つなぎ更新で、チラシの裏のタワゴトです。
ドラマ ウイングマン
原作はリアルタイムで読んでいましたが強い思い入れがあるほどではなく、むしろ80年代特有の気恥ずかしさとともに思い起こされる印象。
ドラマはテンポよく気楽に見られていいのですが、ちょっと許容し兼ねる描写がありました。
それは第1話でヤカラに絡まれた美紅を助ける場面で、健太の方から殴りかかっていること。
かわされて逆にやられているのは結果であって、健太の方が身体能力が高ければ嬉々として相手を殴り倒す展開になっていた筈です。
ウイングマンは軽い作品ですが、題材からして「正義」や「ヒーロー」をどう捉えるかという要素を根幹に孕みます。
ギャバンだデンジマンだとさわぐなら、一条寺烈の「俺はひとを殴るのはあんまり好きじゃないんだ」という言葉の意味を考えたことがないのかと。
監督はヒーロー作品を多く手掛けているそうですが、「暴力の行使」について意識が鈍磨しているとしたらガッカリですし、原作者がこの展開を容認しているのは残念です。
アニメでは世界水準にある日本で、実写ヒーローはサムライミのスパイダーマンやノーラン版バットマンのような深さに到達できないのもむべなるかな、と感じてしまいます。
とはいえ、これからそうした要素が掘り下げられる展開があるかもしれないのでまだ作品の真価はわかりません。
基本的には楽しく見られるから最後まで見続けるつもりです。
タイトルロゴとこのアオイは2010年ころ?にシーエムズが発売した16センチほどのフィギュアです。
造形(原型)はいいのですが、パーティングラインの処理など製品としての出来は現在の視点ではさすがにキビシイ感じです。
クリアパーツは可塑剤の染み出しがひどく、負担の集中する肩アーマー部は接着が取れていたので修理しました。
ところで、ドラマの布沢さんが小沢なつき≒変身前ぱいぱいみたいに見えるのは自分だけでしょうか(^^;
ボルテスVレガシー TOKYO MX
MXで始まったボルテスレガシー第1話を視聴すると、どうもぼんやりした印象であまり面白味を感じませんでした。
あれ?と思ってオリジナル(アニメ版)の1・2話を見返したらちゃんと面白い…
どうもレガシーはすべての要素がユルいようです。
異星人の大規模侵略という絵空事を描くのに、アニメ版では宇宙空間防衛線の突破・地球規模で各国が被害を受ける・避難する群衆、といった描写を積み重ねることで最低限のリアル感を獲得しようとしており、緊迫感の描出にBGMも大きな効果を挙げています。
監督の長浜氏は大衆演劇的でわかりやすい作風なので、例えばハイネルの気位の高さや剛光代の異様な精神の強さなどストーリーの中心に関わる要素が明確に描かれて、ドラマとしての面白さがあります。
対してレガシーは、なんとなく侵略が始まってなんとなくボルテスチームが戦い始めるような印象で、客観的な状況や各キャラクターがなにを考えているのかが伝わりにくい。
結果的に「アニメをどう実写化したか」という映像面しか興味を抱く要素がなく、そんな興味は5分も見れば尽きてしまいます。
表面的な絵面はアニメを再現していても、肝心の脚本・演出がいまひとつということでしょうか。
キャラの心情については人種や文化の違いが影響するから微妙ではありますが。
テレビのフォーマット上しかたないのでしょうが、ただでさえ薄いドラマ性がやたらとCMで分断されるのも、合体してさあ戦闘!というところで1話が終わってしまうのも視聴側の満足度を下げていると思います。
いろいろ文句は言っても、まだ見続けるつもりです(^^;
それと、ジェイミーのヘルメットが明らかに大きすぎるのはなんとかしてほしかった…
ゴジラ&東宝特撮オフィシャルムック Vol.34,35 講談社
講談社の東宝ムック、34号のバンキッドは初めて見る写真が多くよかったです。
ただし、どういうわけか2見開き連続で同じ位置・同サイズで同じような写真が掲載されています。
意図してやっているなら意味不明だし、うっかりやってしまったなら真面目に仕事をしていない。
おそらく最初の構成で「ここはヒーロー単体、次は敵と絡んだアクションカット、次は敵の単体…」といった感じに決め込んで、それに合わせて写真を選んでいるのでしょうか。
アクションカットは特定話数のものしか素材がなくて、バリエーションを使わざるを得なかったのかなと想像します。
せっかく当時の特写を保有しているのだから、掲載頻度の低い後期ブキミ星人を大きく掲載するなどの柔軟な対応をしてほしかったです。
35号では1972年当時に倉庫に残っていた東宝怪獣たちの特写が掲載されていてナイスです。
これらの写真は「大怪獣ゴジラ絵本」という写真絵本シリーズで活用されたものです。
84ゴジラ公開時のムックでも一部が紹介されました。
72年には写真絵本のほかテレビマガジン10月号からゴジラの絵物語も掲載されています。
変身ブームが過熱していたこのころは出版社による掲載権競争が激化していたそうで、こうした講談社の動きは翌年スタートする流星人間ゾーンの掲載権を得るための下準備だったようです。
ウルトラの円谷、ライダーの東映に続いてゴジラを擁する東宝がテレビ特撮ヒーローに本格参入ということで、ゾーンに対する期待は大きかったのでしょう。
思惑通り掲載権を獲得した講談社は、テレビマガジン・たのしい幼稚園での連載に加えてゾーンを柱にした新雑誌まで刊行しています。
奥付けは1973年5月22日で、誌面の印象ではたの幼編集部が担当しているように思われますが詳細は不明です。
「年4回刊行」とされているので次号は8月22日になる筈ですが、そのころにはゾーンは2クールでの終了が決まっていたので1冊のみで終わってしまったのでしょう。
蛇足ですが……
ゾーンの雑誌には、1973年にしては珍しいことにウルトラセブンが単体で掲載されています。
ウルトラ兄弟のひとりという扱いが確定して以降のこの時期にセブンを単体で扱っているのは、「戦え!ウルトラセブン」のような続編企画がいまだ模索されていたことの表れなのでしょうか。
誌面には桑田次郎氏によるアイアンロックスのリメイク漫画のほかカラーグラビアページもあるのですが、上画像の夕景のセブンが気になります。
これは第8話での特写でしょうか、あるいは12話なのか……?
[ 2024/11/18 10:43 ]
暫定 |
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CM(2)
『ウイングマン』、原作のライエル編を忠実にアニメ化すれば良かったのに。
できればハイクオリティーなOVAで。
あと、原作に忠実なソーラーガーダー脱着できるフィギュア欲しいです。
マンガリアリゼーションはアレンジが激しすぎます。
そう言いつつ黄と赤のデルタエンドセットも買っちゃいましたが(笑)。
昔のアニメ(夢戦士)がヒーローモノとして作られなかったのは違和感がありました。
宮内タカユキ氏歌唱の挿入歌だけがヒーローモノのノリでしたね。
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