◇ 風力のカベは規制だった = 政府のエネルギー・環境会議が発表した試算によると、電力1㌔㍗時当たりのコストは風力発電が9.9-17.3円。太陽光発電は30.1-45.0円だった。LNG(液化天然ガス)火力の10.7-11.1円に比べると、風力なら対抗できるが、太陽光は高すぎることが判る。
風力発電はコストの安さを武器に、海外諸国では自然エネルギー発電の主力となっている。日本政府も固定買い取り制度の発足で、風力発電は普及すると考えていた。だが期待は見事に裏切られ、風力発電設備は全く増加しなかった。初期投資額が大きいということもあるが、風力のカベは各種の規制にあったのだ。
たとえば山岳地帯には国立公園に指定された地域が多く、大きな風車を建てられない。平野部では農地に指定された土地が多く、農地法で土地の転用ができない。したがって風力発電設備を建設できる場所は限られるが、こんどは送電線が近くを通っていない・・など。
環境省は、地上風力の導入可能量を全国で1億6582万㌔㍗と試算した。だが各種の規制が緩和されなければ“絵に描いた餅”。そこで政府は環境アセス期間の短縮、農地法の改正を検討することにした。また北海道では、国と民間が折半で新しい送電線を建設する。関係者は風力発電設備を30年には3000万㌔㍗に増やす目標を掲げているが、その成否は規制の緩和しだいだろう。
(続きは来週サタデー)
≪14日の日経平均 = 下げ -221.71円≫
【今週の日経平均予想 = 2勝2敗】
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風力発電はコストの安さを武器に、海外諸国では自然エネルギー発電の主力となっている。日本政府も固定買い取り制度の発足で、風力発電は普及すると考えていた。だが期待は見事に裏切られ、風力発電設備は全く増加しなかった。初期投資額が大きいということもあるが、風力のカベは各種の規制にあったのだ。
たとえば山岳地帯には国立公園に指定された地域が多く、大きな風車を建てられない。平野部では農地に指定された土地が多く、農地法で土地の転用ができない。したがって風力発電設備を建設できる場所は限られるが、こんどは送電線が近くを通っていない・・など。
環境省は、地上風力の導入可能量を全国で1億6582万㌔㍗と試算した。だが各種の規制が緩和されなければ“絵に描いた餅”。そこで政府は環境アセス期間の短縮、農地法の改正を検討することにした。また北海道では、国と民間が折半で新しい送電線を建設する。関係者は風力発電設備を30年には3000万㌔㍗に増やす目標を掲げているが、その成否は規制の緩和しだいだろう。
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