山本七平
評論家。ベストセラー「日本人とユダヤ人」を始め、「日本人論」に関して大きな影響を読書界に与えている。1921年生まれ。1942年青山学院高商部卒。砲兵少尉としてマニラで戦い捕虜となる。戦後、山本書店を設立し、聖書、ユダヤ系の翻訳出版に携わる。1970年『日本人とユダヤ人」が300万部のベストセラーに。「私の中の日本軍」「日本教の社会学」「帝王学」「昭和天皇の研究」「論語の読み方」など、多数の著書を刊行し、日本文化と社会を批判的に分析していく独自の論考は「山本学」と称され、日本文化論の基本文献としていまなお広く読まれている。1991年没(69歳)。
【引用元:「日本はなぜ敗れるのか」紹介欄より】
私は、この山本七平の本に出会ったのは、高校生の頃。読んだのは「日本人とユダヤ人」でした。衝撃だったね。
高校生になって政治に興味を示し始めていた私だったが、共産党の主張はなんて素晴らしいんだと素直に信じていたそんな私の幼稚な考えを吹っ飛ばしてくれた本だった。
「日本人は水と平和がタダだと思っている」
この一言が実に印象的だった。この言葉を知っていても、本当に理解している日本人は今でもそう多くなさそうだと私は感じてる。
余談になるが、昔はこの本の著者は、イザヤ・ベンダサンというユダヤ人だった。今では山本七平が書いたということになっている。これについては諸説あるが私は極東ブログ↓のfinalventさんの意見が的を得ているように思われる。
[書評]日本人とユダヤ人(イザヤ・ベンダサン/山本七平) Part 2
高校生の時に読んだのは、「日本人とユダヤ人」だけで、その後社会人になるまで山本七平とは縁がなかったのだが、数年前から政治や歴史関係のブログを読み漁っているうちに、日本軍のことを知らずに判断できないと思うようになった。
そこで手に取ったのが、「私の中の日本軍」だったのだが、この本は今まで自分の中で創り上げられていた日本軍のイメージが、全くの虚像に過ぎないことを気づかせてくれたね。
それから「下級将校の見た日本軍」「ある異常体験者の偏見」「空気の研究」「日本はなぜ敗れるのか」等々読んできましたが、このブログでおいおい紹介していこうと思っている。
なんてったって、自分で駄文を書くより紹介したほうが楽だしネ。
FC2ブログランキングにコソーリと参加中!

「ポチっとな」プリーズ!
- 関連記事
-
- 「私の責任=責任解除」論③どうして日本は中国問題で失敗を繰り返すのか (2008/04/29)
- 「私の責任=責任解除」論②「ごめんなさい」と言わない奴が叩かれる日本社会 (2008/04/19)
- 「私の責任=責任解除」論① (2008/04/14)
- 言霊(コトダマ)②「なぜ日本人は契約下手なのか」 (2008/04/09)
- あんな謝罪で感動するなんて・・・ (2008/04/02)
- 左翼の方(右翼の方も)、戦争を語るのも結構ですが、せめてこれを読んでネ。 (2008/03/16)
- 私が山本七平(-左翼に嫌われた男-)に惚れ込んでいる理由 (2008/03/14)
- 食糧安保に鈍感すぎないか? (2008/02/20)
- とりあえず山本七平先生のご紹介でも (2008/02/16)