第10章 財政って、なんだろう? ⑨
国の歳出総額から、税金などによる歳入総額を差し引いた部分は赤字。予算では、その分を国債の発行でカバーしています。この赤字の金額を歳出総額で割ると、必要なおカネのうち借金でやりくりする割合が明らかになりますね。むずかしい言葉では、これを公債依存度(こうさいいぞんど)と言いますが、要するに借金に頼っている比率です。
家庭の例に置きかえてみましょう。1年間の支出に、どうしても830万円が必要。お父さんの給料とお母さんのバイト代で、収入は580万円。仕方がないので250万円を借りて、なんとか埋め合わせました。この場合の借金に頼る比率は、250万円÷830万円ですから、だいたい30%ということになるわけです。
国の財政でも家庭のやりくりでも、この比率が高いほど大変ですね。そこで日本の状態を他の先進国と比べてみました。08年度の結果は、日本が30.5%、アメリカは14.0%です。またドイツは4.2%、フランスは15.2%となっています。ここからも判るように、日本の財政は借金の度合いがいちばん高く、それだけ苦しい状態だと言えるのです。
この状態を改善するためには、不必要な歳出をできるだけ減らすこと。景気をよくして、税金の収入を増やすことが大切です。政府も努力した結果、たとえば03年度には43%近かった借金比率が30%にまで下がってきました。しかし、まだ比率が高すぎるので、これまでに借りた借金の総額が減るところまでは改善されていないのです。
(続きは来週日曜日)
☆Please click here ⇒
国の歳出総額から、税金などによる歳入総額を差し引いた部分は赤字。予算では、その分を国債の発行でカバーしています。この赤字の金額を歳出総額で割ると、必要なおカネのうち借金でやりくりする割合が明らかになりますね。むずかしい言葉では、これを公債依存度(こうさいいぞんど)と言いますが、要するに借金に頼っている比率です。
家庭の例に置きかえてみましょう。1年間の支出に、どうしても830万円が必要。お父さんの給料とお母さんのバイト代で、収入は580万円。仕方がないので250万円を借りて、なんとか埋め合わせました。この場合の借金に頼る比率は、250万円÷830万円ですから、だいたい30%ということになるわけです。
国の財政でも家庭のやりくりでも、この比率が高いほど大変ですね。そこで日本の状態を他の先進国と比べてみました。08年度の結果は、日本が30.5%、アメリカは14.0%です。またドイツは4.2%、フランスは15.2%となっています。ここからも判るように、日本の財政は借金の度合いがいちばん高く、それだけ苦しい状態だと言えるのです。
この状態を改善するためには、不必要な歳出をできるだけ減らすこと。景気をよくして、税金の収入を増やすことが大切です。政府も努力した結果、たとえば03年度には43%近かった借金比率が30%にまで下がってきました。しかし、まだ比率が高すぎるので、これまでに借りた借金の総額が減るところまでは改善されていないのです。
(続きは来週日曜日)
☆Please click here ⇒
| ホーム |