◇ 金融資産総額は最大に = 日銀の集計によると、家計の金融資産残高は6月末時点で1717兆円に達した。前年より4.4%の増加で、過去最大の資産規模となっている。特に株式と投資信託の値上がりが貢献した。05年6月末の金融資産残高は1485兆円だったから、この10年間では232兆円も増えたことになる。
金融資産の内訳では、現金・預金が893兆円。3月末より10兆円増加した。また株式の保有額は102兆円で、リーマン・ショック直前の07年6月以来8年ぶりに100兆円の大台を回復した。10年前と比べると、18兆円の増加になる。投資信託も順調に伸びて98兆円、こちらも100兆円に迫っている。株式と投信を合計すると200兆円に達するわけだ。
こうした数字からは、日本の個人もリスク資産を着々と増やしていることが判る。しかし欧米に比べると、まだ消極的。日銀によると、株式に出資金を加えた保有高が全資産に占める比率は、日本が10.8%。これに対してアメリカは34.3%、ユーロ圏で16.8%となっている。また投信の比率はアメリカの12.9%、ユーロ圏の8.0%に対して、日本は増えたと言っても5.6%にすぎない。
株価が6月以降は値下がりしたため、9月末の金融資産残高は減少した可能性が大きい。だが長期的には、増大する傾向を維持するだろう。ただし来年1月から実施されるマイナンバー制度が、どんな影響を与えるかは未知数だ。家計が現金、預貯金、株式、投資信託の保有バランスをどう変えるのか。注意して見て行く必要がある。
≪24日の日経平均 = 下げ -498.38円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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株価が6月以降は値下がりしたため、9月末の金融資産残高は減少した可能性が大きい。だが長期的には、増大する傾向を維持するだろう。ただし来年1月から実施されるマイナンバー制度が、どんな影響を与えるかは未知数だ。家計が現金、預貯金、株式、投資信託の保有バランスをどう変えるのか。注意して見て行く必要がある。
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