つなぎ更新です。
タカラが1974年に発売したアンドロイドAシリーズ。
発売3年目を迎えて人気が低下していた変身サイボーグ1号をリニューアルするようなかたちで登場し、胸部開閉と頭・手足・内臓メカの脱着・交換を特徴としています。
画像中央がアンドロイドA、向かって左はアンドロイドA超人、右はアンドロイドAロボットです。
黒いヒーローというのは当時としては異色でしたが、スモークブラックとシルバーメッキの組み合わせを活かしたデザインはじつにカッコイイです。
特に超人はポイントにエメラルドグリーンが加えられていて、個人的に大好きなキャラクターです。
一方ロボットは有機的なボディと無機質な頭部・手足がアンバランスですが、『でもそこがいい!』と思っています。
このころのタカラはフォルムのおもしろさよりリアルなディテールによるメカニック感を重視していたようで、同様な印象はミクロマンのタイタンやタイマニックにも感じられます。
アンドロイドAにはA3サイズを折りたたんだリーフレットが付属しており、各キャラクターのさまざまな設定が掲載されています。
そこに書かれたアンドロイドAのキャッチコピーは電子の輝きビッグブラック。およそ小学生向け玩具とは思えないクールさにしびれます。
なお、画像のリーフレットは発売当時にタカラから郵送されてきたものです(内容は商品付属のものとまったく同じ)。
前年にサイクロンマークを10枚集めてタカラに送っていたので、その住所を元に送られてきたようです。
ただし当時はゲッターロボのプラモデルや超合金を最優先にしていたのでアンドロイドAの購入には到らず、リーフレットをながめて「欲しいな~」と思うばかりでした。
これ以前にサイボーグジャガー新発売時にもタカラから告知絵ハガキが送られてきましたが、そちらは残念ながら現存していません。
ちなみにサイクロンマーク10枚でもらった変身セットはレインボーマンでした。
ウルトラでもライダーでもなく、サンダーマスクやキカイダーでもなく、なぜよりによってレインボーマン?とちょっと不満だったのを憶えています(^^;
アンドロイドAの人気はいまひとつだったようで、商品展開は上述の3キャラクターのみで終了しています。
成人後にデッドストックを入手して初めて現物を手にしましたが、各キャラクターで部品の交換が出来る以外は特にギミックのない大きめの可動人形にすぎず、遊び甲斐や拡張性に欠ける印象を受けました。
サイボーグの売りのひとつだったテレビヒーローへの変身がなくなったのも魅力を低下させていたと思います。
翌年には敵キャラクターとして宇宙人3種とその円盤などが発売されましたが、商品サイズが異なるので戦わせて遊ぶには違和感があり、有機的なつながりは生まれませんでした。
このころはロケットパンチに代表されるギミックを持つジャンボマシンダーや超合金、5ミリジョイントによって互換性と拡張性のカタマリというべきミクロマンなどが人気を集めていました。
見た目はかっこよくてもさしたるギミックのないアンドロイドAが短命に終わったのは無理からぬことだったかもしれません。
のちにタカラは「見た目はかっこよくてもさしたるギミックがなく遊び甲斐が薄い」という失敗をタイマニックでも繰り返すことになりますが、当ブログとしてはタイマニックも好きなのでいずれ取り上げたいと考えています。