◇ 値段を書かない豪華メニュー = アベノミクスが放った“第1の矢”と“第2の矢”は金融緩和と財政支出であり、その的はしっかり見えていた。しかし“第3の矢”は、的が大きすぎて明瞭でない。矢というよりは、まるで投網のように感じられる。しかも不思議なことに、すべての政策項目に数字の裏付けがない。このため実現性には、どうしても疑問が生じてしまう。
たとえば名目成長率を3%に引き上げるには、財政面からの刺激が必要だろう。投資減税や農地の集約にもカネがかかる。保育所の待機児童をゼロにするのも、タダではできない。すべての項目について必要な原資を計算すれば、膨大な出費になるだろう。ところが、その試算は全くない。
逆に基礎的財政収支を大きく改善するには、消費税の引き上げだけでは足りない。国民のさらなる負担が必要なことは明らかだ。社会保障費の抑制にも、同じことが言える。この“第3の矢”では、いったい国民負担の増加をどのくらいと想定しているのか。この点についても、試算は全く示されていない。
要するに、“第3の矢”を実行すると、どれだけおカネがかかるのか。どれだけ国民が負担するのかが、全く判らない。立派なレストランで豪華なメニューが出た。しかし料理の値段が書いてない。国民は困惑するだけだ。値段を書かなかった理由は、ただ1つ。参院選の焦点になっては困るから。だから参院選のあとが怖い。
≪18日の日経平均 = 下げ -25.84円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
☆Please click here ⇒
たとえば名目成長率を3%に引き上げるには、財政面からの刺激が必要だろう。投資減税や農地の集約にもカネがかかる。保育所の待機児童をゼロにするのも、タダではできない。すべての項目について必要な原資を計算すれば、膨大な出費になるだろう。ところが、その試算は全くない。
逆に基礎的財政収支を大きく改善するには、消費税の引き上げだけでは足りない。国民のさらなる負担が必要なことは明らかだ。社会保障費の抑制にも、同じことが言える。この“第3の矢”では、いったい国民負担の増加をどのくらいと想定しているのか。この点についても、試算は全く示されていない。
要するに、“第3の矢”を実行すると、どれだけおカネがかかるのか。どれだけ国民が負担するのかが、全く判らない。立派なレストランで豪華なメニューが出た。しかし料理の値段が書いてない。国民は困惑するだけだ。値段を書かなかった理由は、ただ1つ。参院選の焦点になっては困るから。だから参院選のあとが怖い。
≪18日の日経平均 = 下げ -25.84円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
☆Please click here ⇒
| ホーム |