アトランティスの決着
アオシマのミニ合体マシンアトランジャーは、発売当時に入手できませんでした。
1990年代ころから再び探し始めたのですがこのジャンルには思い入れの強いコレクターさんも多いようで、なんとかそろったのは再版バージョンの10~12号のみ。
頭部を構成する9号ミクロタイガーはなかなか手に入れられなかったのですが…
しかも手元に巡ってきたのはまさかの初版!です。
「どうせなら再版で4種そろえたかった」というのは贅沢…でしょうね(^^;
合体マシンを取り上げた書籍
アウトサイダー・プラモデル・アートでは、ミニ合体アトランジャー初版は上腕やふとももが白成型パーツの個体が掲載されており、再版で銀成型に変更されたと記述されています。
この説にはどうも違和感がありました。
念のため同書に資料提供されているコレクターさんのブログを確認すると、成型色変更について詳細に記述されています。
「初版白→再版銀」というのは同書担当ライターによる情報の加工と思われますが、資料性に意味を持つこの種の書籍でこうした無意味な改変を行うことには疑問符が付きます。
この「白→銀」のパーツは9号ではミサイル本体を構成する部分です。
手元の初版9号は、画像の通り銀成型になっています。
初期ミニ合体マシンのマッハバロンとストロングザボーガーにも銀成型パーツがあり、これらは1976年発売の大箱セット売りシリーズ「GO!GO!合体」において白成型に変更されています。
「GO!GO!合体」は生産期間が比較的短期だったようで出現率が低いようですが、当ブログがウェブで確認したバロンとザボーガーはどちらも白成型の個体のみです。
これらは「GO!GO!合体」と同時期に生産・出荷された単品売りにも白成型が存在する可能性が考えられます。
上記2種に続いて発売されたアトランジャーも同様のパターンだった確率が高いと思われます。
アトランジャーの「GO!GO!合体」も、確認できている個体は白成型のみです。
アウトサイダー~に掲載されたアトランジャーは「GO!GO!合体」版、もしくはそれと同時期に少数出荷された白成型の単品売りと想像されますが、いずれにしても白成型が初版のスタンダードだったとすることには問題があるのではないでしょうか。
この件については当方の情報も乏しいので、詳しくご存知の方はご教示いただけると幸いです。
アトランジャーが手に入ったので、思い入れの強いミニ合体マシンはおおむねそろってきました。
あとはランチャ・ターボの後部マシンと巨艦ヤマトのうしろふたつはなんとかしたいところ…
鋼鉄ジーグはあきらめました、500円版があるからいいや(T T
それなりに欲しい物がそろってくると、今度は「いつ組み立てるのか」という楽しくも苦しい問題が起こってきます。
さいわいこれらには深いコレクターの方が多いようなので、手元の個体を組み立ててしまっても文化の損失にはならないでしょうから、その点では気楽です。
組み立ててしまうといわゆる市場価値が暴落してしまうという問題はありますが、とはいえ「5ミリジョイントを介したミクロマンと合体マシンのクロスオーバー合体あそび」を再体験しないままでは「なんのために集めたのか?」ということになってしまいます。
悩ましい問題ではありますが……嗚呼、憧れミステリー…(謎