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経済なんでも研究会
サンデー実験室 = 孫に聞かせる経済の話 (改訂版)
2015-11-29-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第7章 銀行って、なんだろう? ⑨

◇ 銀行の数はいくつある = 日本には、いくつ銀行があるのでしょうか。その大きさや特色で分類してみましょう。まず規模が大きく支店を全国に展開しているのが都市銀行で、数は5行。なかでも特に大きい三菱UFJ、みずほ、三井住友の3行はメガバンク(巨大銀行)と呼ばれています。

東京に本店がある都市銀行に対して、地方の中核都市に本店を置き、その周辺に支店を配置して営業しているのが地方銀行です。現在その数は105行。また信託という仕事に重点を置いている銀行が信託銀行で、いま16行あります。さらに、これらに分類されないネット銀行などが13行。ほかに本店はありませんが、支店のある外国銀行も53支店にのぼります。

都市銀行にとって最大の問題は、優良な大口の借り手が少なくなってしまったことでしょう。というのも日本の大企業はだんだんおカネを貯めて、銀行から借りなくなってきたのです。そこで都市銀行は海外に投資をしたり、国債を買ったりして預金を運用するようになりました。また窓口では、お客さんに国債や投資信託を売るようになっています。

地方銀行にとって最大の問題は、過疎化で人口が少なくなってきたことでしょう。人口が減ると、銀行を利用する人も減ってしまいますね。そこで最近は、近くの地方銀行同士が合併する動きも目立っています。このように外から見るとどっしり構えているように見える銀行ですが、実態はかなり急速に変化していると言えるでしょう。

                                  (続きは来週日曜日)


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