全集別巻の年譜にも書かれていません)。
こういう思いがけない小さな発見は楽しいですね。
ちなみに秋聲の親類の医者とは、はま夫人の親類で、『黴』に欽也(欽一)として登場する軍医の百瀬公正と、その弟で同じく軍医の矢島守男(単行本で削除された第六十八回に登場)のうち、後者と思われます。
02-03 21:28
云々とあります。
つまり、小剣が性病に罹ったことを秋聲に相談し、24日消印の秋聲の返信を読んで、26日に森川町の秋聲宅を訪れ、梨子を喰べながら病気の治療や病院のことを話したのちに、一緒に小石川の医者を訪れたことがわかります(秋聲が大正2年9月26日に小剣と一緒に親類の医者を訪れたことは、
02-03 15:17
をうけ、懇切な手紙を書く」とあります。同巻所収のその書簡を確認すると、
「その病気はそんなに心配するほどのことはありませんよ。今のうちに直しさへすれば大丈夫です。小生の親類もゐます。これは小石川の方の医者ですが、専門ではありません。(中略)しかし何なら来て見給へ。一緒に行くから」
02-03 15:06
上司小剣「日記から」(『小ひさき窓より』大同館書店、大正4年3月)、9月26日の日記より。
27日に帝国劇場で近代劇協会の『マクベス』を観たとあるので、大正2年でしょう(この年、9月26日から5日間公演)。
「徳田秋聲全集」別巻年譜によれば、「〔九月〕二十四日、小剣から外聞をはばかる病気で相談
02-03 15:05
【小剣さん、梨を食べながら秋聲と何の相談?】
「二十六日。朝九時、本郷松屋の店頭に立つて原稿紙を買つてゐた。それから其近所の秋聲氏の書斎で、梨子を喰べながら語つてゐた。それから二人で歩いた小石川柳町の通りは、落ち付きのない薄ッぺらな町であつた。下品な飲食店なぞもちよいゝゝ見えた」
02-03 15:04
昭和14年版の『出版年鑑』に「フイルム」誌が徳田一穂の編輯した雑誌とあるので半信半疑で調べてみたら前田一穂の誤植でした。
02-03 11:51
フランスに生れゝば、秋聲氏もモウパスサン以上の作家になつてゐるかも知れぬ。なぞとそんなことをいろゝゝ考へて、日本の文学の容易に世界的にならぬことをも思つた」
上司小剣「恋衣花笠森」(『小ひさき窓より』大同館書店、大正4年3月)
02-03 07:57
【秋聲の肖像写真の額縁を変える】
「生活と藝術社の社長から、写真を挾む立派な額縁を貰つた。早速それにモウパスサンの写真を挾んで、今までモウパスサンの入つてゐた額縁に、徳田秋聲の写真を入れた。秋聲氏を粗末にしたやうな気がするので、更にモウパスサンと入れ代へやうかとも思つてゐる。
02-03 07:56
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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