【山に登っても都会を想う徳田一穂】
「楢崎勤君と徳田一穂君が来て一しよに碓氷の峠に登つて見たが、この二君も文学の話なぞをしないで戯談と真面目な話とを風景をほめる傍にしやべり、誰々の小説が旨いとか旨くないとかいふ評判はしなかつた。一穂君はやはり都会に心が惹かれるのか、
02-11 22:34
ほどの人は大抵のことは見てゐるし、すぐ眼につくのだよ、と、僕は一穂君も面白いところに眼をつけたものだと、思うた。よその子を見ても決して僕はそんなところが分からなかつた」
室生犀星「呼鈴」(『慈眼山随筆』竹村書房、昭和10年2月)より。
02-11 20:42
【よく気のつく徳田一穂】
「この前に見えたときに、〔徳田〕一穂君が家の女の子のポケツトの鍵裂きのつくろひを見て、これはよくつくらうてありますね、誰ですかお母さんですかと、若い一穂君が言つたさうであつた。あんなことをあの方が気がつくのでせうかと家の者が言つたから、若くても小説を書く
02-11 20:40
尾﨑士郎の『人生読本』(学芸社、昭和12年5月)を読んで、ストリンドベリへの言及がやたら多いのを意外に思いました。当時は大文豪とされ、よく読まれてはいましたが(但し昭和10年代には人気はかなり下火になっていたはず)、尾﨑とはあまり結びつけて考えていませんでした。
02-11 12:14
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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