教育の政治利用? |
川勝知事:学テ不振「安倍教育長は失格」 知事が改めて批判/静岡 毎日新聞 2014年02月11日 地方版
川勝平太知事は10日の定例記者会見で、全国学力・学習状況調査 (全国学力テスト)の不振などを理由に事実上、引責辞任を求めてい た安倍徹・県教育長について「監督者として失格」と、改めて批判し た。
川勝知事は「教育長は教育委員の互選で決める。私がとやかく言う ものではない」と断りながら、「降格したジュビロ磐田も、成績が悪 いプロ野球団も監督が代わる。確かな学力と言いながら学力テストの 小学生順位は下がっている」と、プロスポーツを引き合いに教育行政 での結果責任を指摘。先月、「このまま続けるのは困難ではないか」 と批判の矛先を向けた安倍教育長が「引き続き任務を続けていく」と 続投を公言しているため、いら立ちを募らせたとみられる。
一連の発言が教育への政治介入になるとの批判には「申し上げたの は教育行政に関してで教育内容については言っていない。拡大解釈 だ」と反論した。
◇都知事選の結果は脱原発票二分残念
また川勝知事は、元厚生労働相の舛添要一氏が当選した東京都知事 選の結果について、「脱原発票が二分したのが残念。舛添氏の原発方 針はよく分からなかった。それが明確化して候補が一本化されていれ ば脱原発派が勝った可能性があった」と言及。ただ舛添氏に関して 「元厚労相として実績があり、福祉政策に大きく期待している」と述 べた。
川勝平太・静岡県知事が、安倍徹・県教育長に辞めろ~!と言ってるよ うですが。(>_<)
安倍教育長といえば、何年か前にも登場しましたよねぇ。 県の教職員に不祥事が相次ぎ、何度、「気を引き締めろ!」と注意して も、一向に不祥事がなくならないという状況に、「もうお手上げです」 と言ってた人ですよねぇ?
まぁ、教職員の不祥事をなくすこともできないような人物だから、子 供の教育についても、あまり期待はできないんでしょうけど、引責辞 任とは、対立が激しいですな。
あれ~、でも、 教育長。←ウィキペディア 教育委員会とは。←静岡県 ということだから、 >川勝知事は「教育長は教育委員の互選で決める。私がとやかく言う >ものではない」と断りながら・・・ というんですが。
川勝知事が選んだ教育委員が教育長を選んでるんだから、文句はいえ ないのでは? いやいや、「私がとやかく言うものではない」ということではなく、自 分の選んだ人達がやってることだから、結果、自分の責任なのでは?
まぁ~、それがいいかどうかは別として、NHKの会長に、自分好みの 人物を任命したいと思った首相は、NHK会長を任命する経営委員会に 自分の考えに近い人を送り込む。 それで、経営委員会が選んだ人は、首相の好む人物となる、、、。
こういう構図になってるんだから、教育長にふさわしい人物を選んで 欲しければ、まず、教育委員を、そういうことをやってくれる人達 にしておく必要があるのでは。
>「降格したジュビロ磐田も、成績が悪いプロ野球団も監督が代わる。 >確かな学力と言いながら学力テストの小学生順位は下がっている」 >と、プロスポーツを引き合いに教育行政での結果責任を指摘。 だそうですが。
いやぁ~、教育とプロスポーツを比べるのはどうかと思いますけど。 せめて、アマチュアの高校野球とか高校サッカーにたとえて欲しか ったですよ。(?)
プロのスポーツ選手というのは、試合で相手のチームに勝つこと、 自分が活躍することでお金を稼いでる人ですからねぇ、それと、 子供の教育を同列に論じるのは、ちと問題かと。
子供たちに「勉強しろ~!」「山形に負けるな~!」と、熾烈な競争を 強いることになるのでは、、、。 プロの選手は、練習練習に明け暮れる日々を過ごしても、それでお 金をもらって生計を立ててるんだから、文句は言わないでしょうけ ど、子供に同じことを強いるのは、かわいそうなのでは、、、。
それにしても、静岡県は、学力テストの成績がそんなに悪いんです かねぇ~?
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教委改革、国会論戦の焦点に 民主・維新、首長権限一本化で対抗 自民案は代表委員の任期2年 2014.2.15 14:29
自民党の教育委員会制度改革案の骨格が固まった。首長の権限強化 と教委の政治的中立性確保の両論が対立していたが、双方の主張を組 み合わせた中間的な案となり、公明党も一定の理解を示している。一 方、民主党と日本維新の会は14日、首長権限を大幅に強化する案を 軸に共闘する方針を確認。教委制度改革は今後の国会論戦でも焦点と なりそうだ。
自民党案は、執行機関の役割を教委に残して教育の中立性に配慮し つつも、教育長と教育委員長を統合した常勤の新ポスト「代表教育委 員(仮称)」を新設し、任免権を首長に持たせて責任を明確化した。
代表教育委員の任期は2年とする方針。他の非常勤の教育委員は4 年とし、委員報酬は時給制を検討。代表教育委員の罷免要件は、地方 公務員法の懲戒処分の要件を踏襲する方向だ。
また、首長には教育行政の「大綱的な方針」を作る権限を付与。首 長や教育委員、有識者らで構成する首長主宰の「総合教育施策会議 (仮称)」を新設し、方針や教職員の人事案件などについて協議する。 いじめや体罰問題が発生した場合は、首長が代表教育委員に是正措置 を要求できるようにする。
改革案をめぐっては、昨年12月の中央教育審議会の答申を受け、 教育行政の執行機関を教委から首長に移す「A案」と、現行通り教委 に据え置く「B案」が存在。A案を支持してきた下村博文文部科学相 ら政府側と自民党側の調整が課題だったが、下村氏は14日の記者会 見で「大方の方向性は共有できる」と自民案を評価した。
一方、民主党の桜井充政調会長と維新の片山虎之助国会議員団政調 会長は14日、国会内で会談。A案を軸にした対案を国会提出する方 向で調整に入った。
維新は教委を廃止し、首長に権限を一本化する改革案をすでにまと めており、政府側との連携を模索してきた。
だが、自民党案は執行機関の役割が教委に残るため、対決路線にか じを切ることになった。 (C) 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
教育委員会制度を改革するんですか。
まぁ、子供がいじめで自殺すると、教育委員会の人が出てきて、「把 握してませんでした」とか、「自殺の原因はわからない。いじめられ てたという報告は受けてない」などと発表してるニュースを目にし ますが、、、。
マスコミがちょっと調べても、「こんないじめを受けていた」という 話がすぐに集まるのに、なんで教育委員会の人は知らないんだろう? と思うことはありましたよねぇ。
教育委員会制度をどう改革したらいいのかは、議論が必要ですよ~。 この自民党の案で、いいんでしょうか、何か問題があるような、、、?
2段落目ですが、 >教育長と教育委員長を統合した常勤の新ポスト「代表教育委員(仮 >称)」を新設し、任免権を首長に持たせて責任を明確化した とありますが。
これだと、上の記事の「川勝平太・静岡県知事 VS 安倍徹・県教育長」 の争いとなると、安倍・代表教育委員(仮称)は、クビですよねぇ? まぁ、間違いなくクビでしょう。
3段落目、 >代表教育委員の任期は2年とする方針 だそうですが。
いやぁ~、「2年で成果を出せ~! さもないとクビだぁ~!」と言わ れたのでは、厳しいのでは、、、。 万年Bクラスだったヤクルトスワローズを優勝に導いた、あの野村監 督でも、優勝したのは、3年目でしょ。(@_@)
まぁ~、純ちゃん(小泉純一郎・元首相)のときは、郵政改革が「改革の 本丸」などと言われましたが、この言葉は最近は使いませんが、「戦後 レジームからの脱却」を唱える安倍っちとしては、教育改革が本丸な んでしょうかねぇ。
4段落目をごっそり引用すると、 >また、首長には教育行政の「大綱的な方針」を作る権限を付与。首 >長や教育委員、有識者らで構成する首長主宰の「総合教育施策会議 >(仮称)」を新設し、方針や教職員の人事案件などについて協議する。 >いじめや体罰問題が発生した場合は、首長が代表教育委員に是正措置 >を要求できるようにする。 だそうで。
やたら首長が顔を出すという感じですが、、、。(?) う~ん、「とにかく成績を上げろ~!」とか、「自虐史観からの脱却!」 と叫ぶ首長からヤイヤイ言われ、いやぁ~、教育ですからねぇ~、そ うもいかないんですよ~と苦労する「代表教育委員」の顔が目に浮かぶ ような気もしますが。(?)
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社説:自民の教委改革案 教育の不安定招く懸念 毎日新聞 2014年02月20日 東京朝刊
戦前の一律的な統制を改め、教育の地方分権と政治的中立性を柱と してきた戦後の教育委員会制度が、大きく変えられようとしている。
まとまった自民党案は、従来の教育委員長と教育長を統合し、首長 が任命・罷免する新「教育長」を設ける。一方で、首長が主宰する常 設の「総合教育施策会議」をつくり、新「教育長」も加わって大綱的 な方針策定や重要案件を協議する。
教委はそれに基づいて行政を執行する。また問題発生などで首長は 教委に措置をとるよう要求できる。
教委の位置づけは現行と同様に教育行政の執行機関だ。それで「教 育行政の政治的中立性」を担保したとするが、実質的に首長の意向を 強く反映し、実現させる仕組みだ。
議論をわかりにくくさせている一因は、わずか2カ月前に文部科学 相の諮問機関・中央教育審議会(中教審)が出した答申とのズレだ。
答申では、教育行政執行の最終権限を教委から首長に移し、首長が 任命した教育長がその「補助機関」となり、委員会は首長に勧告など をする「特別な付属機関」に格下げする案が示された。
だが、連立与党の公明党や自民党内にも、首長への権限移行で中立 性を維持できるのか懸念する意見や異論があり、いわば折衷的なもの として今回の案が調整された。
本来教育の制度論議は教育現場の実情や要望を十分踏まえ、それを 起点に進めるべきで、時の政治力学で形づくられるものではないはず だ。
また案は、問題に対応できるよう国(文科相)も教委に是正指導し やすくする法改正も柱とし、中央統制的な色合いものぞく。
教育委員会制度は、1956年に委員の公選制から首長による任命 制に切り替わった。今回の改革案は、教委は残るとはいえ、本質的に 首長が教育行政の実権を掌握するといっても過言ではなく、制度は根 底から変容することになる。
改革論議は、いじめや体罰問題で教委の対応が鈍く、責任のあいま いさを露呈したことから進められてきた。選挙で選ばれた首長が監督 し、指導力を発揮する仕組みは有用な面が確かにある。他面、政治色 を持ち込んだり、選挙の度に方針が変転したりして、公教育の現場を 不安定にする懸念がある。
改革について十分に国民的論議が高まっているとはいえない。これ を実施すればどのような状況がもたらされるか、プラス、マイナスを 含めた想定も不十分だ。
何のための改革か。現行制度変更で問題は改善するのか。今国会で 関連法案を通す前に、それらを広く論議して提示する必要がある。
毎日新聞の社説ですが。
4段落目、教育委員会の制度について、 >実質的に首長の意向を強く反映し、実現させる仕組みだ。 だそうで。
それから、下から4段落目では、 >本質的に首長が教育行政の実権を掌握するといっても過言ではなく だとか。
まぁ、実質的や本質的には、首長が大活躍することになるという改革 ですか。(?)
いやぁ~、でも、下から2段落目、 >これを実施すればどのような状況がもたらされるか、プラス、マイ >ナスを含めた想定も不十分だ。 と言うんでしょう。
こういうことになるかも、、、。(あくまでも私の想定です) 一番上の記事に出てきた「川勝平太・静岡県知事 VS 安倍徹・県教育長」 の例でいくと、、、。
川勝知事が安倍教育長をクビにして、自分が望むような子供の学力 を向上させてくれる人を後任に任命する、、、。 となると考えたら、甘い!
安倍教育長が、川勝知事に迫るんですよ、「知事、だから教育予算を 増やしてくれと要望したでしょ。なのに知事は公共事業を優先した。 それで、こういう成績になったんじゃないですか。 もしも、私をクビにするようなら、このことを公表しますよ!? いいんですか?」
選挙を控えた川勝知事は、「わかった、安倍クン。キミは留任だ」 となるのでは?!
下から3段落目に、 >選挙で選ばれた首長が監督し、指導力を発揮する仕組みは有用な面 >が確かにある とありますが。
選挙で選ばれる首長だからいい点もあれば、選挙に選ばれたいがた めに持つ弱点もありますよねぇ? まぁ、新「教育長」が政治からの影響を大きく受けるような制度に するのなら、ただおとなしく新「教育長」が、影響を受け続けるか というと、それはわかりませんよ。
新「教育長」も公務員になるんでしょうから、表立った政治活動は できないのでしょうけど、現職首長に対立する候補が当選したら、 自分はクビになる!と思ったら、こそこそと選挙運動なんぞする のでは?!
逆に、今度の選挙で現職首長が当選したら、自分はクビになるとい う状況になったら、対立候補の応援に回るかも!? 川勝知事に「次の任期満了で辞めていただく」と言われた安倍教育長 は、川勝知事の対立候補に、「知事は私の教育再生案に反対でした。 そのせいで学力向上が図れなかったんです!」などとチクるかも!?
市長選に立候補する候補が、”新「教育長」は誰々”と公約に入れ るくらい、政治の影響を受けるどころか、政治を左右するような状 況になるかも、、、。
そのようにして当選した市長と新「教育長」が任期途中で仲違いし たりして、、、。 渡辺喜美先生と江田憲司先生の例もありますし。(?) 市の教育行政は大混乱とか。 なかなか面白い教育行政となるのでは。(?)
テーマ:時事 - ジャンル:政治・経済
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