発売中の雑誌グレートメカニックG(双葉社)に興味深い情報があったのでメモしておきます。
サンライズ関係者の連載記事に以下のような内容が書かれています。
・ダンバイン放送当時、クローバーはフォウの発売を計画していた
・ダンバインの可動玩具の下半身を画面通りに収納する試作品が出来ておりサンライズと打ち合わせをした
・その1~2週間後、突然クローバーが倒産
・倒産の原因は不動産投資の失敗と聞いた
クローバーがフォウの玩具を企画していたのは驚きですが、さらに気になるのは「ダンバインの可動玩具の下半身を~」という記述です。
例えば試作のフォウに合体用のダンバインパーツが付く仕様なら「付属のダンバインの下半身を~」といった記述になると思いますが、わざわざ「ダンバインの可動玩具の~」と書かれています。
クローバーのダンバインの可動玩具といえば1:60簡易キット、通称ジョイントダンバインが思い当たります。
クローバーのフォウは、ジョイントダンバインと合体するものだった確率が高そうです。
形状からして足首パーツをはずしての合体(収納)だったのでしょうか?
追記:実際は1/46モデルとの合体でした。試作品画像は
こちら
クローバーの倒産は8月だったようなので、その直前に試作品が作られていたのならおそらく年末商戦向けの新製品だったと考えられます。
倒産が無く発売が実現していれば、連携するジョイントダンバインの増産・再出荷も行われたでしょうし、「合体セット」のような大箱玩具も実現していたかもしれません。
クローバーはフォウをGファイターやトライダーシャトルのような位置付けにしたかったようにも思えます。
これを成績の振るわないダイカストラインよりジョイントラインへ注力するという方針転換と捉えれば、次期発売予定だったドラムロや新主役ロボのビルバインもジョイントモデル化されていた可能性があります。
これらを、簡易キットのダンバインより塗装箇所を増やして完成品に近い仕様で展開していたら……
クローバーのダンバイン玩具への評価や、その後の玩具業界の在り方にも影響があったかもしれません。
クローバー倒産後、ビルバインの玩具はトミーから発売されました。
仮にビルバイン同様にフォウの金型が完成していても、イデオンで痛い目にあったトミーとしては「主役ロボはともかく、おかしなサブメカまで面倒見切れないよ」と判断した可能性も考えられるかもしれません。
ジョイントダンバインの金型はその後海外へ渡ったようで、赤・青・黒などの成型色で完成品として販売されたようです。
フォウについては海外でも確認されていないようですが、あるいは、もしかしたら…?
バンダイ模型は1975年のジョイントモデル以前に、同社初の関節可動ロボットプラモデルとして
モデルボーグシリーズを発売しています。
当ブログでは以前からモデルボーグを詳しく取り上げたいと考えていましたが、グレートマジンガーの組み済み状態を紹介する目処が立たなくて停滞していました。
今回ようやく、パーツ不足のジャンク品ですが組み済みグレートを入手できました。
画像の現物は破損はないもののスクランブルダッシュ、ブレーンコンドル、マジンガーブレード、腕を固定するリングパーツ2個などが欠品した状態でした。
足に履かせるゴム製のクツは傷みがあるものの付属しており、腹部に巻くビニールベルトは欠品です。
とりあえずブレーンコンドルとリングパーツはいいかげんにデッチ上げたダミーパーツを付けています。
スクランブルダッシュもダミーを作りたいですが、自分にはちょっと難しそうです。
プラモのグレートとしてはマスコットと電動の中間くらいのサイズなので、流用の素材になりそうなパーツが思い当たらないので。
最近のメカニックコレクションでは違和感が大きそうですし…
ともあれ、これでゲッターとグレートのDXモデル・モデルボーグが揃いました。
マッハバロンはどちらのシリーズも組み立て用を確保済みなので問題なし。
あとは、時間とやる気をどう都合するかですね……(^^;