タカラSFランド系のオモチャを一カ所にまとめようと整理しています。
ひさしぶりに出て来たアクロイヤー・レッドスターは発売当時に遊びまくった個体なので、メッキがほとんど剥がれてしまっていました。 今回、思い切ってガンダムマーカー・メッキシルバーを塗ってみたところ…
かなりいい感じに復活しました! ミニロボットマンは中古での入手時から頭部メッキが剥げていたので、同様にメッキシルバーで補正しました。 オリジナルの美品・完品はコレクターさんが保存しているでしょうから、自分の手元のものは自分なりに楽しもうと考えています。 もう残り時間も少ないことだし…(^^;
ところで、タカラSFランド系で気になるのが「ビクトリー計画」です。
サイボーグシリーズの売れ行きが低迷してきた1975年にミクロマンとサイボーグを同一の世界観として「タカラSFランド」と総称し、専用パーツを使って双方の商品を一緒に遊ぶのがビクトリー計画ということのようです。
1975年1~2月ころ制作されたと思われるミクロマンのブックレットに記載があり、続く3~4月ころ作られたらしい宇宙人のブックレットでも紹介されています。
上掲のミクロマンブックレットより。 ミクロマンが片貝博士の協力で作ったという金属製のミクロ円盤は、なぜか宇宙人のUFO-7の形状になっています。
こちらは宇宙人ブックレットより。 アンドロイドAと変身サイボーグの世界観が共有されたことはこの冊子で明かされました。 ここで掲載のミクロ円盤はまた違うデザインになっていますが、後に発売されたミクロ円盤UFOとはまったく異なります。
これらのイラストで示されるビクトリー計画はサイボーグ1号・ジャガー・アンドロイドAの本体に、サイボーグライダーやミクロマンのバルクリフターなどのパーツと専用の新規パーツを組み合わせるのが主眼となっているようです。 ただし掲載されたイラストのメカは、どれもなんだかよくわからない中途半端な形状に見えます。 また、この時点でサイボーグシリーズの各人形を所有し、かつ新シリーズのミクロマンも相応に買っているという子供の数はそう多くはなかったのではないでしょうか。
マスとは言えないユーザーに向けて、よくわからない形状の新規専用パーツを展開しようというのは方向性にちょっと無理があったように思えます。
その後のビクトリー計画には具体的な進展はなかったようですが、9月ころのロボットマン発売に際して「大きなドール・サイボーグ、小さなドール・ミクロマン、動くドール・ロボット」という3シリーズの総称ということになったようです。
具体的にはロボットマンにサイボーグシリーズと組み合わせるためのアダプターパーツが同梱され、組み合わせ例の画像が公開されています。
タカラSFランド大全集(講談社1999)より。 アンドロイド超人の画像はロボットマン前期箱に掲載されています。 これらを再現するにはロボットマン本体だけでなくドリル戦車セットとブルドーザーセットも必要で、子供にとってのハードルは高そうな一方、出来上がるメカはなんだかアンバランスで中途半端な印象です。 これを積極的に実現しようとする子供が多かったのかは疑問が残ります。
この時点でビクトリー計画は大幅に規模縮小され、新規制作パーツはこのアダプターパーツだけに終わったようです。 ロボットマンは当初サイボーグロボットと呼称されて「動くドール」として新シリーズ商品とするもくろみがあったようですが、結果的にミクロマンシリーズに吸収されたかたちになりました。
以前からビクトリー計画の見本写真を再現したいと考えていたのですが、残念ながらドリル戦車セット・ブルドーザーセットは未入手です。 とりあえず代用パーツを使って雰囲気だけでも再現してみました。
う~む、やっぱり微妙……(^^;
ウワサのダイアクロン・ロボットベース、うちにも届いています。
ホントにでっかくてカッコイイな~
……あれ、なにか違いましたか?(スットボケ)
付属のベースアタッカーに破損があったので修理します。
PP発泡シートを使って、欠損部分を目見当で復元。
真鍮線を芯にして接続、ガンダムマーカーで着色しました。 色味の合わせは要検討ですね。
つなぎ目はそのままですが、ポイントは「格納した時のチラリズム」なのでとりあえずこれでよしとします(^^;
箱はいろいろ破れがあるので木工用ボンドで慎重に修復します。 付属パンフは折れが多いので、重い本の下敷きにしてしわ伸ばししています。
メッキ部分は「メッキララ」というクリーナーを使ってみました。 皮脂に由来する白い汚れが落ちるかと期待しましたが、使ってみた実感は「汚れは落ち切らないままだが、全体の反射率が確実に底上げされる」という感じでしょうか。 40年ものの汚れだから、このくらいが限度ですね…
ともあれ、眼前に展開するダイアクロン・ワールドに大満足です(^^ フリーゾンミサイルの太ももへの付け外しは寿命が縮むから、二度とやらないかな~
下半身をアクロカノンに換装したメカアクロイヤーと、ジャイアントアクロイヤー。 脅威の2大戦力が出現!!
メカアクロイヤーとアクロカノンの合体は当時から広くアナウンスされていましたが、初めてやってみました。 2体並べると意外に身長差があります。
ジャイアントアクロイヤーはマイクロノーツ版のユーズド品です。 なぜかアームロイドタックスの太ももパーツが両方左脚の不良品だったため、タックスのみ国内版を追加入手しました。 赤いシールが色褪せ気味なのが残念。
メカアクロイヤーとアクロカノンはデッドストックを入手しました。 メカアクロイヤーは実家の物置に当時品が眠っていて、ちゃんとシールも貼ってあるからそちらを使いたかったのですが……昨今の状況ではちょっと無理でした。
どちらも関節の可動域は小さいので、ポーズ付けはなかなか難しいです…
ガレージキットなどではこうしたキャラクターをより可動するようにしたものも存在するようですが、形状自体もアレンジされてしまう場合が多いようです。 形状を崩さないまま可動域を広げるようなアフターパーツが開発されるといいのですが……いまさらそんなことは無理でしょうね(^^;
3Dの設計・プリント技術が使える人なら、すでにやっているでしょうか?
今回は無意味な思い出話です。
M101ジョージとクリアーミクロマン。
こうして並べると結構身長差がありますね。
ミクロマンの発売は1974年7月です。 当時、初めてミクロマンに接したのは行きつけのスーパーでした。 それまでに広告やCMなどはまったく展開されていなかったようで、オモチャ売り場で初めて目にした時に強く印象に残ったことを憶えています。 中でもクリアーミクロマンは変身サイボーグをそのまま縮小したように見えて「これはサイボーグを作っていた人たちが出した新しいオモチャなんだな」と直感しました。
そのメカニック感や精密さに心惹かれたものの、しばらくはミクロマンを手にすることはなく、実際に購入できたのは76年のタイタン・スパイマジシャンの時期になってからでした。 どうして2年近くもミクロマンを手にしなかったのか思い返してみると、初期の展開時期が完全にゲッターロボと重なっていたからだったようです。
ゲッターの放送開始は74年4月なので玩具などの展開は同年夏ころ以降に本格化しています。
マジンガーZと同等かそれ以上にゲッターロボにハマっていた自分は小遣いや誕生日・クリスマスなど子供にとってのあらゆる資源をゲッター玩具に注ぎ込んでいて、ミクロマンやアンドロイドAは素通りせざるを得なかったのでした…
当時の商品販売時期は現在のように厳密に放送期間とリンクしていたわけではないので、翌年シリーズがゲッターロボGに変わっても旧ゲッター商品も相応に流通していました。 そうした状況は76年初頭ころまで続いていた印象で、自分がゲッター3の超合金を買ったのは76年正月ころだったような気がします。
ゲッターGにはさほど思い入れは無くて、75年春以降も旧ゲッター玩具を追い続け、結局…
超合金ゲッター1・2・3 ポピニカイーグル・ジャガー(ベアーは届かず) ミニソフト人形ゲッター1・2(3は届かず) ゲッターロボドッキングゲーム
(以下プラモデル) ゲッターロボ秘密基地(電動ゲッター1同梱) ゼンマイミニゲッター1 ゼンマイイーグル・ベアー(ジャガーは届かず) ミニゲッターマシン1・2・3(ミニプラモ3個セット) モデルボーグゲッター1 (ついでに) てんとう虫コミックス全4巻
といったオモチャたちを手に入れました(ジャンボマシンダーははじめから諦めていました…)。 子供の自分が一作品でこれほどのオモチャを集められたのはゲッターロボだけです。 それだけ好きだったんですね~(^^;
その後はようやくミクロマンも買い始めたものの、すでに初期のミクロマシンシリーズは絶版。 さらにコンバトラーVで巨大合体超合金が登場したりスーパーカーブームが来たりもして、ミクロマンだけに深く関わるまでには至りませんでした。 残念ですが、当時の小学生としては仕方なかったでしょうね…
画像のM101ジョージは、ガンプラブームのころに学校近くの模型店で見つけたもの。 すでにニューミクロマン時代になっていましたが、ニューミクロのカートン箱に旧ミクロマンもいくつか残っていて、なんとかM101だけは確保しました。 スカイランブラーは近年入手したものです。
タカラが1970年代に発売したSF系人形素体を並べてみました。
1972:変身サイボーグ1号 1973:少年サイボーグ 1974:ミクロマン、アンドロイドA 1975:宇宙人 1976:ゴワッパー5 1978:タイマニック、Zマン55 1980:ダイアクロン
リカちゃんの男児版=GIジョーという人形遊びから出発して、次第にサイズを縮小しながらマシンとの連携がメインとなってゆき、最終的にダイアクロンでは人形は記号的な存在になっています。
本当はフードマン(1978)も並べたかったのですが発掘出来ず…(^^;
これらの中でゴワッパー5とZマン55はキャラクター作品からの商品化なので、通常はいわゆるタカラSFランドには含まれないようです。 ゴワッパーはマグネモのマシンに搭乗するだけだし関連書籍での紹介実績もあるのですが、Zマン55についてはマスな媒体で詳しく紹介された例を見たことがありません。
最近になってようやく、人形(Zマン55)-マシン(ボレット)-基地(エアダッシュコスモウイング)という全体の構造を理解しました。 これは同時期のフードマン-キットマシーン、タイマニック-マグネフレームと比較しても格段に緻密でよく練られたシステムなのですが、なまじキャプテンハーロックのキャラ商品の中で発売されたためにそうした本質がほとんど知られないまま埋もれてしまったようです。
当時ハーロックは毎週見ていましたが、コスモウイングやボレットはほとんど印象に残っていません。 それに「ハーロックといえばアルカディア号」なのに、肝心のアルカディアの玩具はキャタピラ走行のスーパーコントロールをはじめイメージの合わないものばかりでガッカリでした。 コスモウイングやボレットはコスモゼロやブラックタイガーと違ってキャラクター性が希薄で、同時展開していたタカトク版も含め、いろいろ玩具が出ていても興味を惹かれませんでした。
エアダッシュコスモウイングは当時テレビマガジン掲載の広告で見て、クリアブルーの成型がきれいでちょっと「いいな」と思いましたが、戦闘機を基地扱いしているのに違和感があったしZマン55との連携システムまでは気付きませんでした。
エアダッシュコスモウイングはデッドストックを入手できたので、いずれZマン55システムの全体像を取り上げたいと考えています。
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