青いウルトラホーク2号
トイマーク製のフリクション動力ウルトラホーク2号、画像の現物は機首先端が欠けたジャンク品です。
トイマークはセブン本放送時にウルトラホークとポインターのプラトイを発売しており、これらはマルサンのプラモデル・ソフト人形と並んで当時の主力玩具だったようです。
最終話では少年の部屋に飾られた玩具として劇中に登場しています。
しかしセブン関連のムックなどでは、なぜかトイマークのプラトイはほとんど紹介されたことがありません。
2000年代になってから、セブンの関連商品を徹底紹介している有名サイトで初めてその存在を知りました。
画像の青いホーク2号はそのサイトに掲載が無いので今回取り上げてみました。
トイマークのウルトラホークは電動ノンストップ(机の縁などでも落ちずに走り続ける)、電動アップダウン(機体を上下動する)、ノックダウン(フリクション動力)の3シリーズで発売されたそうです。
放送終了後にはタカトクからアップダウンとフリクションが再版されていたようですが、72年以降はプラトイの玩具化権利がブルマァクに移行したため姿を消したようです。
第2次怪獣ブーム時期は「ウルトラ玩具といえばブルマァク」という印象が強いため、トイマーク・タカトク版のプラトイは忘れられた存在になってしまったようです。
トイマークのウルトラホークは入手困難で、手元には画像のようなジャンク品しかありません。
ホーク3号の尾翼はなんとか修復したいです…
トイマークはセブンの半年後に放送開始したマイティジャックでもプラトイを発売しています。
画像はデッドストックが多く出回っているブリスター版の電動ノンストップ・エキゾスカウト。
装丁は同クラスのウルトラホークよりも簡略化されているようです。
画像のピブリダーは電動ギミックの高級玩具なのにフリクション版ホークと同じ青色成型になっていて、なんともチープな印象です。
電動ウルトラホークではシルバー成型に銀塗装が重ねられていましたが、MJシリーズではそこまで手をかける余裕がなくなっていたのでしょうか。
ピブリダーの箱裏に掲載された写真より、やはりシルバーボディの方がカッコイイな~。
当時の売り場にはこんなディスプレイがあったのでしょうか。
なお、画像のMJ号は1969~70年に購入した記憶があります。
きっかけは、近所の年長の子供の家でものすごく巨大でリアルなMJ号を見せてもらったことでした。
体感的には80センチくらいあった印象で、おまけに各艦載機も格納されていて本物そっくりに見えました。
それからは自分もそのMJ号が欲しくて欲しくて、何度も親にねだって、しばらくしてようやく買ってもらえることになりました。
ところがどこに行ってもそんなMJ号は売っていなくて、しかたなく代わりに買ってもらったのがトイマークのMJ号でした。
現在ふり返れば、見せてもらった巨大なMJ号は今井科学の最大サイズイージーキットの完成品だったのでしょう。
実際には40センチくらいだったと思いますが、幼児にはおそろしく巨大に感じられました。
今井は69年夏に倒産しているので、自分が探したころには市中在庫が無くなっていたのかもしれません。
トイマークのMJ号は、水色の本体に白い艦橋、おまけに赤い煙突?まで付いていて、自分が欲しかった本物みたいなMJ号とはほど遠いもので、幼児ながらがっかりしたのを憶えています。
今では今井のジャンボMJ号は(再版なら)容易に入手できますが、トイマークのMJ号はすっかり入手困難になってしまいました。
もっと大切にして、残しておけばよかったです…(^^;