バンダイ模型が1976年に発売した「ダブルスペイザー・UFOロボグレンダイザー」。
年末商戦向け、価格1500円のデラックスプラモデルです。
単品売りの電動歩行グレンダイザーとゼンマイ動力ダブルスペイザーのセット売りで、キット内容はほぼ同じです。
箱サイズはかなり大きく迫力があります。
モーター動力とゼンマイ動力、異なるふたつの動力源が同梱されている点が豪華プラモ感を盛り上げていますね。
説明書は新作されており、超合金と合同のミニカタログ「マスコミBOOK」が封入されています。
ただし単品ダブルスペイザーの箱帯に印刷された「ミサイルの的にするUFO」はセット版にはありません。
また単品の説明書には今道英治氏の描く兜甲児が掲載されており、この時期の今道氏はアオシマ・バンダイ模型両社のプラモに関係しています。
合体のためにはグレンダイザー後部にジョイントとなるパーツを接着する必要があります。
ダイザー設計時には想定されていなかった装備なので仕方ないですが、単品での見栄えはちょっと落ちてしまいますね。
同時期にジョイントモデルガイキングとディスプレイ大空魔竜のセット売りが実現していたら、やはりこんな感じの箱になっていたのでしょうか…
ところで、この箱絵には以前から気になっている点があります。
講談社テレビマガジン1976年6月号掲載の関口猪一郎氏のイラストに酷似している印象なのです。
これがテレマガ6月号のグラビア。
並べてみると構図や色彩、雲の表現など多くの要素がよく似ています。
おそらくバンダイ模型担当者が箱絵の参考としてテレマガを渡して「こんな感じでお願いします」と依頼し、多忙な小松崎氏はそのまま「そんな感じ」に描いた、その結果なのではないかと想像しています。
個人的にはどちらも大好きな絵です(^^
せっかくなのでバンダイ模型の電動キャラクターロボット大集合(ただし再販多め)をやってみました。
やっぱりマジンガーZの箱が無いのはイタイです…
ゲッター1と3も、初版箱をなんとかしたいな~
いろいろキビシイ状態が続いていると「俺の人生、地獄五段返しだよな~」なんて思うことがあります。
まあ、そんな時でも特撮タームが出てくるあたり、真のつらさや苦しみを抱えた方からすれば甘ちゃんなのでしょうね。
*地獄五段返し…ハカイダーの使う攻撃技
それでも、一時でもこんな光景を眼前にできるのは「それなりに運がいい」ともいえる、のでしょうか(^^;
ブルマァクのゼンマイ動力ウルトラホーク1号、前期版と後期版。
セブン本放送時にマルザンが発売した電動版を改修したものだそうです。
当時は買えなかったプラモですが半世紀を経て手に入りました。
1970年代当時、それなりの大きさで3機分離できるカッコイイホーク1号はこのプラモしかなく、まさに決定版でした。
かなりの売れ行きだったそうで、複数の増し型が存在したと関係者が語っています。
前期版の箱絵は前村教綱氏で、ホークよりペガッサ星人の印象が強く残りインパクトがあります。
同じ絵はプラトイのホーク1号にも使用されており、その上箱と並べてみました。
箱のサイズや側面デザインはかなり異なっています。
このほかメッキ済みのデラックスプラモ「フライングウルトラホーク1号」にも同じ絵が使用されており、紛らわしいことこの上ない(^^;
マルイのマットアローシリーズは80年代の再販でおなじみですが、やはり初版の成型色には思い入れがあります(クリアブルーがイイ)。
再版の無い「空とぶウルトラマン」は当時からのあこがれですが、手元にあるのは組み済みジャンクと箱のみです、無念……