今回はチラシの裏の落書きです。
先日実家の押し入れを少し片付けました。
そこにはガンプラ以外のキャラクタープラモが置いてあったのですが、主に1983年前後のものが中心で、当時の空気感がちょっと思い出されました。
ダンバインやシャリバン、ベガ、プルバックのライダーマシン。
1/72ダンバインは頭部のみ改修済みバージョンでした。
初期頭部じゃなくて残念…(^^;
ダーナ・オシーは羽根が梨地なので前期生産分のようです。
組み立て図の日付は6月で、この時点でビルバイン決定稿が掲載されています。
クローバーのビルバイン発売予定は9月だから、遅くとも7月ころには設計が始まっていたと思われ、6月ころには決定稿が出来ていたという感じでしょうか。
ビルバインがそれまでのオーラバトラーよりもスーパーロボット寄りのデザインになっているのは、先行のダンバイン玩具の売れ行きを考慮しての路線変更だった可能性が考えられます。
83年ころはガレージキットを中心に怪獣の人気が盛り上がっており、プラモデルもいろいろ発売されていました。
アンドロ超戦士の主役3人はセット箱で購入したのですが今回は出て来ず…
怪獣系は再販プラモもたくさん出ました。
日東怪獣は電動版もありますが、大きな箱は潰れてしまっているものが多いので今回は割愛しています。
以前コメントいただいた新マン系は、マルイのアロー2版は白成型、マスターのビハイクルはモーター走行と確認しました。
この時期は他にもナツカシ系プラモがいろいろ再版されています。
イマイのミニサンダーバードはゼンマイ動力付きとしては最終版かな?
そして83年ころは、普通のオモチャ屋や模型店でも古い玩具が見つかる、最後の時期でもありました。
ジャガーの箱が黒いのは、駄菓子屋で煙を浴び続けて煤けてしまったため(^^;
マルサンのコンドル1号がふたつあるのは成型色違いです。
青い機体なのに赤紫とウグイス色って、どういうことなのか…
最後は、なぜか一緒に出て来たギャバン電子銃。
UGM(ウルトラマン80)のライザーガンをそのまま流用した、玩具オリジナルの銃です。
ギャバン玩具としては周辺商品ですが、シャリバン以降は銃玩具がメインのひとつに格上げされます。
ギャバンが銃を使用せずにレーザーZビームやシルバービームを指先から出すのは、戦隊とは差別化された「宇宙のヒーロー」らしさが感じられて好きでした。
電子星獣ドルも、明らかにメカなのに鳴き声を上げる不可思議さが独特な個性だったと思います。
ギャバンは、シャリバン以降のメタルヒーローには継承されなかった部分にも多くの魅力的な要素があったと感じます。
蛇足ながら……
頭部は下顎が細すぎて上下の顎が咬み合わないという妙な造形…
デザイン画や当時のプロップでこんな形状のものは無いし、動物の頭部として顎が咬み合わないのはおかしいと気付かないのでしょうか(悲
バンダイ模型が1976年に発売した「ダブルスペイザー・UFOロボグレンダイザー」。
年末商戦向け、価格1500円のデラックスプラモデルです。
単品売りの電動歩行グレンダイザーとゼンマイ動力ダブルスペイザーのセット売りで、キット内容はほぼ同じです。
箱サイズはかなり大きく迫力があります。
モーター動力とゼンマイ動力、異なるふたつの動力源が同梱されている点が豪華プラモ感を盛り上げていますね。
説明書は新作されており、超合金と合同のミニカタログ「マスコミBOOK」が封入されています。
ただし単品ダブルスペイザーの箱帯に印刷された「ミサイルの的にするUFO」はセット版にはありません。
また単品の説明書には今道英治氏の描く兜甲児が掲載されており、この時期の今道氏はアオシマ・バンダイ模型両社のプラモに関係しています。
合体のためにはグレンダイザー後部にジョイントとなるパーツを接着する必要があります。
ダイザー設計時には想定されていなかった装備なので仕方ないですが、単品での見栄えはちょっと落ちてしまいますね。
同時期にジョイントモデルガイキングとディスプレイ大空魔竜のセット売りが実現していたら、やはりこんな感じの箱になっていたのでしょうか…
ところで、この箱絵には以前から気になっている点があります。
講談社テレビマガジン1976年6月号掲載の関口猪一郎氏のイラストに酷似している印象なのです。
これがテレマガ6月号のグラビア。
並べてみると構図や色彩、雲の表現など多くの要素がよく似ています。
おそらくバンダイ模型担当者が箱絵の参考としてテレマガを渡して「こんな感じでお願いします」と依頼し、多忙な小松崎氏はそのまま「そんな感じ」に描いた、その結果なのではないかと想像しています。
個人的にはどちらも大好きな絵です(^^
せっかくなのでバンダイ模型の電動キャラクターロボット大集合(ただし再販多め)をやってみました。
やっぱりマジンガーZの箱が無いのはイタイです…
ゲッター1と3も、初版箱をなんとかしたいな~
いろいろキビシイ状態が続いていると「俺の人生、地獄五段返しだよな~」なんて思うことがあります。
まあ、そんな時でも特撮タームが出てくるあたり、真のつらさや苦しみを抱えた方からすれば甘ちゃんなのでしょうね。
*地獄五段返し…ハカイダーの使う攻撃技
それでも、一時でもこんな光景を眼前にできるのは「それなりに運がいい」ともいえる、のでしょうか(^^;
ブルマァクのゼンマイ動力ウルトラホーク1号、前期版と後期版。
セブン本放送時にマルザンが発売した電動版を改修したものだそうです。
当時は買えなかったプラモですが半世紀を経て手に入りました。
1970年代当時、それなりの大きさで3機分離できるカッコイイホーク1号はこのプラモしかなく、まさに決定版でした。
かなりの売れ行きだったそうで、複数の増し型が存在したと関係者が語っています。
前期版の箱絵は前村教綱氏で、ホークよりペガッサ星人の印象が強く残りインパクトがあります。
同じ絵はプラトイのホーク1号にも使用されており、その上箱と並べてみました。
箱のサイズや側面デザインはかなり異なっています。
このほかメッキ済みのデラックスプラモ「フライングウルトラホーク1号」にも同じ絵が使用されており、紛らわしいことこの上ない(^^;
マルイのマットアローシリーズは80年代の再販でおなじみですが、やはり初版の成型色には思い入れがあります(クリアブルーがイイ)。
再版の無い「空とぶウルトラマン」は当時からのあこがれですが、手元にあるのは組み済みジャンクと箱のみです、無念……
酷暑でバテ気味なので、オモチャに癒やしのパワーをもらいましょう…
1970年代後半、駄菓子屋や雑貨屋の店先にはこんな状態の棚が実在した可能性がある…かも?
アマプラで1974年のテレビ版日本沈没を観ていたら、気になる場面がありました。
中田秘書官が子供に土産を買うため店に入って行きます。
店舗は雑貨屋か駄菓子屋、または文房具屋でしょうか。
向かって右にプラモデルの棚があり、当時この種の店で普通にプラモが扱われていたことがわかります。
プラモ売り場のアップ。
放送は12月中旬なので、撮影が2~3ヶ月先行していたとすると実際は9月~10月ころでしょうか。
上段にあるのはバンダイ模型のグレートマジンガーとゲッター1・2のモータープラモ、ゼンマイ動力ゲットマシン3種、アオシマの小さなバイキングビッケとミニモデル2種、田宮たのしい工作シリーズ。
グレートの放送開始は9月初めですが、すでにプラモが流通しているのは当時としては異例に早い展開です。
ミニモデルのヘリキャットとサンダーキャプテンはどちらも紙台紙の初期版のようです。
下段の手前にあるのはバンダイ模型のミニサンダーバード3号秘密基地、同1号秘密基地、ミニゲッター3、アオシマのビッケ。
奥はバンダイのゼンマイサンダーバード2号、隣はミドリらしき社標が見えますがよくわかりません。
中田が買ったのはこのプラモ、レースカーぽいのですがよくわからず。
側面左下に見えるのはアオシマのaマーク?
不明プラモの正体がわかる方はぜひお知らせ下さい(^^;
74年版日本沈没は初めて観ているのですが、特撮が凝っていて見応えがあります。