サイボーグライダー!
サイボーグライダーサイドカー!
ジャガーライダー!
マシーンザボーガー!
サイボーグライダーたんけん車!
サイボーグライダーミニバイク!
白炎王ライダー!
そうさこの世のドブさらい!
悪にゃめっぽう強いやつ!
なにかありそうなサイボーグライダー軍団!!
小学館が自社の特写を活用したジャンボーグAの写真集を発売するそうです。
そうだとすれば、ウルトラマンZ完全超全集ストレイジboxを無理して購入した甲斐がありました(^^
このヒーロー写真集シリーズは「ウルトラ+円谷ヒーロー」ということで続いてウルトラマン80とウルトラマンレオが発表されているのですが、個人的にちょっと微妙です。 ジャンボーグとレオはどちらも低予算に苦しんだ作品なので、特撮美術面での見所は宿命的に薄い。 エイティは講談社との二元掲載だったのでスチールへの飢餓感があまりありません。
いきなりサンダーマスクや突撃!ヒューマン!!を出せとは言いませんが、せめて初期ラインナップにキカイダーかライオン丸、あるいはゴレンジャーあたりが入っていれば期待がより大きくふくらんだのですが…
とはいえ特写を活用したヒーロー写真集発売というジャン・ファイト!を決断してくれたのはうれしいし、買い支えていくつもりです。 小学館には今後他社作品ヒーローまで展開するツー・ダッシュ!!を期待しています。 まずはジャンボーグが実績を作らないと始まらないので、お読みのみなさまも 公式サイトでの予約を、ぜひ(書店流通は無いそうです)。
以下は蛇足です。
掲載しているヒーロー人形は放送当時にタカラが発売した変身サイボーグ1号の変身セットです。 せっかくキカイダーを取り出したので、サイドマシーンに乗せてみました。
メディコム版には手が届かないので、画像の現物は2000年代前半ころ出回った香港製の海外正規品です。
作りは精密とは言い難いですが、サイボーグにはこのくらいがちょうどいいでしょうか。 なおキカイダーのベルトはテキトーな自作品です。
「ジロー、おれも乗せてくれよ」 「いいよ、にいさん」
「……ちょっと狭いな」 「そ、そうだね(汗」
ジュワッ!
デュワァッ!
ウルトラセブンがふたりいる?
困惑するアギラ(笑 (丸昌5円ブロマイドより)
タカラが1972年に発売した変身サイボーグ1号の変身セット・ウルトラセブン。 生産時期によって仕様の異なるバリエーションが存在しています。
前期生産分は白成型のマスクが銀塗装されています。 ビニールスーツは透明度が高く、紅色っぽい暗めの赤になっています。
スーツの透明感は内蔵素体の関節部が透けて見えるほどです。 (画像ではニューコンバットジョーを使用)
プロテクターは熱処理でディテールが刻まれた上に銀塗装されています。 なお最初期生産分ではこうした処理は無く、線画のイラストのようにプロテクターが描かれただけだったそうです。 そのバージョンはたいへん稀少で入手困難なようです。
後期生産分はマスクが銀成型に変更され、スーツはほとんど透けない朱色っぽい赤になりました。
プロテクターのディテールは前期より浅くなっているようですが、これは個体差かもしれません。
初期変身セットのスーツは左の肩口が鬼門のようで、どちらも切れた形跡があります…
本来はグラブとブーツにも色調の変化などあるのかもしれませんが、画像では手持ちの適当なダブリパーツを使用しているのでそのあたりはわかりません(^^; さらにネタばらしすれば、2種のマスクと2種のスーツはすべて別個に入手したものを組み合わせた状態なのです(ひどい
以上の変身セットについての情報はオモチャ好きなら常識?でしょうから、今回は別な情報も。
サイボーグと同じ1972年に発売されたブルマァクの30㎝サイズ・マスク取れ仕様のウルトラセブンソフト人形。 画像の個体はソフトビニールの材質がかなり軟質で、紅色っぽい暗い赤で成型されています。
こちらの個体は可塑剤が抜け切ってしまったように材質が固く、色は朱色っぽい赤です。 偶然ながら、変身セットと同じようなバリエーションが存在しています。
これらは2体に対してマスクはひとつしかありません(^^; しかも例によってすべて別個に入手したものです。
経済力の後ろ盾を持たないオモチャ好きは、イロイロと要らぬ苦労をしょい込まざるを得ないのですね…(泣笑
ところで、ウルトラセブンの主題歌に関しておかしな思い出があります。
1970~71年のこと。 近所の友人のひとりが、自分のレコード(またはソノシート?)では2番を「モロボシダシの~」と歌っていると言うのです。 そんなバカな、と数人でその子の家に行き、それなりにちゃんとしたステレオセットでそれを聴かせてもらいました。 すると確かに「モ~ロボシダシの~」と歌っているので「なんだこりゃ!」とみんなで爆笑しました。
その後はそんなカバー版を聴いたことがないし、そもそも各社共通で日音の音源を使用できたのにわざわざそんなカバー版が作られていたかどうかもあやしく感じられもします。
これは自分の記憶違いなのでしょうか。 「モ~ロボシダシの~」というセブン主題歌をご存知の方は、ぜひご教示下さい(^^;
タカラが1973年に発売したサイボーグライダー・オートバイセット。 前年発売の変身サイボーグ1号を本体に組み込み、言わばオートバイに「変身」させてしまうという構造はインパクトがありました。 クリアパーツで構成されたデザインも実にカッコイイです(^^ サイボーグライダー発売時には専用の武器セットも用意されました。 画像はミサイル系を中心とした武器セットNO.1。 こちらはドリル、ノコギリの回転系とマジックハンドが売りの武器セットNO.2。 NO.1・2は同時に発表されましたが、発売自体はNO.1が少し先行したようです。 価格は各500円。 これらはゴム軸とプラの凸部を本体側の凹部にはめ込む構造です。 各セットにはサイボーグ1号の腕に付けるジョイントパーツも同梱されています。 これを使えばサイボーグ1号の武器としても遊べます。 1号用の初期の武器(サイボーグセット)はソフトビニール製ワンパーツで怪獣・怪人要素も含んだものでした。 ライダー用の武器セットは、1号の武器をシリーズの方向性に合わせてリニューアルする意味合いも兼ねていたようです。 また、のちに発売されたサイボーグステーションCX-1にも共通ジョイントが設けられていました。 少し期間をおいて追加された武器セットNO.3では「サイボーグ武器セット」と改名され、1号のための武器であることが強調されています。 価格は値上げされて600円です。 目を引くのはロケットパンチのような武器で、マジンガー人気の影響が表れているようです。 NO.3では一部の武器が直接1号に取り付けられるように改良されており、サイボーグセットのリニューアルであることが明確になっています。 のちに武器セットNO.1も、同じ台紙に変更されました。 失くしやすいミサイルに予備が付くようになってありがたい配慮ですが、その変更のためか新たなST番号で翌1974年の発売だったようです。 価格も600円になっています。 なお武器セットNO.2の新台紙バージョンはまだ見たことがなく、発売されなかった可能性も考えられそうです。 発射系の武器が無いからか、人気がいまひとつだったのでしょうか? 以上の2種とは別に、「サイボーグセットX」という台紙のバージョンも存在しています。 これは当時見た記憶がなく、なんとなく「武器セットの最終バージョンなのかな」と想像していました。 近年ようやく入手してみると、ST番号は「サイボーグライダー武器セット」と同じままで、ミサイルパーツの予備も付属なし、価格は500円となっています。 台紙がひとまわり小型化されていることも考え合わせると、オイルショックの影響が激しかった1973年末期から74年初期ころの一時期に紙不足に対応して作られたバージョンなのかもしれません。 台紙の表面にはサイボーグライダーの画像掲載は無く、位置付けが「1号用武器セット」に変わっているのがわかります。 この「サイボーグセットX」も、武器セットNO.2のものは見たことがありません。 そもそもNO.1という表示が無いので、この時点でNO.2は絶版になったのでしょうか? 詳細をご存知の方はご教示ください…(^^;
タカラが1972年に発売した変身サイボーグ1号。 その特徴はコスチュームの着せ替えでさまざまなヒーローに変身することですが、同時にオリジナルキャラクターとしての商品展開もおこなわれました。 初期のオリジナル商品としては「サイボーグセット」と「超人セット」が発売されています。 サイボーグセットは1号の手・足に取り付けるソフトビニール製の武器パーツです。 画像のようにメカニックなもののほか、昆虫の手足やカニの手といったものも含まれています。 これらはおよそヒーローらしからぬ武器で、その後のシリーズの展開とも相容れない印象です。 オリジナル変身セットである超人セットも、同様に怪物的な要素の濃いデザインになっています。 初期のオリジナル製品がこうした方向性を含んでいるのは、サイボーグの発売時期と「第二次怪獣ブーム」との関係がその原因ではないかと想像しています。 変身サイボーグ1号の発売は1972年7月ころだったようです。 企画・開発の本格化がざっくりと半年前くらいとすると、1972年1月ころ。 新マン・ライダー・スペクトルマンの三本柱に前年末からシルバー仮面とミラーマンが加わり、第二次怪獣ブームがますます盛り上がっていた時期です。 71年の年末商戦から展開していたGIジョー正義の味方シリーズの好評が、変身サイボーグの誕生につながっていると思われます。 当時はブームの中心が帰ってきたウルトラマンから仮面ライダーに移行し、ダブルライダー共演の実現などもありライダー人気がピークに向かっていたころです。 一方で、言葉通り「怪獣」の人気もまだ持続しており、ニュータイプの怪獣としてのショッカー怪人の人気や周知率が高かったのもこの時期の特徴だった印象があります。 写真素材の不足していた番組前半のショッカー怪人たちを「キャラクター撮影会」で再登場させ、玩具や書籍で大量露出されたのが71年終盤~72年序盤の時期です。 この点は、72年春季以降にヒーロー番組が乱立して敵の怪獣までは興味や商品購入が追いつかなくなり、ヒーロー主体の「変身ブーム」に変質していった時期とは少し様相が異なっていたと思います。 こうした状況を背景に開発された変身サイボーグは、怪獣ブームの要素としてのショッカー怪人の魅力も意識していたのではないでしょうか。 サイボーグセットや超人セットに見られる怪物的な特徴は、そのあらわれのように思えます。 サイボーグ1号は発売後すぐに大人気となり、敵キャラクター「キングワルダー1世」の登場でシリーズ化されました。 この時点で怪獣・怪人要素はワルダー側に移ったため、以後のサイボーグは純粋にメカニックなものになっていきます。 翌年発売された「少年サイボーグ」では武器セットはシルバーメッキのクールなものになり、オリジナル変身セットもヒーロー然としたデザインになっています。 その後はサイボーグ1号の武器や超人セットもよりヒーローらしいものにリニューアルされました。 サイボーグシリーズの成功でタカラのオリジナルSFラインはアンドロイドAやミクロマンへ発展していくことになります。 そうした中で異質な怪獣要素を持つサイボーグ初期製品には、捨てがたい独自の魅力を感じます。
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