消印が金沢市なのでおかしいと思っていると、直ぐ後に取り繕うかのように宮岡の消印の葉書が届く。姑は息子にまた昔の悪い癖が出て商用を口実に女遊びをしているのではと疑い、騒動になると言う話。おすすめです。
この作品に赤襟(あかえり)という言葉が出て来ます。半玉(はんぎよく)のことです。
04-13 15:43
徳田秋聲『世話女房』は、私が好きな短篇の一つです。舞台は金沢。主人公のおりかのモデルは、秋聲の異母姉きんの次女、一三(かずみ)で、当時満で22、3歳でしょうか。
縹緻好しで働き者のおりかは、婚家で可愛がられ大事にされている。ある日亭主の壮吉が商用先の宮岡から葉書を寄越すが、
04-13 15:42
因みに秋聲の小説ではこの病気の話題はあまり出て来ません。かろうじて思い当たるのが、
徳田秋聲『世話女房』(「黒潮」大正6年11月)の「母親は鼻くたになつた人の例まで挙げて、おりかを脅かした」)です。
鼻腐(はなくた)は、鼻の欠け落ちること。また、鼻を損じて声のはっきりしないこと。
04-13 11:42
@tonton1965 ということでこれをキーワードに検索してみると、大正時代の論文もいくつか引っ掛かってきて、「サルバルサン」または「サルワルサン」が黴毒治療薬として当時主流であり、進行麻痺にまで至る症例はすでに著しく減少傾向にあったようです。勉強になりました。
04-13 02:55
@tonton1965 と思ってCiNiiで調べてみると、昭和6年(1931年)の東京女医学会雑誌に「黴毒の治療法に就て」という論文があり
http://t.co/QK9kGPMJR7
パウル・エールリヒと秦佐八郎が開発した「サルワルサン」剤が有効な治療薬として紹介されています。
04-13 02:34
@tonton1965 例えば里見弴の年譜に「大正2年12月11日、志賀宛葉書、千慮の一失、梅毒で毎日医者通い。」とありますね。戦前には水銀療法やマラリア療法しかなかったときいていますが、どうやって治したんでしょう。当時のことなので誤診の可能性もあるでしょうね。
04-13 02:00
@tonton1965 私に訊かれてもとは思いますが、大昔の人物は確証がないですし、明治以後で死亡診断書にはっきりそう書かれている人はいるんでしょうか。進行麻痺で入院した大川周明は昭和23年暮に退院して長生きしましたしね。直接の死因は凍死ですが藤澤清造くらいしか思い当たりません。
04-13 01:32
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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