ナショナリストの吠え面 |
尖閣地権者「政府売却で合意」 石原知事に伝える 2012.9.8 00:49
尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入計画を進めていた東京都の石原慎 太郎知事が7日、同諸島の地権者と会い、政府に売却することで合意 したと伝えられたことが都関係者の話で分かった。政府はすでに、2 0億5千万円で購入することで地権者と大筋合意したとしており、石 原知事は「政府と地権者が折り合ったのなら、口を挟める問題じゃな い」としていた。
都には同諸島の購入と活用に向けた寄付金が約15億円寄せられて おり、今後、取り扱いが焦点となる。
政府は国有化しても、荒天時に船が避難する施設などは造らない方 針だが、石原知事は地権者との面会に先立つ会見で、「何も造らずに 国有化しても、献金した人は是としない」と指摘、国が施設整備を行 うまで寄付金は都で預かるとした。「使うときには預かっている東京 が責任を持って現状調査し、建言する」とも述べ、上陸して再調査す る必要性を改めて示した。
また、次期総選挙後は自民党が第一党になり、新政権ができるとの 見立てを示し、「尖閣について、どういう責任を取るか質問状を出 す」と述べ、自民党総裁選立候補者に公開質問状を出す考えを明らか にした。 (C) 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
↑2年前の記事ですが。 え~と、その前に、↓こちら。 毎日新聞の右傾化路線?【2014/03/05】 ここで触れた内容ですが、、、。
社説:安倍政権と日米関係 歴史の原点を忘れるな 毎日新聞 2014年03月03日 02時30分
一方、日米同盟に不協和音が出ているのは、米国側にも責任があ ることを強調しておきたい。
日本でナショナリズムが高まる背景には、尖閣諸島周辺で相次ぐ 中国の挑発的な行為がある。日本が領土拡張主義なのではない。
にもかかわらず、オバマ政権は、中国の脅威にさらされる日本へ の十分な理解があるようには見えない。アジア最大の同盟国に対す るとは思えない冷たい対応が、日本人の不満と不安をあおっている。
↑この毎日新聞の社説では、日米関係がギクシャクしてるのには、 アメリカにも責任があると難癖つけてることに対して、2つの事例を 上げて、そんなことはないだろうと主張したのですが、、、。
>日本でナショナリズムが高まる背景には、尖閣諸島周辺で相次ぐ >中国の挑発的な行為がある。 という部分について、中国だけが挑発的な行為をしてるのではない でしょ!?ということを示すのが上の尖閣諸島国有化の記事ですよ。
記事にあるように、石原慎太郎先生が都知事のとき、尖閣諸島を地 権者から都が買収しようと企んでましたが、「あんな男が所有者に なったら、何をしでかすかわからん!?」と、当時の民主党政権が 地権者と話をつけ、国が買収することになりました。
ナショナリズムといえば、この人の右に出るような人はいないよう な代表的人物である石原慎太郎先生が、中国の挑発に受けて立つよ うな行動をし、緊張を高める結果になったということですよ。
日本政府(民主党政権ですが)としたら、ナショナリストの都知事が 尖閣諸島の所有者になっては大変と、尖閣諸島を国有化したわけで すが、中国はそれを、「日本は尖閣諸島問題に対して一段階進めた」 と理解して、「こっちも負けてられない!」と、尖閣諸島周辺での挑 発を活発化してきたでしょう?
東京都による尖閣諸島買収は、火に油を注ぐような結果をもたらし たということですよ~。 つまり、「日本でナショナリズムが高まる背景には、尖閣諸島周辺 で相次ぐ中国の挑発的な行為がある」のところの、「尖閣諸島周辺で 相次ぐ中国の挑発的な行為がある」ことは、まずそれがあったこと は事実ですが、それに対して「日本でナショナリズムが高まる」こと には、日本の側に火に油を注ぐ人物がいたことも忘れてはならない のでは!?
でもまぁ、なんといっても上の記事で一番面白いのは、石原慎太郎 先生が尖閣諸島を東京都で買収しますと発表したときに、確か、 「政府に吠え面かかせてやる」などと言ってたと思いますが、、、。
トンビに油揚げをさらわれるじゃないですけど、尖閣諸島を国に買 収されてしまって、「吠え面」状態の石原慎太郎先生ですよねぇ~。
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中国軍爆撃機など、沖縄本島と宮古島間上空飛行
防衛省は9日、沖縄本島と宮古島間の上空を飛行する中国軍の爆撃 機など3機に対し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル) させたと発表した。領空侵犯はなかった。
同省統合幕僚監部によると、中国軍の「H6」爆撃機2機と情報収 集機「Y8」は同日午前、東シナ海を南東方向に飛行。宮古島の南東 約200キロの太平洋上でUターンし、ほぼ同じルートで中国本土の 方向に飛び去った。中国軍機は昨年10月にも両島間を通過している。 (2014年3月9日18時22分 読売新聞)
中国軍機が沖縄と宮古島の間を飛んだそうですが。 情報収集機もいたそうで、PM2.5の調査でもしてたんでしょうかねぇ? なわけないか。
まぁ~、「領空侵犯はなかった」というんだから、分別のある飛行です よねぇ。(?) いやっ、でも、そのうち海に爆弾を落としたり、爆撃訓練でもやりだ すんじゃないですかねぇ?
海から空からと、中国の圧力は止まらないですよねぇ、、、。 リンクできますかねぇ、GOOGLEMAP。 中国海軍が東シナ海から太平洋に出ようとしたら、どうしてもこの辺 を通過することになりますからねぇ~。 交通の要衝というか、ネックですよねぇ。
強い海軍を持つようになったら、どうしても大洋に出してみたくなる ものでしょう? 子供が自転車に乗るようになると、歩きだったときより活動範囲が広 がるようなものでは?!
アメリカがそういう事情に「十分な理解があるようには見えない」とい うことはないのでは!? もちろん、アメリカ人がいい人だからということではなくて、西太平 洋の支配権を失うことはアメリカの国益を損なうと考えてるだらでし ょう。
そんな中で、日本が中国との緊張をどんどん高めていき、ついには軍 事衝突を引き起こし、アメリカと中国が戦争しなきゃならないような 状況に追い込まれるのは、アメリカとしては迷惑な話なのでは、、、。
アメリカが「引いてる」としたら、安倍っち(安倍晋三・首相)が、ナシ ョナリストの石原慎太郎先生と同じようなことをしそうだから、それ を恐れてのことなのでは、、、? 実際、靖国参拝で、そういうことをしでかしてるし。(>_<)
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話題は変わって、「侵略の定義はない」と言われてますが、、、。
【阿比留瑠比の極言御免】「侵略定義」の言いがかり ↑産経新聞の阿比留瑠比記者。 記者というより、もっとエライ人のようですが。(役職的にですよ) >国際法上、侵略行為の明確な定義がないのは事実である。 と書いてますが、↓、こう書いてる人もいます。
「侵略の定義はない」は事実でない。2010年に日本も参加して 「侵略」に関する国際合意が成立している。
まぁ、こうなると、定義があることはあるが、確定したものではな いとか言いそうですが。(?)
国際連合安全保障理事会決議660 ↑イラクのサダム・フセインが元気だった頃。 元気過ぎたんでしょうか、1990年クウェートに侵攻しました。 そこで、国連は、 >イラクのクウェート侵攻は国際平和と安全に対する違反行為である >ことを認定 とのことです。
英語だと、 Security Council Resolutions - 1990 Resolution 660 : Iraq-Kuwait (2 August) ↑ということで、「invasion」という単語になってます。 研究社新英和中辞典によると、「invasion」は >1侵入,侵略. 2〔権利などの〕侵害 〔of〕. だそうで。
安倍っちは、「イラクによるクウェートの侵略」と聞くと、「侵略じゃ ない! 侵略という定義は確定してないんだ! イラクの侵入だ!」 とムキになって国連で反論するんですかねぇ?
あれっ、国連では、「invasion」でいいんですか。 日本で、野党が、「イラクの侵略」というと、「侵略じゃなくて、侵入 です!」と言い張るとか、、、。
テーマ:時事 - ジャンル:政治・経済
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