戦を制した市長の矛先 は、相手陣営の関係者に向かった。
ちづ子氏の後援会長を務めた佐藤作内市商工会長(66)は、商工 会の運営補助金を例年の1100万円から600万円に減額すること を通知され、復活と引き換える形で辞表を出した。
経営する電器店は、備品購入の入札から外された。ちづ子氏の夫正 氏(67)が社長を務める測量設計会社は指名外しを受けた。
関係者によると、横山市長と佐藤会長は以前からそりが合わなかっ た。ちづ子氏が市長の後援会役員を務めていた経緯もあって、確執が 深まったという。
佐藤会長は「個人の立場で選挙応援したのに、公的団体の補助金カ ットという形で報復するのは考えられない」と憤る。正社長も「これ では誰も選挙に出られなくなる」と反発する。
横山市長は4日の市議会全員協議会で「市民をお騒がせした」と陳 謝した。一方で「選挙戦で誤った数字に基づいて市政を批判された。 社会的な責任を取ってもらった」と明言。一連の行動に問題はないと の姿勢だ。
<「裁量権の範囲」> 指名外しは横山市長が初当選した2005年にもあった。市内の建 設業関係者は「横山市政以前からある悪弊だ」と指摘する。市長は旧 象潟町職員出身。「職員時代に悪いやり方を学んだのではないか」と 推測する。
市財政課によると、指名外しは市長指示による措置。「市長の裁量 権の範囲内で法令違反には当たらない」と説明する。ただ、公平であ るべき公共工事の参加資格を首長の一存で左右できるのなら、権力に よる仕返しと見られても仕方ない。
<事実関係にずれ> 県内の首長の一人は「選挙に誹謗(ひぼう)中傷は付き物だとして も、終わればそれまで。首長が特定の業者を入れたり外したりするの も考えられない」と話す。
市議会は市長と佐藤商工会長、佐藤社長にそれぞれ事情を聴いたが、 事実関係にずれが残ったという。14日の全員協議会では「特別調査 委を設けてさらに追及すべきだ」との声が出たが、結論は持ち越しに なった。
◎責任取ってもらった/間違っていない/横山市長に聞く -市商工会の補助金カットを指示した理由は。 「選挙のしこりと言うより以前からの問題だ。佐藤作内商工会長は ことあるごとに市政批判を繰り返してきた。市と商工会は車の両輪と 言うが、選挙前から脱輪していた」
-圧力をかけて問題になると思わなかったか。 「どこかの時点でやらなければならなかった。会長を辞めてもらわ ないとと考えた。騒ぎになるとは思った」
-市発注工事の指名から外した測量設計会社の社長は、選挙戦で戦 った佐藤ちづ子氏の夫だ。 「(ちづ子氏は)自分の後援会役員をやってもらっていたのに、突 然立候補した。後ろから斬りつけられたようなものだ。誤った内容で 批判されたこともあり、責任を取ってもらった」
-批判が出ている。 「間違ったことをしたとは思っていない。市民から批判があればし っかり受け止める」 2014年03月17日月曜日 KAHOKU SHIMPO PUBLISHING CO.
秋田県にかほ市。
ブログのここのタイトルを「各地で市長暴れる?!」にしようかと思い ましたが、下の記事にも「千鶴子」という名前が出てくるので、「ちづ この災難」にしましたが、「ハリーの災難」というヒッチコックの映画 にかけたものです。 (映画のストーリーと記事は関係ないですが、、、)
にかほ市は、2005年に市町村合併というか3つの町が一緒になってで きた新しい市のようですが。 こんなことで、全国に名を馳せるとは、、、。
2期目の再選を果たした横山忠長市長が、市長選で争った陣営を支援 してた市の商工会長に辞任するよう圧力をかけ、その会長の経営す る電器店は、「備品購入の入札から外された」そうで。
それから、対立候補の夫が社長を務める測量設計会社は >指名外しを受けた だとか。
<「裁量権の範囲」>のところですが、 >市財政課によると、指名外しは市長指示による措置。「市長の裁量 >権の範囲内で法令違反には当たらない」と説明する とありますが。
これがビックリですよねぇ。(@_@) 指名外しは「市長の裁量権の範囲内で法令違反には当たらない」と いうんだから、驚きですよ~。
つうことは、市長の職務の中に、「あの会社は指名から外せ!」という のがあるということですか、、、。
競争入札とは違うんですかねぇ? 「あの会社はダメ」などと市長が介入してくるのは、公正とはいえない と思いますけど。(T_T)
まぁ、「法令違反には当たらない」というのなら、市議会で、市長の 裁量で、「あっちの会社は気に食わん。こっちの会社にしろ!」など と介入することを禁止する条例でも作ればいいのでは!?
<「裁量権の範囲」>のすぐ上に戻りますが、 >「選挙戦で誤った数字に基づいて市政を批判された。」 ということでご立腹のようですが、にかほ市長さん。
でも、「選挙戦で誤った数字に基づいて市政を批判された」というの なら、選挙戦で、「その数字は間違ってる! ウソを吹聴して人を貶 めるとんでもない連中だ!」と反論すれば良かったのでは、、、?
それから、 >「商工会長はことあるごとに市政批判を繰り返してきた」 などとも語ってるにかほ市長さんですが。
絶対王政じゃないんだから、「批判は許さん」とも言えないでしょう? 批判にも耳を傾け、そっちの方がいいと思ったら、修正すればいい のでは、、、。
そういうことをしないで、指名外しなんかで報復するとかやってると ず~と市長をやってられるわけじゃないんだから、市長をやめてから 今度は報復されるのでは?!
「いやいや、自分は高い人気のまま辞めるから、後継指名できる」など といいますか、、、? でも、ホントに、そんな横暴なことをやってると、家族が交通事故 にあったり、不幸な事故?事件が起こることになるのでは!? 「腹がたったから復讐した」などと大人げないことをやってると、や がて自分に跳ね返って来ますよ~。(?)
じゃ、もう一人の「ちづこ」さんの話。↓。
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山梨市:上野千鶴子さん講演会中止 市長、性巡る過去の発言問題視 毎日新聞 2014年03月16日 東京朝刊
山梨市が18日に予定していた社会学者の上野千鶴子さんの講演会 について、過去の発言などを理由に中止したことが分かった。
望月清賢市長は「市民から抗議もあり、公費開催はふさわしくない と判断した」と説明。上野さんは「市長の権力乱用だ」と反発してい る。
市介護保険課によると、講演会は18日、市民を対象に在宅医療や 介護をテーマに市民会館で開く予定だった。在宅医療の問題に取り組 む上野さんに昨年10月、講師を依頼し、既に164人が参加を申し 込んでいた。
しかし、市側は今月に入って上野さんにメールで中止方針を伝え、 12日に職員が上野さんを訪ねて「市民からさまざまな意見があり、 運営に支障をきたす恐れがある」などと記した望月市長名の文書を渡 した。
望月市長は取材に対し、過去に新聞に掲載された少年の性を巡る上 野さんの意見などを挙げて「(表現が)強すぎる。当日に混乱が起き る可能性もある」などと説明。上野さんは「市から依頼される前の発 言で、今回のテーマとも関係がない。納得できない」と話している。
望月市長は前自民党県議で、今年2月の市長選で初当選した。
山梨市内で開かれる予定の社会学者の上野千鶴子氏の講演会を、市 が中止させたと聞いて、「市に個人の講演会を中止させるような力が あるの?!」と驚きましたが、市の主催する講演会だったようです。
>市民を対象に在宅医療や介護をテーマに市民会館で開く予定だった という上野千鶴子氏の講演会に、市民から、「あんな女に講演させる のかっ?!」とクレームが来ると、望月清賢市長は、「じゃ中止!」 と、講演会の中止を決めたという話ですが。
まぁ、市の主催する講演会なら、おかしな人を講師にはできません よねぇ? う~ん、でも、市が企画して、こういう内容の講演にして、講師は 誰々にお願いしようとなったわけでしょう?
なのに、直前になって、「中止!」というのは、講師の上野千鶴子氏 にしたら、失礼ですよねぇ。
これ~、望月清賢市長が上野千鶴子氏を大嫌いだったのかもわかり ませんが、まぁ、市側としては、市民からクレームが来ると、「ヤバ イ、対応しよう」となるものなのでは、、、。
まぁ~、大体公務員という人たちは、批判には弱いじゃないですか。(T_T) クレームが来ても、「いいえ、私はそうは思いません!」などと、戦 っても、それで「自由を守ったすごい公務員」などと褒められたりは しないでしょう?
「問題が起こらないように」「問題を大きくしないように」というのが、 公務員のモットーですよねぇ。(?)
こういう記事もありましたよ。 靖国参拝批判の作品、撤去要求 東京都美術館 クレームが来てからでは遅い!とクレームが来る前に、対応するよ うなことも起こってますよねぇ。
などと思ってたら、↓続報です。 講演は行われたようです!
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上野さん講演会で市長陳謝 山梨市、中止を撤回 2014/03/18 22:41【共同通信】
山梨県山梨市で18日、在宅医療や介護をテーマにした社会学者上 野千鶴子さんの講演会が開かれた。少年の性をめぐる上野さんの過去 の発言などを問題視し、いったん中止を決めた後に撤回した望月清賢 市長が、冒頭で「市民や上野先生にご迷惑をおかけし、申し訳ない」 と陳謝した。
上野さんは「この場に立てることに特別な感慨を持っている。職員 の熱意や市民の方からの抗議と要望に感謝している」とあいさつ。講 演後の取材に「(市長は)自分の判断に過ちがあったと認めてくれた。 柔軟な対応をしてもらって大変良かった」と話した。
上野千鶴子氏の大勝利ですかねぇ。 こうなると、望月清賢市長、カッコ悪いのでは、、、。
でも、どういう風の吹き回し? 何か問題があるからと講演中止としておいて、「やっぱりやりましょ う!」となったのは、何があったんでしょうねぇ?
やらせ? 自作自演? ただ、上野千鶴子氏が在宅医療や介護をテーマに講演すると公報して も、そんなに人は集まらないだろうから、「何か問題があって、講 演は中止らしいよ」となれば、いい宣伝になるとの読みがあったとか?
でも、そうなると気になるのは、問題となったという >少年の性をめぐる上野さんの過去の発言 ですよねぇ?
山梨市民が「問題だぁ!」といい、望月清賢市長が、「確かに問題だ ぁ~!」と認めた発言ですからねぇ、さぞかし、問題のある発言だ ったのでは、、、?
気になる~!(?)
テーマ:時事 - ジャンル:政治・経済
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