◇ 補正予算は計141兆円、国債増発は128兆円 = コロナ感染症の扱いがインフルエンザ並みに格下げされ、コロナとの闘いには一応の終止符が打たれた。だが政府はこの3年間に、実に莫大な支出を余儀なくされている。20-22年度に編成された補正予算は6回に及び、その総額は140兆8094億円。1年分の本予算額をはるかに超えた。その財源を賄うために発行された国債は計127兆6097億円。先進国中で最悪だった日本の財政状態は、さらに大きく悪化した。
使途は医療体制の整備やワクチン購入、中小企業の資金繰り支援、個人への現金支給、さらには休業者向けの雇用調整助成金なと多岐にわたった。そのなかには、全く効果がなかった現金の一律バラマキなども含まれている。また何が起きるか分からないというので、多額の予備費が計上された。3年間の予備費は、計23兆2100億円にのぼっている。この予備費は、コロナ以外の対策にも流用されたという印象が強い。
財務省は10日、国債と借入金を合計した国の借金が3月末で1270兆4990億円に達したと発表した。コロナ関連の支出増加で、大幅に増えた。国の借金をGDP比でみると、22年の段階で2.625倍。イタリアの1.506倍、アメリカの1.256倍に比べても、突出して大きい。それが現時点では、さらに大きくなったわけだ。
コロナ・ウイルスという難敵の襲来は、初めての経験。だから対応のやり方に問題があったことは、仕方がないかもしれない。しかし今後のためにも、きっちりと検証しておくことは重要だ。また膨れ上がった国の借金を、どのように減らして行くのか。実現可能な具体策の検討も不可欠だろう。ところが政府や国会、民間やマスコミでも、そんな議論は聞かれない。不思議な国である。
≪12日の日経平均 = 上げ +261.58円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
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財務省は10日、国債と借入金を合計した国の借金が3月末で1270兆4990億円に達したと発表した。コロナ関連の支出増加で、大幅に増えた。国の借金をGDP比でみると、22年の段階で2.625倍。イタリアの1.506倍、アメリカの1.256倍に比べても、突出して大きい。それが現時点では、さらに大きくなったわけだ。
コロナ・ウイルスという難敵の襲来は、初めての経験。だから対応のやり方に問題があったことは、仕方がないかもしれない。しかし今後のためにも、きっちりと検証しておくことは重要だ。また膨れ上がった国の借金を、どのように減らして行くのか。実現可能な具体策の検討も不可欠だろう。ところが政府や国会、民間やマスコミでも、そんな議論は聞かれない。不思議な国である。
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