「マジーンゴー!」
「ファイヤー…
オン!」
「スクランブル…
ダーッシュ!!」
出撃!!
というわけで、本年もよろしくお願いいたします。
困難が多くても、紅の翼を得て力強く進んで行きたいですね(^^
バンダイ模型は1975年のジョイントモデル以前に、同社初の関節可動ロボットプラモデルとして
モデルボーグシリーズを発売しています。
当ブログでは以前からモデルボーグを詳しく取り上げたいと考えていましたが、グレートマジンガーの組み済み状態を紹介する目処が立たなくて停滞していました。
今回ようやく、パーツ不足のジャンク品ですが組み済みグレートを入手できました。
画像の現物は破損はないもののスクランブルダッシュ、ブレーンコンドル、マジンガーブレード、腕を固定するリングパーツ2個などが欠品した状態でした。
足に履かせるゴム製のクツは傷みがあるものの付属しており、腹部に巻くビニールベルトは欠品です。
とりあえずブレーンコンドルとリングパーツはいいかげんにデッチ上げたダミーパーツを付けています。
スクランブルダッシュもダミーを作りたいですが、自分にはちょっと難しそうです。
プラモのグレートとしてはマスコットと電動の中間くらいのサイズなので、流用の素材になりそうなパーツが思い当たらないので。
最近のメカニックコレクションでは違和感が大きそうですし…
ともあれ、これでゲッターとグレートのDXモデル・モデルボーグが揃いました。
マッハバロンはどちらのシリーズも組み立て用を確保済みなので問題なし。
あとは、時間とやる気をどう都合するかですね……(^^;
2010年5月8日投稿の再掲載です。
今回から3回にわたってジョイントモデル誕生の背景を考えています。
グレートマジンガーはゲッター1とともにバンダイ模型のロボットプラモデル変遷のターニングポイントになったキャラクターです。
グレートマジンガー
マジンガーZは人気絶頂のまま1974年9月に続編「グレートマジンガー」にバトンタッチします。
グレートの登場は早い段階から周到に計画されていたので、関連玩具は当時としては異例の早さで店頭に並びました。
プラモデルもゲッターロボの初期製品に続いて開発されたらしく、通常より早い時期に発売されたようです。
初期発売分は以下の通りです。
グレートマジンガー(モータ-歩行)
ミニグレートマジンガー(ゼンマイ動力マジンガーZの金型改造/チビッコグレートマジンガー名義でも販売)
ブレーンコンドル(ゼンマイ走行/マスコットグレートマジンガー付き)
グレートマジンガー(袋入り50円または箱入り80円の廉価プラモ)
ブレーンコンドル( 同上 )
グレート本体はモーター版・ゼンマイ版共にマジンガーZ・ゲッターロボの路線を踏襲しており、映像中のイメージとはかけ離れた形状でした。画像のモーター歩行グレートは1998年の再版を仮組みしたもの。
ブレーンコンドルによる起動やアトミックパンチの発射などはZやゲッター1と同じ。
マジンガーブレードとグレートブーメランは手で持つことができます。スクランブルダッシュは脱着可能。
ディテール単位で見ると設定に近い部分もありますが、ギミックに制約されたスタイルのためにあまり奏効していない印象です。
マジンガーZとの比較。脚の内側に角度のついた形状はよく似ており、ボディ部分の金型はマジンガーZを改造した可能性が考えられますが、真相は不明です。
改造が事実なら、マジンガーZが再版されないのはそのためということになりますが…どうなのでしょうか?
オモチャ然としたグレートに対してブレーンコンドルはイメージ通りの形状になっており、この点もこれまでと同様です。
画像の個体は1998年の再版。
50円サイズの廉価プラモは同シリーズのゲッターロボとほぼ同時に発売されたようで、マジンガーZには無かった新機軸商品です。(詳しくは
こちら)
画像のグレートの台車はゲッター1のもので代用しており、本来はボディと同じ青色成型です。
廉価ゆえにギミックによる制約はありませんが、グレートは目の彫刻が丸くなっていたりやや脚の短いスタイルなど、形状的にはいまひとつの感じです。
これら初期発売品の中では、ブレーンコンドル付属の「マスコットグレートマジンガー」が注目されます。
実写ヒーローを立像形体で立体化してきた「マスコット」と同じ名義が使われているのは、キャラクターロボットにもようやく形状重視の視点が適用され始めたことを意味していると考えられます。
実際にこのグレートは初期製品の中ではもっとも良好な形状になっています。
ただし「ロボット=動くオモチャ」という先入観を払拭しきれなかったのか、四角くデフォルメされた足にはコロ走行用の車輪が付いています。
この先入観はかなり根強いものだったようで、人型ロボットの足裏に車輪を付ける例は1977年のジョイントモデル・ダンガードAまで続いています。
このグレートでもうひとつ注目すべきなのは50円クラスの廉価プラモ以外では初めて接着不要のハメコミ式(スナップフィット)が採用されている点です。
ハメコミを活かすことでスクランブルダッシュ・ブレーンコンドル・グレートブーメランは脱着式となり、パンチ発射ギミックと合わせてかなり遊び甲斐のあるプラモデルになっています。
このように「マスコットグレート」からはバンダイ模型のいろいろな変化の兆しが見て取れます。
なお、このグレートは「リトルグレートマジンガー」名義で単品売りもされたようですが、現物は確認出来ていません(情報をお持ちの方はお知らせいただけると幸いです)。
また、のちに発売される「グレートマジンガースーパートレーラー」にも同梱されたほか、メッキ・塗装済みの状態で「DXモデル」としても発売されています(
参照)。
以上のように、グレートのプラモデルは基本的には「バンダイロボットシリーズ」の路線を継承してスタートしましたが、バンダイ模型の「人型ロボット」へのアプローチには少しづつ変化が見られます。
1974年の年末商戦向け新製品からは、時代の要求に合致した新しいかたちの「キャラクターロボットプラモデル」を求めるバンダイ模型の試行錯誤が本格的に始まります。
ヤフーブログ最終記事に掲載した画像、バンダイ模型が1974年末ころに発売したグレートマジンガーです。
これらはメッキ・塗装済み、接着不要を特徴としたDX.モデルというシリーズなのですが、第一弾のグレートは画像の通りDX.カラーという名称で発売され、以後のゲッター1、2、マッハバロンはDX.モデルに変更されています。
グレートマジンガーについては、DX.モデルと表記された箱は今のところ確認されていないようです。
DX.モデルに名称変更されたグレートについて、情報をお持ちの方はご教示いただけると幸いです(^^
バンダイ模型が1974年末ころに発売したDXモデル・グレートマジンガー(詳しくは
こちら)。
完品は入手困難なので、なんとか手に入れたジャンク品をちまちまと修理しています。
パーツは赤で成型された上にシルバーメッキされ、さらにブルーがスプレー塗装されているのですが…
ブルー塗装のバリエーション?に気付いてしまいました。
上の画像では首までメッキされていますが、下の個体の首はブルー塗装になっています。
現物を見ると塗装の際のマスクずれという感じには見えないので、形状の異なる2種類の塗装用マスクが使用されていたために生じたバリエーションという可能性が考えられそうです。
ただでさえ生産期間が短く現物発見が困難なのに、さらにバリエーションまで存在するのでしょうか?
もうカンベンして、という気持ちです(T T