編集者より: この投稿は、カスタムのストリートビュー画像と Google Maps Platform を使用して構築されたドイツ最高峰ツークシュピッツェ山の山頂までのバーチャル ツアーを提供している Web サイト Zugspitze360.com の共同制作者 David Schmidta 氏によるものです。
兄のフィルと私は写真を撮るのが好きです。写真撮影のテクニックと想像力の両方を発揮できることに、いつも魅了されています。私たちは仕事では Web テクノロジーを専門としているため、ストリートビューと 360 度写真に関心を持つようになったのはごく自然なことでした。熱意と好奇心もあって、私たちは仕事の合間にあちこちで 360 度写真を撮影しオンラインに投稿していました。ある日、兄がドイツ最高峰ツークシュピッツェ山の登山を記録するというアイデアを思い付きました。
計画段階で、解決困難な多くのことに直面しました。登山をバーチャル化するには、どの程度の数のパノラマ写真が必要なのか。これらの写真すべてを撮影するには、どの程度の時間が必要なのか。休憩や充電はどこで行うのか。最終的に誰もが使える Web アプリを作ることは最初から明白で、その方法はすでにわかっていました。
これまでの経験から、Google Maps Platform が、360 度写真のホスティングを含め、有益かつ強力な一連の API を提供していることは理解していました。今回のプロジェクトでは、画像の量とサイズが膨大なため、大容量データをコスト効率よくホスティングする必要がありました。
パノラマ写真をアップロードするために、まずはストリートビュー アプリを使用した後で、Street View Publish API を使用しました。この方法で、バイナリ データだけでなく、パノラマ写真の実際の緯度・経度やパノラマ写真の相関関係などのメタデータも転送することができました。
カスタム構築のフロントエンドでは、Google Maps Platform の Maps Javascript API を使用してパノラマ写真を取得、表示しています。これは、通常のストリートビュー画像の表示に慣れているからです。Maps Javascript API では、このような操作方法を解説したとても詳しいドキュメントが公開されています。アップロードしたパノラマ写真のmatching ID を把握するため、情報を抽出するちょっとしたヘルパーツールをいくつか作成しました。さまざまなパノラマ写真をユーザーがナビゲートできるだけでなく、あらかじめ定めたツアーの見所にもユーザーがジャンプできるようにすることを目的としていました。
パノラマ写真とその正確な位置を照合する作業も難しいことに気付きました。険しい崖や狭い渓谷があるため、GPS の記録は必ずしも正確ではありません。期待される正確な位置というよりも、むしろクモの巣のような状態のときもありました。パノラマ写真をマップ内の対応する位置に配置し、さらに実際に歩いた経路を残すためのデータが必要でした。これを行うために Roads API を使用しました。Roads API によって、記録した GPS 座標を最も近い既知の道にスナップすることができました。また、より正確なものになるように、手作業でいくつか修正を加えました。
ZUGSPITZE 360° では、ツアー以外に小道や見所に関する情報も提供しており、追加の写真や該当する場所までの所要時間、距離などの詳細情報も合わせて示しています。また、ツークシュピッツェ山が登山口からどの程度離れているか、登山を開始できる起点に行くには出発点からどの経路をとるかを示したマップなど、登山を計画する場合に、登山前の検討や準備に役立つ貴重な推奨事項も多数掲載しています。これを行うのに、Directions API が役立ちました。
最後になりますが、登山者が自身の期待を共有できるようにしたいと考えていました。そこで、Street View Static API を使用して、ツアーの共有リンクに各パノラマビューを共有可能な形式で含めました。
Google Maps Platform のおかげで、自分たちの構想を実現することができました。最初は単純なアイデアだったものが、あらゆる人々を支援する複雑なプロジェクトに発展しました。このプロジェクトを実際に利用する人がどれほどいるのか、見当もつきませんでした。当然ながら、最も顕著な利用者は、テクノロジーや写真撮影というバックグラウンドが似ている、同じ志を持つ人々ですが、それ以外の多くの人々からもコメントが寄せられています。山頂に上ることを夢見て、家族を Höllentalangerhütte(山小屋)に連れて行った父親がいます。どのような用具が必要かもわからない登山初心者もいます。登山ルートを把握しており、プロジェクトを利用してフォロワーに危険な箇所を示している熱烈な登山家や登山指導者もいます。数十年前にこの山を登ったが、年齢や健康上の理由からこのルートを登れなくなった人から寄せられたコメントは最も心動かされるものでした。
編集者より: この投稿は、Andrew Lookingbill と Ethan Russell によるものです。Googler 歴が長い 2 人の目標は、世界をマッピングして、世界中からアクセス可能な便利な地図を作ることです。絶え間なく進化する世界に適した地図を Google がどのように構築しているのか詳しく紹介していきます。デベロッパーには、革新的なユーザーエクスペリエンスを提供するために必要となるデータを、企業には、企業活動を最適化するのに役立つ位置情報ベースの知見を合わせてお伝えします。今回は、マッピングの基礎の紹介です。
十億以上の人々が Google マップを使って世界各地を探索しています。数百万ものアプリ、エクスペリエンスが Google のデータを使って構築されており、幅広いユーザー層やユースケースに対応したマップを Google はどのように構築しているのかという質問を受けることが多くなりました。その答えは、10 年以上にわたる基礎作りと、最新かつ正確なデータおよび知見を求めるユーザーの期待に対応できるようテクノロジーを改良することへの強いこだわりにあります。
画像への初期投資
Google は、Google マップと Google Maps Platform (旧称 Google Maps APIs)を発表して、わずか数年後にストリートビューを発表しました。一般ユーザーにとって、ストリートビューは自宅にいながら全世界をバーチャルに探索するのに役立ちます。Google はこの豊富な画像データセットを企業が利用できるようにしています。企業は自身が所有するアプリで実世界のコンテキストを提供することができます。たとえば、Trulia のような不動産サイトでは、Web サイトとアプリを使用して住宅購入予定者が近隣をバーチャルに探索して、好きな場所を見つけることをサポートをします。
Google のプラットフォームを使ってミッションクリティカルなアプリ開発を検討している企業にとって、信頼できる最新情報の提供は不可欠です。そのため、Google では、米国地質調査所、メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)、その他の自治体や宅地造成業者など世界中の 1,000 以上の信頼できるデータソースを使用しています。
Google の画像解析と第三者機関のデータを組み合わせることで、顧客にビジネスの原動力となる最も正確かつ信頼できるデータを提供しています。例えば、Lyft や mytaxi などのライドシェア企業に対して、乗客の乗車 / 降車位置情報、最速ルートを運転手が取れるように交通量に応じたルート設定機能を提供しています。Google は、ルートが適切でなかったり乗車時間に遅れると、顧客がサービスを二度と利用しなくなる可能性があることを理解しており、信頼できる第三者機関とデータを簡単に共有できるようにしています。そこから、迅速にデータを取り込んで、世界中のライドシェア企業がカスタマーエクスペリエンスとビジネス効率を向上するのに役立つ機能に転化しています。
Google Maps Platform を使用した mytaxi のナビゲーション
実際の人々、実際のインサイト
データと画像は、地図作成の重要な要素です。ただし、データと画像は静的であるため、必要とされる特定の場所のコンテキストが必ずしも得られるわけではありません。通りのどこにいるかをコンテキスト化するのにストリートビューが役立つと考えるのであれば、レストランやコーヒーショップなどの特定の場所をコンテキスト化するのにユーザー作成コンテンツが役立つと考えるでしょう。熱烈なローカルガイド コミュニティ、アクティブな Google ユーザー、および Google マイビジネスを使用している事業主のおかげで、Google には道路閉鎖から特定の場所の雰囲気や新規ビジネスなどにいたるまで、ユーザーから毎日 2,000 万件もの情報が寄せられています。そして、情報が正確であることが十分確信できる場合にのみ、これらの情報を公開しています。
Google では、世界中の 1 億 5,000 万を超える場所に関してデータセットを構築することが可能になっており、Places API を通じてこのデータセットをデベロッパーに提供しています。Places API は、場所の名前、住所、評価、クチコミ、連絡先情報、営業時間、雰囲気に関する豊富なデータを備えています。このデータを使うことで、ユーザーはただ単にレストランを見つけるだけでなく、ベジタリアン向けのメニューがあり子供にも適したレストランを見つけることも可能です。
ただし、すべての家に実際に番地があるとは限りません。そのため、Google マップと Google Maps Platform では plus code をサポートしています。plus code は番地と同じように機能します。これにより、世界中の誰もが、友人や配送サービスと共有したりメールの送受信に使用したりできる住所を持つことが可能です。plus code はオープンソースであるため、どのデベロッパーでも入手、使用でき、Places API や Geocoding API にも組み込まれています。
これらの地域の地図化を支援し、すべての人々に住所を付与し、Google の API 製品にアクセスできるようにすることで、企業や地方自治体が地域社会に向けたサービスを向上でき、ロケーションベースの新しいエコシステムを成長させる機会も増大します。plus code の使用については、こちらにお問い合わせください。
長期にわたる取り組み
Google で 10 年余りを過ごした今でも(2 人合わせると 25 年)、実際の世界の変化に遅れをとらずついていく地図作成にワクワクして取り組んでいます。世界が変化するにつれ、人々を支援するためだけでなく、ビジネスの原動力となり、企業活動、業界、さらには世界をも変革するロケーションベースのツールを提供するために、Google は常に技術革新を行っています。
次回は、さまざまな地域での地図作成の課題に目を向け、これらの課題を克服するのに画像がいかに役立っているのか、これが企業やデベロッパーにとって何を意味するのかについて説明します。Google Maps Platform の詳細については、Google の Web サイトを参照してください。
本投稿に寄与したカスタマー エンジニアリング部門グローバルリードの Dave McClusky に感謝の意を表します。
Google Cloud に代表されるクラウド技術の進化が引き起こすその先の世界を、機械学習、VR / AR、IoT などの領域で活躍されているスタートアップの方々と一緒に議論するイベント「INEVITABLE ja night」。
第 10 回目となる今回は、「事業戦略と IT の融合:テクノロジー企業化への不可避な流れ」がテーマです。あらゆる業種、業態の企業において、事業戦略と IT の融合が一層求められています。そんな中で、どのような組織やリーダーシップが必要なのか、リーダーが注目するテクノロジーやエコシステムは何なのか? について、掘り下げていきます。
Google からは、ワークトランスフォーメーションについて、先日行われた Cloud Next ‘19 in Tokyo で発表された製品・サービスや活用事例を中心にお話します。
講演会後には恒例の交流会も行います。参加者様同士の交流はもちろん、日頃の業務の課題や悩みについても、ご相談 / 共有いただける良い機会となります。
準備ができ次第、API 29 でコンパイルしたAPK、またはオプションで API 29 を対象とする APK アップデートを Google Play に公開できます。アップデートしたアプリが Android Q でも古いバージョンでも問題なく動作することを確認するために、Google Play テストトラックを使ってみてください。トラックを使うと、ベータ版 5 のユーザーを含む少人数のユーザーから初期段階でのフィードバックを安全に入手できます。その後、製品版への段階的ロールアウトを実施します。