ウルトラマン&科学特捜隊超兵器写真集


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ウルトラマン&科学特捜隊超兵器写真集(復刊ドットコム2024)。

このシリーズは手を出していなかったのですが、今回はメカだけでなくウルトラマン自体のレア写真も載るということなので泣く泣く購入。
先日のウルトラマンレア画像選集(玄光社)と比べてサイズやページ数は2/3程度なのに価格は2倍という仕様は、どうにも納得し難いです…

たしかに初見の写真がいろいろ見られていいのですが、価格相応かといえば微妙だし、気になる点も多々あります。



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メカについては元写真をノートリミング掲載しているのですが、判型が小さい(B5)せいで肝心の被写体が小さくなってしまっています。

ノートリミングで撮影当時の雰囲気を伝えるという意図はいいのですが、同じ状況で撮影されたものならトリミング無しは1~2枚だけにして、残りはむしろ被写体に寄ったトリミングで大きく掲載した方が細部までよく見られるし、デッドスペースが減ってより多くの写真を掲載できる筈です。
ノートリミングは元写真をより良く味わうための手段なのに、それが目的化してしまっておかしなことになっている印象です。


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一方でウルトラマンのページは小さい写真をたくさん詰め込む構成で、せっかくのレア写真がもったいない扱いになっていてなんともちぐはぐです。


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また上のウルトラスラッシュのように連写が何十枚も残っているものがいくつかあるとのことですが、これらはスチール写真ではなく、本編の合成がらみのカットを35ミリで撮影した素材のコマ焼きだと思われます。
こうした連写が光線技のカットばかりになっているのがその傍証となるし、実際に本編映像と完全に一致する画像が多いです。

ウルトラマンは基本的に16ミリ撮影ですが合成カットは精度を保つため35ミリ撮影だったそうです。
35ミリでの合成作業を経て完成映像は16ミリに縮小されますが、今回掲載された連写は合成作業前の35ミリの元映像と考えられます。
そのため通常のコマ焼き写真よりはるかに高精度でスチール写真に劣らぬ画質になっているのでしょう。

おそらく、こうした35ミリ素材がまだ残っていた1970年代ころに竹内博氏あたりが出版での活用などを考えてアーカイブしておいたのではないかと想像します。
本書掲載画像には本編の該当カットと一致しないものもありますが、それらはNGテイクか、OKテイクでも編集段階で落とされたコマなのだろうと思われます。

これらの連写が具体的にどんな形態で保存されているのかは不明ですが、それらをスキャンして編集ソフトで映像化すれば35ミリの高精度なウルトラマン映像が出来る筈です。
さらに本編には残っていない前後の部分や、未公開のNGテイクも見られることになります。
また本書の対象はメカとウルトラマン単体に限られていますが、怪獣などの合成カットにも同様の連写素材がアーカイブされている可能性があり、それらの35ミリ映像も復元できるかもしれません。
円谷プロにパイプのある方はそんな提案をしてみていただけないでしょうか?


なお、掲載された一連の連写の中で第20話のビートル発進シーンだけは合成の関わらないカットです。
これは夜間シーンなので当時の16ミリフィルムでは感度に問題があって35ミリ撮影したか、あるいはバンク素材として以後の話数でも使うことを考慮して35ミリにしたのかもしれません。




上述の連写についての内容はファンの立場で知り得る情報からの想像にすぎないことはご留意下さい。



[ 2025/01/11 18:06 ] 書籍・雑誌 | TB(-) | CM(0)

2025


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翔べ 並べ!ガンダム


ABSガンダムは…まあ、いずれそのうち……(^^;



[ 2025/01/04 17:55 ] 合金 クローバー | TB(-) | CM(6)

70年代玩具業界誌の整理


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1970年代ころの玩具に興味を持つと、当時の玩具業界誌を見てみたくなります。
代表的には「玩具商報」と「トイジャーナル」の2誌があるのですが、どうもよくわからないことが多くて困惑します。



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「東京玩具商報」って、「玩具商報」とは別なのか?


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この玩具商報にはTOYSMAGAZINEと副題が付いてるけど…


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あれ、他にTOYS READERってのもあるの?


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あ、結局玩具商報はTOYSMAGAZINEの方を誌名に変えたのか!


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いや、その後も玩具商報続いてるじゃん!しかも副題はTOYS READERになってる…
どうなってんの?



……というわけで、今回は1970年代前後の玩具業界誌についてある程度わかったことをメモしておきます。
手元の資料とウェブ検索で得た情報の取りまとめ程度ですが、なにかのご参考に。




まず大前提として、上に挙げたような玩具業界誌は発行元によってふたつの系統に大別されます。

1 東京玩具人形協同組合が発行した東京玩具商報→1967年改題してトイジャーナル

2 商報社という会社が発行した玩具商報→66年よりTOYSMAGAZINE玩具商報→75年にトイズマガジンTOYS READER玩具商報に分裂

TOYS READERは近畿玩具人形小売組合連合会が商報社大阪本社に依頼して発行していた模様



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東京玩具商報は1903(明治36)年4月に東京雛玩具商報として創刊、1910年2月より東京玩具商報となっています。
戦時は1943年に休刊、編集者は国策で統一された別誌などに携わったあと1950年10月に東京玩具商報として復刊しています。
ただし休刊中の1947年から商報社の玩具商報が発行されており、60年代後半ころには小売店などが両者を混同してしまう事態になっていたようです。
そこで組合80周年を機に67年7月に誌名をトイジャーナルに変更、現在も月刊誌として発行が続いています。



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一方玩具商報は大阪商報社が1947年に創刊。
この会社はさまざまな業種の業界誌を発行していたそうで、1958年に商報社に社名変更するとともに東京本社・名古屋本社・大阪本社の3社体制となっています。
玩具商報は当初関西中心だったようですが61年からは東京本社発行となり、このころから東京玩具商報との競合・混同が起こっていたのかもしれません。
66年10月からTOYSMAGAZINE玩具商報となり、67年2月からは月2回刊となっています。

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並行して1970年から近畿玩具人形小売組合連合会の依頼で大阪本社がTOYS READERの実質的発行元になっていたようで、奥付のトイズリーダー出版局の所在地は大阪本社と同一になっています。
トイズリーダーは当初季刊、73年前半ころから隔月刊となったようです。

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その後1974年に内部の対立が起こり、75年1月から東京本社は誌名をトイズマガジンに変更して月刊で発行を継続、翌76年には同じ所在地のまま社名をトイズマガジン社としています。
大阪・名古屋本社側は東京に新たな拠点を設けた上で月刊誌としてTOYS READER玩具商報の発行を続けたようです。

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ここでトイズリーダーの名前とロゴが取り入れられていることから、大阪本社担当だったトイズリーダーはこの時点で玩具商報に吸収されたのかもしれませんが詳細不明です。

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TOYS READERの副題は1978年ころまで継続したようですが79年ころには無印の「玩具商報」となり、さらに80年には玩具商報TOY&DOLL JAPAN、82年ジョイライフ玩具商報、86年キッズライフ玩具商報と誌名変更を繰り返して94年1月廃刊しています。
トイズマガジンの方も94年10月に廃刊となったようです。




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他にもウェブで得られる情報として、1952年には大阪商工通信社の玩具大阪、53年には日本商業通信社の名古屋玩具商報というものも存在していたようです。

玩具業界誌の世界、フクザツすぎて追い切れませんね……(^^;



[ 2024/12/20 23:30 ] 書籍・雑誌 | TB(-) | CM(7)

マシンダーグレート1期


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ジャンボマシンダーグレートマジンガーの1期版を入手しました。


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自分の手が届いたのは左角破損、パンチ以外の付属物無しというジャンク品です。
とりあえず左角再生のため、右の角をおゆまる型取り・UVレジン複製してみることにしました。

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初めてで不慣れな上、大きなパーツの一部だけを型取りするのはむずかしく、出来たのは本来よりひとまわり太く表面はデコボコなシロモノ。
棒ヤスリで削って基本形を出し、耐水ペーパーで整えて画像のようになりました。

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レジンに塗装は載りにくいらしいので下地として半光沢クリアを吹き、ガンダムマーカーで塗装しました。
ガンダムイエローは赤味が強く、透明パーツに発色させるため厚塗りしてしまい、かなり色味が異なるものになってしまいました。
下地に白を吹いておけば薄塗りでも発色できたはずで、ちょっと失敗。
いずれ調整するとして今回はここまでにしました。
頭部に接着はせず差し込んでいるだけです。


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以前入手したグレート(ショーグンウォリアーズ前期版=国内2期版)と並べてみます。
足りないブレーンコンドルは当時の50円プラモで代用、ミサイルは他のマシンダーから借りてきましたがマジンガーブレードはどうにもならず(^^;
1期右膝のシールは自作しました。

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比べてみるとスネのパーツに大きな違いがあります。
2期の方が細く・長くなっており、ネジ周辺のディテールも異なります。

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脚が長くなった分だけ2期の方が肩の位置が高くなるのですが、頭部が小さくなっているので全高はほぼ変わっていません。

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2期頭部は頭頂が削られただけでなく角と首も短くなっています。
頭部が尖っているため安全性向上を目的に変更されたのだろうと思っていましたが、脚の長さも変わっていることを考え合わせるとなかなか微妙です。

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1期グレートはマジンガーZより少し小さくなっています。
そのため、迫力を増すための改良として脚を長くした可能性はないでしょうか。
結果として全長が高くなり、規定の箱におさまらないので頭部を小型化したのかもしれません。
箱のサイズ変更は輸送コストに直接影響するから避けたかったと考えられます。

A.頭部を安全のため小型化→小さくなってしまったので脚を延長
B.大きくするため脚を延長→箱に収まらないので頭部小型化

実態はどうだったのか…サイズアップと安全面、双方が同時に考えられた可能性もありそうです。
翌年のゲッタードラゴンでは角の先端が削られているし、安全面が最優先だったのかな~




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マジンガーZのジャンボマシンダーは、ダイナミック側がポピーに「頭部の出来が不満」と伝えたそうです。
「それならお手本を見せてくれ」と返されて、グレートの時は永井豪氏本人訂正:ダイナミック側 が頭部の立体を作ってポピーに渡したそうです。

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それは粘土で作った塑像のようなものだったのでそのまま原型になったわけではないようですが、確実に参考にはされた筈で、グレート頭部造形の飛躍的な向上の要因は永井氏自身の立体イメージが反映されたことだったのでしょう。
こうした背景もあって、1期グレートは希少性とは別の次元でぜひ入手したいと考えていました。


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「1期が手に入ったら余った方は手放そうかな」と思っていましたが、脚部がパーツ違いと知ってしまったのでやっぱり両方手元に置こうかな…
それにはブレーンコンドルをなんとか入手しないと(^^;



[ 2024/11/24 09:49 ] プラトイ ジャンボマシンダー | TB(-) | CM(6)

飛べない空も


つなぎ更新で、チラシの裏のタワゴトです。



ドラマ ウイングマン

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原作はリアルタイムで読んでいましたが強い思い入れがあるほどではなく、むしろ80年代特有の気恥ずかしさとともに思い起こされる印象。
ドラマはテンポよく気楽に見られていいのですが、ちょっと許容し兼ねる描写がありました。

それは第1話でヤカラに絡まれた美紅を助ける場面で、健太の方から殴りかかっていること。
かわされて逆にやられているのは結果であって、健太の方が身体能力が高ければ嬉々として相手を殴り倒す展開になっていた筈です。

ウイングマンは軽い作品ですが、題材からして「正義」や「ヒーロー」をどう捉えるかという要素を根幹に孕みます。
ギャバンだデンジマンだとさわぐなら、一条寺烈の「俺はひとを殴るのはあんまり好きじゃないんだ」という言葉の意味を考えたことがないのかと。


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監督はヒーロー作品を多く手掛けているそうですが、「暴力の行使」について意識が鈍磨しているとしたらガッカリですし、原作者がこの展開を容認しているのは残念です。
アニメでは世界水準にある日本で、実写ヒーローはサムライミのスパイダーマンやノーラン版バットマンのような深さに到達できないのもむべなるかな、と感じてしまいます。

とはいえ、これからそうした要素が掘り下げられる展開があるかもしれないのでまだ作品の真価はわかりません。
基本的には楽しく見られるから最後まで見続けるつもりです。


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タイトルロゴとこのアオイは2010年ころ?にシーエムズが発売した16センチほどのフィギュアです。
造形(原型)はいいのですが、パーティングラインの処理など製品としての出来は現在の視点ではさすがにキビシイ感じです。
クリアパーツは可塑剤の染み出しがひどく、負担の集中する肩アーマー部は接着が取れていたので修理しました。

ところで、ドラマの布沢さんが小沢なつき≒変身前ぱいぱいみたいに見えるのは自分だけでしょうか(^^;





ボルテスVレガシー TOKYO MX

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MXで始まったボルテスレガシー第1話を視聴すると、どうもぼんやりした印象であまり面白味を感じませんでした。
あれ?と思ってオリジナル(アニメ版)の1・2話を見返したらちゃんと面白い…
どうもレガシーはすべての要素がユルいようです。

異星人の大規模侵略という絵空事を描くのに、アニメ版では宇宙空間防衛線の突破・地球規模で各国が被害を受ける・避難する群衆、といった描写を積み重ねることで最低限のリアル感を獲得しようとしており、緊迫感の描出にBGMも大きな効果を挙げています。

監督の長浜氏は大衆演劇的でわかりやすい作風なので、例えばハイネルの気位の高さや剛光代の異様な精神の強さなどストーリーの中心に関わる要素が明確に描かれて、ドラマとしての面白さがあります。

対してレガシーは、なんとなく侵略が始まってなんとなくボルテスチームが戦い始めるような印象で、客観的な状況や各キャラクターがなにを考えているのかが伝わりにくい。
結果的に「アニメをどう実写化したか」という映像面しか興味を抱く要素がなく、そんな興味は5分も見れば尽きてしまいます。
表面的な絵面はアニメを再現していても、肝心の脚本・演出がいまひとつということでしょうか。
キャラの心情については人種や文化の違いが影響するから微妙ではありますが。

テレビのフォーマット上しかたないのでしょうが、ただでさえ薄いドラマ性がやたらとCMで分断されるのも、合体してさあ戦闘!というところで1話が終わってしまうのも視聴側の満足度を下げていると思います。

いろいろ文句は言っても、まだ見続けるつもりです(^^;
それと、ジェイミーのヘルメットが明らかに大きすぎるのはなんとかしてほしかった…





ゴジラ&東宝特撮オフィシャルムック Vol.34,35 講談社

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講談社の東宝ムック、34号のバンキッドは初めて見る写真が多くよかったです。

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ただし、どういうわけか2見開き連続で同じ位置・同サイズで同じような写真が掲載されています。
意図してやっているなら意味不明だし、うっかりやってしまったなら真面目に仕事をしていない。

おそらく最初の構成で「ここはヒーロー単体、次は敵と絡んだアクションカット、次は敵の単体…」といった感じに決め込んで、それに合わせて写真を選んでいるのでしょうか。
アクションカットは特定話数のものしか素材がなくて、バリエーションを使わざるを得なかったのかなと想像します。

せっかく当時の特写を保有しているのだから、掲載頻度の低い後期ブキミ星人を大きく掲載するなどの柔軟な対応をしてほしかったです。



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35号では1972年当時に倉庫に残っていた東宝怪獣たちの特写が掲載されていてナイスです。

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これらの写真は「大怪獣ゴジラ絵本」という写真絵本シリーズで活用されたものです。

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84ゴジラ公開時のムックでも一部が紹介されました。

72年には写真絵本のほかテレビマガジン10月号からゴジラの絵物語も掲載されています。
変身ブームが過熱していたこのころは出版社による掲載権競争が激化していたそうで、こうした講談社の動きは翌年スタートする流星人間ゾーンの掲載権を得るための下準備だったようです。
ウルトラの円谷、ライダーの東映に続いてゴジラを擁する東宝がテレビ特撮ヒーローに本格参入ということで、ゾーンに対する期待は大きかったのでしょう。

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思惑通り掲載権を獲得した講談社は、テレビマガジン・たのしい幼稚園での連載に加えてゾーンを柱にした新雑誌まで刊行しています。
奥付けは1973年5月22日で、誌面の印象ではたの幼編集部が担当しているように思われますが詳細は不明です。
「年4回刊行」とされているので次号は8月22日になる筈ですが、そのころにはゾーンは2クールでの終了が決まっていたので1冊のみで終わってしまったのでしょう。


蛇足ですが……

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ゾーンの雑誌には、1973年にしては珍しいことにウルトラセブンが単体で掲載されています。
ウルトラ兄弟のひとりという扱いが確定して以降のこの時期にセブンを単体で扱っているのは、「戦え!ウルトラセブン」のような続編企画がいまだ模索されていたことの表れなのでしょうか。

誌面には桑田次郎氏によるアイアンロックスのリメイク漫画のほかカラーグラビアページもあるのですが、上画像の夕景のセブンが気になります。
これは第8話での特写でしょうか、あるいは12話なのか……?


[ 2024/11/18 10:43 ] 暫定 | TB(-) | CM(2)