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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
5000年前のアイスマンはO型
「アイスマン」O型だった…ミイラ、遺伝子解析

この記事にある「アイスマン」については、昔、「5000年前の男―解明された凍結ミイラの謎」を読んだことがあるのだが、発見の経緯が実に面白かった。

アルプスの溶けた氷河から顔を出した遺体は、当初現代の遭難者だと思われたのだが、銅製の斧や火打石、焚きつけ、矢筒と弓矢など、現代離れした奇妙な物を所持しており、手作りの革製衣服の残骸も回りに。氷漬けの遺体と遺品を回収して放射性炭素年代測定すると、この男性のミイラ化した遺体が5000年以上前のものだと判明したという驚愕のノンフィクション。

この報道読むと、更にあれこれ調査が継続中のようだ。まあ血液型がO型であることはあまり重要ではないかもしれないが、現在のイタリア・サルデーニャ島の人々と遺伝的に近いというのは興味深い。

だとすると彼はイタリアからアルプスを越えて北に向かっていたのだろうか。なぜ氷河に埋まってしまうような冬期にアルプス越え図っていたのか。いや、ひょっとして誰かに追われて山に逃げ込んだのだろうか。

5000年前というと日本の縄文時代だが、まだまだこの「アイスマン」を巡るドラマは、解明すべき実に興味深い謎に満ちているのだった。