内閣府は9日、4月の景気動向指数を発表した。それによると、CI の一致指数は前月比で0.7ポイント下降した。この結果を見て、内閣府は「景気はその局面が変化している可能性もあるとみられる」という基調判断を下している。なんとも判りにくい文言だが、前月の基調判断は「弱含み」だった。それを下方修正したというから、平たく言えば「景気に赤信号」ではないのか。
これまで景気動向指数は、DI (ディフュージョン・インデックス)を中心に説明されてきた。それが今回からは、CI (コンポジット・インデックス)中心に切り替えられた。DI というのは、景気動向に強く関連する景気指標を3か月前と比べて改善した指標の割合を見る方法。50%以上なら、景気は上昇局面にあると判定された。
これに対して、CI というのは景気の強弱を定量的に計測する方法。その数値そのものが、景気の方角とその量的な強弱を表わすことになる。たとえば1月は0.7ポイント下降、2月は1.1ポイント上昇、3月は2.4ポイント下降。そして4月は0.7ポイント下降となったわけだ。
この欄では何回か指摘したが、一致指数を構成する景気指標は生産関連に偏りすぎている。したがって、生産の動向にきわめて左右されやすい。この欠点は、今回のCI 採用に際しても是正されていない。ただDI よりも、景気の動きが判りやすくなったことは確か。それにしても肝心の基調判断については、もう少し一般に通じる表現にしてもらいたいものだ。
≪9日の日経平均 = 下げ - 308.06円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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この欄では何回か指摘したが、一致指数を構成する景気指標は生産関連に偏りすぎている。したがって、生産の動向にきわめて左右されやすい。この欠点は、今回のCI 採用に際しても是正されていない。ただDI よりも、景気の動きが判りやすくなったことは確か。それにしても肝心の基調判断については、もう少し一般に通じる表現にしてもらいたいものだ。
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