【木曜ニュースX】(486) ツルハで大儲けの香港アクティビスト…次なる獲物はアインかアオキか

ドラッグストア首位で『イオン』傘下の『ウエルシアホールディングス』と、2位の『ツルハホールディングス』が経営統合を決めた。笑いが止まらないのが、香港のアクティビスト『オアシスマネジメント』を率いるセス・フィッシャー氏。ツルハ株を13%近くまで買い進め、再編の圧力をかけていたが、今回の統合を機に、保有株を約1000億円でイオンに売却できたからだ。早速、オアシスは二匹目のドジョウを狙っている。先月には、調剤薬局の『アインホールディングス』の株を9.6%保有していることが明らかになった。狙いは再編。アインの大株主には、8%近くを持つ『セブン&アイホールディングス』がいる。「オアシスはアインをねじあげてセブン&アイに買収させようという腹積もりだろう」(投資銀行関係者)。オアシスは『クスリのアオキホールディングス』の株も5%強保有する。アオキも筆頭株主は約10%を持つイオンで、ツルハと同じだ。オアシスはアオキの創業家によるガバナンス不全を責め立てており、ツルハと同じ展開を狙う。二匹目のドジョウとなるのはアインかアオキか――。
