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経済なんでも研究会
今週のポイント
2017-07-17-Mon  CATEGORY: 政治・経済
◇ イエレン証言が相場を動かす = 日米の株価は先週、全く対照的な動きをみせた。ダウ平均は月-火曜日には動かず、水-金曜日に上昇。日経平均の動きは、その逆となった。節目は12日に行われたイエレンFRB議長の議会証言。ここで「金融引き締めは、ゆっくり進める」という発言があったため、ダウは上昇して新高値を更新した。この発言が円高を呼んだため、日経平均は上値が抑えられている。

ダウ平均は先週223ドルの値上がり。今週も史上最高値を更新する可能性はあるが、一方で市場は景気見通しにも神経を使い始めたようだ。というのも先週発表された6月の消費者物価と小売り売上高が、いずれも事前の予測を下回ったからである。新車の販売も落ち込んできており、個人消費の先行きには薄雲が広がってきた感じが強い。

日経平均は先週190円の値上がり。FRBの金融引き締めが「ゆっくり」となり、さらにアメリカの景気見通しに対する警戒感が強まれば、今週も円高基調は続くことになる。同時に東京市場では、欧米各国が引き締めに進むなかで取り残される形の日本を心配する空気も出始めた。政局に対する警戒感もあり、株価はどんどん上がるといった雰囲気にはない。

今週は19日に、6月の訪日外国人客数。20日に、6月の貿易統計と5月の全産業活動指数。アメリカでは18日に、7月のNAHB住宅市場指数。19日に、6月の住宅着工戸数。20日に、6月のカンファレンス・ボード景気先行指数。また中国が17日に、4-6月期のGDP速報と6月の小売り売上高、鉱工業生産、固定資産投資額を発表する。 

      ≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫    


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