ちなみに引用文の少し後に徳田秋聲の長男で「文藝春秋社の徳田一穂」とあるのは四男の雅彦のことで、竹内は完全に雅彦と一穂とを取り違えてます。
02-28 15:21
してやる!」
と言った。〉
竹内多三郎「横光利一と私 4」(「作家」昭和58年3月)より。竹内が24歳、昭和4年の話です。横光が雨過山房に転居したての頃ですね。
https://t.co/07qr3KReHs
横光がなぜ唐突に「共産党に世話してやる」などと口走ったのか、このあとに簡単な考察が書かれています。
02-28 15:21
そして紐を外すと、刀を抜いた。私にはあまり興味がなかったので黙っていると、いきなり横光は、
「いやァ!」
と叫んで私の肩に切りつけてきた。私はへんな冗談をするな、とにやにや笑っていた。
「うーん、竹内君、いい度胸だ」
横光はそう言ったあと、
「よしッ、わかった、ぼくが必ず共産党に世話
02-28 15:20
中野上町の家と対比していた。中野上町にいたときの床の間には、いわくがあるのかどうか知らないが空壜が一個だけ置かれていた。横光家も、家が新しくなると飾るものも違ってくるのだな、と私は感じていた。
すると間もなく横光が、その日本刀を刀掛けから取って握りながら、「どうだ」と言った。
02-28 15:19
【横光利一と日本刀】
〈あれは、横光家の八畳だったか十畳だったか、とにかくひと間しかない部屋でのできごとであった。
(中略)
このとき私は、一尺五寸もあろうか、ひと振りの日本刀が、横光家の床の間の刀掛けに飾ってあるのをみた。そして、餌差町の裏長屋に住んでいたときの殺風景な光景や、
02-28 15:18
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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