◇ 年内の利上げはムリ? = FRBが利上げを断念した理由は、①アメリカ国内がインフレになる可能性は低い②中国経済の不調がアメリカ経済に及ぼす悪影響を懸念した--の2点。このうちインフレに関しては、たしかに物価上昇率が目に見えて鈍ってきている。この7-8月の消費者物価は、前年比でわずか0.2%しか上がっていない。原油価格の大幅な下落が大きな原因だ。
中国経済については、相変わらず減速基調が続いている。大都市の住宅価格は下げ止まりの気配をみせているが、ほかの経済指標はよくない。特にこれまで景気を下支えしてきた固定資産投資額が減少し始めたことは、長期的にみても悪い兆候だ。GDP成長率は政府が目標とする7%を切り、6%に近づいているとみられる。だが実態はもっと減速しているのではないかという観測が、しだいに強まってきた。
需給関係からみても、原油価格が大きく反発する可能性は当面ない。中国経済が急速に立ち直る気配も見受けられない。とすれば、この2つの要因は10月末になっても変わらない。そういう予測を基に、ニューヨーク市場では10月も利上げはないという観測が強まっている。次の焦点は12月というわけだ。
だが12月になっても、状況は変わらないのではないか。だとすれば、年内の利上げは難しいという結論になってくる。そのうえアメリカの景気回復は7年目に入っており、すでに過去の平均回復期間を超えた。景気が下降し始めれば、もちろん金利は上げられない。中央銀行による量的金融緩和の後始末がいかに困難か。いまFRBは大いに苦しんでいる。日銀もいずれ思い知らされることになるだろう。
≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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中国経済については、相変わらず減速基調が続いている。大都市の住宅価格は下げ止まりの気配をみせているが、ほかの経済指標はよくない。特にこれまで景気を下支えしてきた固定資産投資額が減少し始めたことは、長期的にみても悪い兆候だ。GDP成長率は政府が目標とする7%を切り、6%に近づいているとみられる。だが実態はもっと減速しているのではないかという観測が、しだいに強まってきた。
需給関係からみても、原油価格が大きく反発する可能性は当面ない。中国経済が急速に立ち直る気配も見受けられない。とすれば、この2つの要因は10月末になっても変わらない。そういう予測を基に、ニューヨーク市場では10月も利上げはないという観測が強まっている。次の焦点は12月というわけだ。
だが12月になっても、状況は変わらないのではないか。だとすれば、年内の利上げは難しいという結論になってくる。そのうえアメリカの景気回復は7年目に入っており、すでに過去の平均回復期間を超えた。景気が下降し始めれば、もちろん金利は上げられない。中央銀行による量的金融緩和の後始末がいかに困難か。いまFRBは大いに苦しんでいる。日銀もいずれ思い知らされることになるだろう。
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