第14章 景気対策って、なんだろう? ⑬
◇ 官僚や利権団体が強く抵抗 = 安倍内閣がいま力を入れているのが「国家戦略特区」という制度です。これは地域を限定して医療や農業、教育などの規制を緩和し、成功すれば全国展開を目指すという試みです。これまでに10地域が指定されました。この結果、たとえば千葉県成田市では38年ぶりに大学の医学部が新設されました。また東京都や大阪市では、家事代行サービスに外国人が就業してもよいことになりました。
規制の撤廃や緩和には、常に強い抵抗が伴います。規制を作った官僚や規制で得をしている業界団体の反対です。この反対で岩盤のように固くなっている規制に、特区制度で穴を開けようとするわけです。ところが特区制度を活用した大学獣医学部の設立を巡って、いま大きな政治問題が発生してしまいました。
テーマを決めて、全国で実験する試みも進行しています。たとえば車の自動運転、ドローンの利用拡大、政府機関の地方移転、ホテルや旅館の客室制限の廃止など。ほかにも数々の提案が出されていますが抵抗も強く、骨抜きにされたり先送りされるケースも続出しているのが現状です。
それでも規制緩和が少しずつでも実行されれば、将来の成長力アップに貢献するでしょう。ただ、それには時間がかかります。できるだけ短期間で効果の上がるような対策を選んで、そこに規制緩和の努力を集中するような作戦も必要だと思われます。たとえば人手不足対策などが、その好例でしょう。
(続きは来週日曜日)
☆Please click here ⇒
◇ 官僚や利権団体が強く抵抗 = 安倍内閣がいま力を入れているのが「国家戦略特区」という制度です。これは地域を限定して医療や農業、教育などの規制を緩和し、成功すれば全国展開を目指すという試みです。これまでに10地域が指定されました。この結果、たとえば千葉県成田市では38年ぶりに大学の医学部が新設されました。また東京都や大阪市では、家事代行サービスに外国人が就業してもよいことになりました。
規制の撤廃や緩和には、常に強い抵抗が伴います。規制を作った官僚や規制で得をしている業界団体の反対です。この反対で岩盤のように固くなっている規制に、特区制度で穴を開けようとするわけです。ところが特区制度を活用した大学獣医学部の設立を巡って、いま大きな政治問題が発生してしまいました。
テーマを決めて、全国で実験する試みも進行しています。たとえば車の自動運転、ドローンの利用拡大、政府機関の地方移転、ホテルや旅館の客室制限の廃止など。ほかにも数々の提案が出されていますが抵抗も強く、骨抜きにされたり先送りされるケースも続出しているのが現状です。
それでも規制緩和が少しずつでも実行されれば、将来の成長力アップに貢献するでしょう。ただ、それには時間がかかります。できるだけ短期間で効果の上がるような対策を選んで、そこに規制緩和の努力を集中するような作戦も必要だと思われます。たとえば人手不足対策などが、その好例でしょう。
(続きは来週日曜日)
☆Please click here ⇒
| ホーム |